なるほど。これはまあ、「こうなって当然」というのが現状ですからねえ。残念ながら、こうした懸念に文句を言われる筋合いはありません。
かくして、相手を舐めた安易で軽い対応は、いろいろなところから徐々に響いてきます。
仏像盗難、日韓にしこり 九博「百済展」開催断念へ
2013年5月2日 01:31 カテゴリー:九州> 福岡 社会九州国立博物館(太宰府市)の三輪嘉六館長は1日、来年春に計画していた特別展「百済展」の開催を断念する方針を示した。長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像の返還問題が影響したという。
同市の観音寺で昨年10月、同県指定有形文化財の観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)が韓国の窃盗団に盗まれ、韓国の裁判所は今年2月、日本への返還を当面差し止める仮処分を決定している。
百済展は、日韓共催の形で同博物館や韓国で百済関連品を公開する計画だったが、日本側の出品予定者から韓国での展示を懸念する声が出ていたという。
三輪館長は、特別展の代わりに、小規模なトピック展で百済関連の展示を企画するとしている。
=2013/05/02付 西日本新聞朝刊=
九州国立博物館(福岡県太宰府市)の三輪嘉六館長は1日、同博物館などで来年開催を計画していた特別展「百済展(仮称)」を延期することを明らかにした。長崎県対馬市の寺から盗まれた仏像が韓国から返還されていない問題が影響したという。
同博物館によると、特別展は韓国・百済文化をテーマに、2014年春以降、九州国立博物館などで開催を予定。翌15年には関連行事として、韓国の博物館など2か所でも展覧会を計画していた。しかし、韓国・大田地裁が今年2月、対馬の仏像の返還を当面差し止める仮処分を決定後、展示物の出展交渉をしていた国内の所蔵者から、「韓国に持って行けば、返してもらえなくなるのでは」などの不安の声が寄せられたという。
三輪館長は1日に太宰府市であった会合で「延期せざるを得ない」と発言後、記者団に「返還問題が解決するまでは開催は難しい。準備の時間を考えると、来年は困難だ」と説明した。
(2013年5月2日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20130502-OYS1T00322.htm