身売り、もしくは倦怠期の恋愛結婚の心境

いつの間にか外堀を埋められ、

味方であってくれるはずの人も知らぬうちに向こう側に回っていて、

なだめたり、すかしたり、説得したり。

「仮にこの話を断ったとしても、今まで通りの生活が送れるとは思うなよ」と。

(それはつまり、要するに、脅しではないでしょうか。)

そして、どこかの段階で、「私が自分の意思でそれを申し出た」という言質を、

必ず取りに来る。

「これは、あなたの意思による、あなたの自己都合に基づく契約なのです。」

ああ、そうですか。

いろいろと、わかりました。

私さえ我慢すれば、耐えれば、みんな、すべてが丸く収まるんですね。

だったら、好きにしたらよろしい。

その代わり、私は今までより少しだけ、笑わなくなるでしょう。

他のことは(もうどうでも)いいとしても、そこだけは譲れません。

あしからず、ご承知おきくださいませ。

(言われることは分かっています。「努力不足だ」と言うんでしょう?)