KARASIA2014・大阪2Days雑感

  • 今回のペンライトを一目見て以来、「光るメカ沢くん」にしか見えなくなっていたのですが、よく考えたらメカ沢くんは本来、円筒形でした。


  • MCトークの最中、1日目にはスンヨンが、2日目にはヨンジが、それぞれ感極まって涙が止まらなくなったのには、それぞれに客席からは知ることのできない背景があったのだろうと思います。
  • 思えば、今年のライブスケジュールが決まったのは、新体制が確定する前の日本武道館ファンミーティングよりもさらに前。先行きが不透明なまま、スケジュールだけがまず決まって、そしてここまで走ってきたのでしょう。そこに不安や苦労がなかったはずがありません。
  • 観る側としては「3人と並んでも遜色ない」などと簡単に言いますけど、足掛け8年目になるグループに後から入ってそのレベルまで仕上げてくるのにどれほどの苦労があったか、ファンにも賛否両論がある(ことをよく知っている)中でKARAとして舞台に立つことにどれほどのプレッシャーがあったか、その重圧は計りしれません。
  • そらー、泣きもしますわ。

https://twitter.com/yjii_cantabile/status/528895670241865728


  • さて、今回のKARASIAは、5人体制から新体制になったKARAのお披露目、ショーケース的な位置づけなのでしょう。そう考えてみると、韓国でのミニアルバム1枚、日本でのシングル1枚でライブツアーに突っ込むという窮屈なスケジュールも、ツアー前半を今までになく小さなキャパの会場に絞ってきたことも、理解ができます。

6thミニアルバム - Day&Night(韓国盤)

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  • 大阪市中央体育館はキャパ10,000人。KARASIA2013ファイナルの会場だったワールド記念ホールとほぼ同規模です。新しい「4人KARA」がどこまで受け入れられるのか、その真の試金石となるのが大阪と横浜であり、その意味で大阪初日はそれまでとは別のプレッシャーのかかる舞台だったと思われます。
  • だとすると、金曜日の大阪は、ちょっと微妙なところが残りました。アリーナはほぼ満席でしたが、2階スタンド席は最上部が潰され、椅子にも空席が若干残っていました。ファン層の多様さは相変わらずなのですが、いつにもましてオジサン層、しかも有給休暇やシフト調整で一日休みを取った人たちと、開演直前に仕事帰りで駆け付けたと思しきスーツ姿とがやたら目立ったような気がします*1
  • 4人のステージは、これまでのKARAからさらにレベルを上げてきていました。ヨンジはニコル・ジヨンのパートを引き受けて可愛らしく*2、ハラちゃんはその手に余る部分をカバーしてなお余りあるほどの実力をつけ*3、ギュリ・スンヨンはグループ全体を引き締めてさらに芸の幅を広げていました*4
  • 中でも圧巻だったのは、ハラちゃんのソロステージでした。朝鮮日報がかつてした酷評を、かなりのところまで見返す域まで来たと思います*5
  • 初日もKARAのライブを堪能したと思ったのですが、その真骨頂が発揮されたのは、スタンド全席が封印から解放され、老若男女、三世代からお父さん主導やらお母さん主導やら親子コスプレまで含む家族連れに、少年少女、兄ちゃん姉ちゃん、気合入った各種グループや集団、馬券や舟券のほうが似合いそうなおじさまからリタイア組までが一堂に会して場内を満たした2日目でした。今まで見てきた中でも最高レベルの盛り上がり・一体感でした。
  • そのことはおそらく、ステージ上にも伝わっていたのでしょう。後の進行が押すほどにMCが引っ張られたのは、その舞台への名残惜しさがあってのことだったと思います。
  • 期せずして起きた満場の「ホヨンジ」コールは、「KARA Project」からここまで頑張ってきたヨンジへの合格通知でした。あの瞬間、「ショーケースとしてのKARASIA2014」は成功したと言っていいでしょう。
  • 次の目標はおそらく、ヨンジを独り立ちさせ、そしてフルアルバムを引っ提げてのKARASIA2015です。中途半端に終始してきたここ2、3年の活動をどのように本格化させていくのか、KARAとKARAをサポートする人たちの次の課題となってきます。
  • そう言えば、「一番に私を抱きしめて」を歌ったあと、スンヨンが二日ともその曲を「プロミス」と紹介したのは、単なる反省会での指摘漏れか、それとも何か深い意味があったのでしょうか。実際には、そのあとに「フレンチキス」から本当の「プロミス」へと続くんですけどね…。



*1:いえ、それが悪いとか私、言っていませんよ。

*2:日本語も、会話の理解度は50%くらいらしいですが、ものすごく頑張ってしゃべっていました。

*3:日本語メッセージの字もずいぶん上手くなりました。

*4:二人のトーク芸は、あさっての方向に飛びながらも、ちゃんと着地していました。

*5:二日目、ハラちゃんの歌い上げを中断させた人たちは、反省しないといけません。ただ、あれで、ハラちゃんがマイク一本で生歌勝負していることは、誰の目にも明らかになりましたね。