利権化した箱根駅伝を関東学連から取り上げよ。

見出しにもなっている青山学院大・原監督の提言には基本的に異論はありません。まあそれで満足もできませんが。

現状、大学陸上界の一大イベントとなった「箱根駅伝」を、ローカル団体である関東学連が主催しているが故に、出場校が関東地方の大学に限定され、それをダシに日本全国の有力高校生ランナーを関東の大学が囲い込むという仕組みは、長年にわたって歪な利権構造と化していると思っています。箱根駅伝のこの構造を是正するためには、関東学連から日本学連への移管が不可避でしょう。

青学大・原監督が箱根に提言 全国から出場可能に
[2016年1月5日8時53分 紙面から]

 青学大陸上部の原晋監督(48)が4日、伝統の箱根駅伝の改革私案を披露した。連覇から一夜明けた4日、都内で日刊スポーツの取材に応えた。(1)出場校を全国に広げる(2)エンターテインメント性を高める(3)3月に実業団、大学、高校の選抜対抗駅伝の開催など。陸上界の注目度を高め、人気スポーツの野球やサッカーに対抗しようという思いから大胆に提言した。

 連覇だけに満足しない。青学大の原監督は陸上界全体の発展のため、箱根駅伝の大胆な改革案をぶちあげた。

 原監督 大前提として国民的なイベントの箱根駅伝は陸上界の宝。競技人口を増やすため、五輪でメダルを取るためには、箱根駅伝がカギを握っている。だからこそ、改革案は常に考えている。

(1)大会のオープン化

 「関東の大学の大会ではあるが、もう関東の枠にとどめておけない状況。現在の20校にプラス10校は関東以外の大学を出場させる。全国の大学が箱根への強化を始めれば、各地域には野球、サッカーのような少年チームが増える。地域活性化にもつながり、競技人口も増加する」

(2)エンターテインメント性の向上

 ★シード権争いの盛り上げ 「優勝争いとともに注目を浴びるシード権争いを分かりやすくする。そのためにはできるだけ一斉スタートを減らす。現行は往路でトップと10分以上遅れると一斉スタートだが、この時間を延ばす。今年でいうと3分延ばすだけで一斉スタートは12校から6校に減る。そうすれば、見る人が分かりやすくなる」

 ★観客スタンド設置 「スタート、ゴール、中継所に設ける。見やすくする努力は必要」

 ★監督の手渡し給水の復活 「昨年から廃止されたが、選手のためはもちろん、観戦者のためにも復活させてほしい。駒大の大八木監督の『男だろ!』など、監督の個性が出る。その言葉を見に行く人もいる」

 ★タスキ掛けの自由化 「肩から斜めにかける規則だが、首だけにかけてタスキをなびかせてもいい。タスキがなびくと躍動感がうまれる」

 箱根駅伝を盛り上げるため、新たな大会の設置も提案した。

 (3)高校、大学、実業団の対抗駅伝

 「1月の箱根が終わると、10月の出雲まで駅伝がない。世間から話題を消さないためにも、3月に新たな大会をつくる。実業団のニューイヤー駅伝の上位10チーム、大学は箱根のシード10校、高校生は選抜の1チーム。『真の日本一』の大会は盛り上がるし、箱根に話題がつながる」

 もともと箱根駅伝は日本人初の五輪マラソン選手の金栗四三が五輪に通用する選手育成に発案した。今回の提言は、この考えに通じている。原監督は「身体能力の高い子供を陸上界が獲得しないといけない。そのためには箱根駅伝をもっといかさないといけない」と、最後に改革案の狙いを強調した。【田口潤】

