滅多に見ない夢を見た。
眠るあの子の口から漏れ出た、
胸の締め付けられるような苦しさと、
一つ間違えれば向こう側に行ってしまいそうな絶望は、
紛れもなく私のものだった。

- 作者: 鷺沢萠
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/10/05
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(あの子が今、そんな境遇からは解き放たれていることを、心から寿いでいる。)
何に影響されて見た夢か、心当たりはいくつかある。
(そもそもあの子に弟はいない。)
手を取って、その先を聞こうとしたその時に、目が覚めた。覚めてしまった。
written by iHatenaSync