 ◆原晋(はら・すすむ)1967年(昭42)3月8日、広島県三原市生まれ。中学で陸上を始め、世羅高3年で全国高校駅伝準優勝。中京大に進学し、3年のインカレ5000メートル3位。89年中国電力陸上部創設とともに入社したが、95年に引退。同社で営業職を務めた後、04年4月に青学大陸上部監督に就任。09年大会で、33年ぶりに箱根駅伝出場に導く。昨年は就任11年目で総合初優勝。今年は39年ぶりに全区間1位の完全優勝で連覇した。176センチ、81キロ。

http://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/1587981.html

もし関東学連が、この美味しい利権を手放す気がないのであれば、少なくとも関東ローカル大会らしくしててもらいたいものです。

つまり、外国人学生を、(正規の学籍を持っているにもかかわらず)外国人であるというだけの理由で(1名を除いて)出場者から排除しているように、正規の学籍を持つ非関東地域出身の学生も、出場を制限してもらいたいと思うのですよ。仙台育英佐久長聖や西脇工や世羅や大牟田や…といったところから学生を集めてくるから、彼らが「強すぎて」、関東の学生がその分、箱根を走れてないんですよ。それって大問題やないですか。

ところで、もしかすると箱根駅伝は全国大会だと思っている人がいらっしゃるかもしれませんが、関東学生陸上競技連盟が主催し読売新聞社が共催している大会で、なんと「箱根駅伝」は読売新聞東京本社登録商標なのです。

だから関東の大学しか出場していません。それが全国放送され、あたかも国民的イベントのように読売新聞、日本テレビが演じてきたのです。まあ、関東の地方イベントが、日本を代表するイベントになっているというのは、箱根駅伝にかぎらず、ビジネスの分野でもよくある話ですが。

しかし、にもかかわらず、箱根駅伝は全国区なのです。選手の出身校です。連覇を果たした青山学院の選手を見ると、なんと関東の高校出身者は一人もいません。
青山学院選手一覧|第92回箱根駅伝

第2位の東洋大学は、関東の高校出身者が、埼玉2名、栃木1名で10名中3名です。
東洋大学選手一覧|第92回箱根駅伝|

第3位の駒沢大学は、関東の高校出身者は東京・駒大高の1名だけです。
駒沢大学選手一覧|第92回箱根駅伝|

つまり、走っている選手のほとんどが地方の高校出身者で、その意味では全国を代表する選手なのでしょう。日本の経済と同じです。地方から人材が流出し、東京一極に吸収されている日本と同じ姿です。そして世界の檜舞台で活躍する選手を輩出できなくなっているのです。因果関係はよくわかりませんが、東京の大学に選手を集めて、決して日本の男子長距離を強くすることに役立ってこなかったことだけは事実です。しかも、その構図の後押しをしてきたのが読売新聞グループです。

http://agora-web.jp/archives/1665825.html

排除してくれさえすれば、こっちはこっちでやりますよ。そうなって初めて、関東と非関東とで共存共栄できるというものです。全国統一の大会は全日本駅伝と出雲駅伝がありますから、それで充分です。

あるいは、大学4回生が最後に走る大学男子駅伝最後の大舞台として箱根駅伝を位置付けるとすれば、例えば「出雲駅伝の上位10校、全日本駅伝の上位10校が箱根駅伝に進出できる(重複分は、残る大学の中で両大会の合計成績の上位から順に選び、出場する20校を決定する)」ようにして、「グランドチャンピオン大会」化する手もありますね。もちろんその場合、シード校と予選会の制度は廃止です。

これだと、2015年シーズンでも、出雲駅伝10位の京都産業大学(9位のアイビーリーグ選抜を除外するとすれば11位の立命館大学も)は、箱根駅伝の出場権を得られる圏内に位置しています。とすれば、「箱根駅伝の全国大会化」が実現すれば、現行の著しく差別的な構造のもとでもこれだけ健闘している関西の大学だけでなく、第一工業大や広島経済大なども現実的な目標として箱根を目指すことになるでしょう。

まあそれがわかってるからこそ、関東学連関係者は今の利権構造の解体に抵抗するわけです。

箱根駅伝】山学大・上田監督「走らせてあげたかった」オムワンバの献身に男泣き
2016年1月3日6時0分 スポーツ報知


オムワンバの話をしながら涙ぐむ上田監督


8人を抜き一時2位まで順位を上げたニャイロ

 ◆第92回東京箱根間往復大学駅伝競走箱根駅伝報知新聞社後援)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107・5キロ)

 前回総合9位の山梨学院大は、2区を走ったドミニク・ニャイロ(1年)が区間2位と好走するなど上位でたすきをつなぎ、4位でゴール。前回の往路13位から大きく順位を上げ、目標の表彰台を狙える位置につけた。最後の箱根で出場がかなわなかったエノック・オムワンバ(4年)は、サポートメンバーとして参加。上田誠仁監督(56)は、エースの献身を涙声で称賛した。

 まな弟子を思い、指揮官が頬を濡らした。「本当は…、…本当に走らせてあげたかった」。秘めた思いを吐きだすと、静かに涙をぬぐった。

 1年生の時、2区で12人抜きの快走(区間2位)を見せ、一躍、その名を箱根路にとどろかせたケニア人留学生のオムワンバ。だが、成長を見せた2年時は、2区でまさかの途中棄権。前回は故障で当日に欠場が決まった。「最後のレース、絶対走りたい」と最後まで強い意欲で練習に臨んでいたが、夏に右ひざを痛めた影響が残った。「ニャイロのほうがいい状態だった」と指揮官。オムワンバの熱意を感じながらも、先月29日の区間登録では、同じケニア人留学生のニャイロを2区に入れた。規定により、外国人選手が走れるのは1人だけ。上田監督は「オムワンバは今日まで、弟分のニャイロの面倒を本当によく見てくれた。駅伝はチームプレーだということを見せてくれたことがうれしい」を表情を緩めた。

 オムワンバは前日夜からニャイロと同じ部屋に泊まり、中継所にも同行。準備を手伝い、本来、自分が走ることになったかもしれない2区へ後輩を送り出した。「ニャイロは最初から飛ばさないように、と言ったけどやっぱり飛ばしてたね。だから最後(ペースが)落ちた」と振り返ったオムワンバ。「でも、いい走りをしてくれた。出られなかったのは残念だけど(自分は)故障なくここまでできていたので悔しくはない」。1年生の自分と同じ区間2位に入った後輩をねぎらった。

 卒業後は、三菱日立パワーシステムズ長崎に進み、競技を続ける。「まずは1500メートルと5000メートル。今度はトラックで五輪をめざしたい」とオムワンバ。新しい舞台で、再び頂点をめざす。(大津 紀子)

http://www.hochi.co.jp/sports/feature/hakone/20160102-OHT1T50074.html

箱根駅伝における「留学生選手」の役割を問う

助っ人?国際交流?なぜケニア人ばかり?
酒井 政人 :スポーツライター 2016年01月01日

日本人は「駅伝」という競技が大好きだ。元日には全日本実業団駅伝、1月2、3日には箱根駅伝があり、1月中には男女の都道府県対抗駅伝も行われる。

12月20日には全国高校駅伝が開催された。都大路50年記念の今回は、男子で素晴らしいタイムが誕生。世羅高校(広島)が2時間1分18秒の大会新記録&国内国際最高新記録を叩き出したのだ。ところが、「国内国際最高記録」という言葉に、現在の日本陸上界が抱える“闇”が潜んでいると筆者は感じている。

高校駅伝男子は7区間42.195㎞で争われ、「高校最高記録」は佐久長聖高校(長野)が2008年に樹立した2時間2分18秒。今回、世羅高校は「高校最高記録」をジャスト1分上回ったことになる。では、「高校記録」と「国内国際記録」の違いはどこにあるのか? それは外国人選手の有無で決まる。留学生がいると、「国内国際記録」となるわけだ。そして、今年も外国人選手を抱えるチームが都大路を席巻した。

男子は、圧勝した世羅高校を始め、倉敷高校(岡山)、仙台育英高校(宮城)、豊川高校(愛知)、札幌山の手高校(北海道)でケニア人留学生が活躍。いずれも3区に出走して、折り返し地点では世羅高校仙台育英高校倉敷高校がトップスリーを占めたほどだった。

花の2区に登場したオツオリの衝撃

現在、日本の高校、大学には多くの外国人ランナー(大半がケニア人)が所属している。過去を振り返ると、箱根駅伝での山梨学院大学の活躍がターニングポイントだったと思う。

山梨学院大学は日本人だけのチームで箱根駅伝初出場を果たすと、3回目の出場となる第65回大会(1989年)でケニア人留学生を起用。花の2区に登場したジョセフ・オツオリが7人抜きの爆走でファンを驚かせた。その後、山梨学院大学はケニア人留学生の活躍もあり、駅伝強豪校に成長。3度の総合優勝を飾るなど、箱根駅伝には欠かせないチームとなった。

そして、山梨学院大学の「成功例」と「箱根人気」に目をつけた他の大学もケニア人留学生の受け入れを開始する。平成国際大学が2人のケニア人留学生を入学させて、箱根駅伝の初出場(第77回大会/2001年)を決めると、その後も駅伝新興大学に留学生の姿がよく見られるようになった。

個人的には、箱根駅伝で12回の総合優勝を誇る名門・日本大学にケニア人留学生が入学したのにはビックリしたが、近年では当たり前の光景になっている。来年正月の箱根駅伝は、山梨学院大学日本大学拓殖大学東京国際大学で留学生の出場が濃厚だ(拓殖大学のみエチオピア人であとはケニア人)。なお予選会で落選したが、桜美林大学日本薬科大学にもケニア人選手が所属している。

さまざまな関係者から、ケニア人よりエチオピア人の方が、代理人などに支払う“手数料”がリーズナブルだという声も聞く。しかし、日本に来る外国人ランナーはケニア人が圧倒的に多い。それは代理人の影響力と、これまで築き上げてきたケニアとのパイプが強固なことが理由だろう。たとえば、かつて所属していたケニア人選手が紹介するかたちで、競技力があり、日本の生活にもフィットしそうな“優等生”を獲得できる可能性があるからだ。

ケニア人留学生は助っ人なのか?

“ケニアからの熱風”は大学だけでなく、高校や実業団でも猛威を振るっている。問題は彼らの存在をどうとらえるかだ。「助っ人」か、それとも「国際交流」か。はたまた“世界”を目指すうえで超えるべき「ライバル」なのか。

留学生チームのパイオニア的存在である山梨学院大学は、過去に「黒人を使うな」という罵声を浴びせられたこともあったという。それでも、現在まで10人のケニア人を受け入れてきた。来日した当初は日本語をほとんど理解できないが、上級生になると取材にも日本語で答えることができるくらい、山梨学院大学の留学生はしっかりと日本のことを学んでいる。

しかし、留学生の実力がないと判断されると、1〜2年で“交換”という大学もあると聞く。その理由を考えると、「国際交流」が目的でないのは明らかだ。学校名をPRするために、強力な留学生を「助っ人」として入学させて、インスタント的にチームを強化する。これは駅伝だけではなく、高校スポーツでいえばバスケやラグビーなどでも同様のことが起きている。

筆者はこれまでに多くのケニア人留学生を取材してきたが、彼らの祖国での生活は日本人の感覚からすれば、信じられないことばかりだ。ある選手によると、「中学校までは5㎞ほどで、昼ご飯も自宅まで食べに帰る」という。その結果、舗装もされていない道を1日に往復2回、合計20㎞ほど走ることになる。また、「川で水浴びをすることが多いが、それは非常にデンジャラス。なぜなら、ワニがいるので、気をつけないといけない……」と。

ケニアの平均年収は10万円ほどという。ランナーたちは趣味で競技をしているのではなく、貧困から抜け出すために、家族や親戚のために走っている。そのモチベーションは、日本人とは異質のものだ。ケニア人にとって、日本で競技をすることは、人生のなかでのビッグチャンス。実業団に進むことができれば、彼らの国では大金ともいえる収入を得ることができる。そして、引退後は日本で稼いだお金をもとに母国でビジネスをはじめる元ランナーは少なくない。

現在、多くのケニア人ランナーが日本で競技を続けている。本気で世界を目指すことを考えると、彼らの存在は非常に大きい。なぜなら日本にいながら、世界トップレベルの選手と競うことができるからだ。Jリーグに、サッカー大国のブラジルやアルゼンチンの現役代表選手がやってくることに似ている。しかし、陸上界は、せっかくきた外国人選手と真っ向勝負する場所を自分たちの手で摘み取っている。

箱根駅伝は第82回大会(2006年)から「留学生のエントリーは2名以内、出走1名以内」とする規定ができて、外国人選手の起用が制限された。全日本実業団駅伝は男女とも外国人選手が出場できる区間が決められている。男子は2009年から最短8.3kmの2区が「インターナショナル区間」となり、唯一外国人選手の登録が可能だ。例年、約半数のチームが外国人選手を起用して、区間上位を占めている。

高校駅伝も1995年から外国人留学生選手のエントリーは2人まで、出場は1人のみとなった。1993年から2007年大会までは男子の最長区間1区で、ケニア人留学生が区間賞を奪い続けた。そのパワーがあまりにも巨大だったため、2008年から男女とも外国人選手の起用について「1区を除く区間」という規定に変更。そのため男子の場合は、2番目に距離が長い3区(8.1075㎞)に留学生を出場させるのがオーソドックスなかたちになっている。

「強すぎる」という批判は何も生まない

高校駅伝男子で「日本最高記録」を樹立した佐久長聖高校は当時、両角速(現・東海大学駅伝監督)が監督を務めていた。佐久長聖の選手たちは、両角の教えもあり、ケニア人留学生を相手にしても攻めのレースを見せてきた。日本長距離界のエースともいえる佐藤悠基日清食品グループ)は、夏のインターハイ5000mでケニア人留学生の背中に食らいつき、インターハイ日本人最高タイムの13分45秒23をマークしている。佐藤や大迫傑(NikeORPJT)がいまも“世界”を目指して本気で取り組んでいるのは、両角の指導が大きい。

「いつも私が言っていたのは、自分が逆の立場になって考えてみろ、ということです。ケニア人留学生は親元だけではなく、国を離れて、異国の地で競技をやっている。自分たちに同じことができるのか。

彼らは日本で競技会荒らしをしているわけではなくて、人生をかけて、命をかけてやっている。そういう気持ちが、日本の高校生とは違います。競技に対する気持ちが君たちよりはるかに上回っているんじゃないかと。

同じように日本を離れて、何も分からないところで頑張るくらいの覚悟を持って、競技に取り組むことができればケニア人留学生が相手でも負けないんじゃないか、というようなことはよく話しましたね」(両角)

今年度5000mと1万mで従来の日本記録を上回った鎧坂哲哉(旭化成)も、世羅高校時代にケニア人留学生とチームメイトだったことが、その後の競技人生に影響しているという。特に2学年下だったビタン・カロキ(DeNA)の存在が大きかった。カロキは高校卒業後、日本の実業団に進み、ケニア代表として世界大会に出場。ロンドン五輪1万mでは5位入賞を飾っている。ケニア人選手を身近に感じてきた鎧坂は、カロキに少しでも近づこうと競技に取り組み、今夏の北京世界選手権1万mでは同じ舞台に立った(カロキは4位、鎧坂は18位)。

駅伝における留学生の存在は、日本人にとってネガティブなイメージで映ることも多い。しかし、彼らの来日を望んだのは、同じ日本人であることを忘れてはいけない。そして、留学生がいるおかげで、強くなった日本人ランナーがいることも。

“世界”というワイドな視点で見れば、自らを鍛えてくれる貴重なライバルだ。ケニア人選手に対して、「強すぎる」という批判をするのではなく、日本人ランナーに「もっと強くなれ!」という声援を送ってほしいと思う。

http://toyokeizai.net/articles/-/98421


追記:青学・原監督のこうした「提言」はこれが初めてではなく、元来の持論のようですね。下の記事に書かれていることについても、私には異論がありません。

世界陸上で箱根OB選手が不振 青学大・原監督ら長距離界へ提言 ( 陸上競技 ) - 駅伝記〜駅伝を語るブログ〜

【箱根への道】世界陸上で箱根OB選手が不振 青学大・原監督ら長距離界へ提言:箱根駅伝:スポーツ報知