【新宿区の風景】六本木から千駄ヶ谷まで突っ切る・3:神宮球場と旧国立競技場跡地

秩父宮ラグビー場のすぐ隣なんですが、この辺で港区から新宿区になるんですね。

ここも初めて来ました。

東京六大学野球慶應-明治戦が試合中でした。興味がないわけではありませんが、時間もないし、ゆっくり観るわけにもいきませんので、パスします。

興味と言えば、隣の神宮第二球場の造りにも興味があるのですが、こちらはゴルフ練習場として営業中でしたから、やはり外から眺めたにとどまります。


で、そのさらに向こう、霞ヶ丘町の交差点を越えた先にあるのが、かつての国立競技場の跡地です。霞ヶ丘遺跡とでも呼んでおきましょう。

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遺跡の周りをぐるっと一周してみます。基本、フェンスで囲われていますが、中が見えるよう透明になっているところも何か所かあります。

南東側から反時計回りに半周すると、こんな風に見えてきます。かつてのバックスタンド側を南から北へ、スコアボードあたりまで歩いた感じですかね。




なるほど確かに、けっこう段差のある地形が見えます。

てか、ここを資材置き場にすれば、神宮球場を資材置き場で占領したりしなくてもよくなりませんか?

バカスタジアムを作るには手狭ですけど、「資材置き場兼観客の待機所」にするには充分の広さがあるでしょう。そしたら、神宮球場・神宮第二球場を五輪の野球・ソフトボールの会場にすることもできます。そういうコンパクトで経済的なオリンピックなら、プロアマ野球界も協力する気になれるかもしれません。

実際問題、遺跡だけを取り上げて見れば広く見えましたが、思ったより施設配置が詰まってて、ここであれもこれもやるのはしんどいと思いますよ。

新国立競技場なんて作るのやめて、楽になろうぜ無理すんなって。

いやホント、いろいろ考え直したほうがええですよ。まだ間に合います。


追記: この「神宮球場を資材置き場として五輪に供出しろ」問題もですね、あくまで当初の話通りの期間と用途にこだわるのであればお話にならないですし、短縮できる案が簡単に持ってこれるなら、最初の「資材置き場で7か月占拠」という話は何やったんやってことになります。「実は深く考えての行動やなかった」という恥を組織委員会が晒すことにならないか、と危惧しています。

神宮借用2カ月にして ヤクルトなど「7カ月」にNO

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会合を終え、報道陣に対応する成瀬伸之・神宮外苑総務部 Photo By スポニチ

 長すぎる使用中止にNO――。2020年東京五輪パラリンピック組織委員会が大会準備や運営のために同年5月から11月まで神宮球場の借用を求めている問題で、球場を管理する明治神宮外苑と、ヤクルト、東京六大学連盟、東都大学連盟、東京都高野連の使用4団体幹部が26日、組織委と都内で初協議した。

 約30分間の会合で4団体は使用の実情を説明。神宮外苑の成瀬伸之総務部長は「総意として、7カ月の案をそのまま受けることはできないとはっきりお答えした」と明かした。関係者によると4団体側は球場を使用できない期間を、五輪、パラ五輪の期間とその前後1週間を合わせた計2カ月ほどまでに短縮したい考えを持っているという。これに対し組織委は「期間をなんとか短縮する方向で案を作り再度協議に臨みたい」と返答した。

 組織委は借用期間中、球場を資材置き場やボランティア待機場所として使用することを想定。人工芝を撤去し、建物を建設するために必要な工事期間が長期の使用中止に影響しているとみられ、成瀬部長は「野球場の形に手を加えないような、本来の形での使用を前提とした案を検討してもらえないか」と、使用用途の見直しも要望した。

 組織委は今年3月下旬、明治神宮外苑に対し、神宮の使用中止に加え、20年1月からの神宮第2球場の借用も要請。年間400試合以上の公式戦を行う4団体にとって収入面等への打撃が大きく、再考を求める声が上がっていた。次回協議は5月中に行われる見通し。組織委が提示する新案の内容が注目される。

[ 2016年4月27日 05:30 ]

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/04/27/kiji/K20160427012479000.html

野球会場の選定もですねえ、これ、どうするつもりなんでしょうか。具体的な交渉の話も聞こえてきませんし、「検討」してるだけで何も決まってない状況なんとちゃうのん?聞いててもぜんぜん納得いきませんわ。いったいどこで何の「機運が高まって」いるんだか…。

2016.4.26 05:04
東京五輪・野球ソフト舞台の最終候補は横浜、千葉、福島!

 2020年に開催される東京五輪の追加競技として有力となっている「野球・ソフトボール」の会場に、神奈川・横浜市横浜スタジアム、千葉・千葉市QVCマリンフィールドが最終候補として挙がっていることが25日、分かった。東日本大震災被災地、福島県での一部開催も見込まれており、今年8月にブラジル・リオデジャネイロで行われる国際オリンピック委員会(IOC)総会で追加種目が正式に決まり次第、IOCとの最終調整に入る見通しだ。

 東京五輪での復活が見込まれる野球・ソフトボール。その開催地として横浜スタジアムQVCマリンフィールドが最終候補として挙がり、福島県での開催も有力になっていることが分かった。

 「野球は横浜スタジアムQVCマリンが最終候補となっている。プロ野球としても、できる限りの協力をしていきたい」と球界関係者が明かした。

 横浜スタジアムは今年1月にDeNAが運営会社の株式公開買い付け(TOB)に成功し、一体経営を実現。2020年を見据えた改修計画の議論を横浜市などと進めている。隣接する市庁舎が移転する見込みで、大会運営に必要なスペースの確保にもめどが立っている。

 QVCマリンは12年に屋内練習場が完成。広大な敷地も既に確保されている。隣接する幕張メッセではレスリングなど3競技を実施予定で、千葉への集中を懸念する声もあったが、都心からのアクセスなど利便性も高く条件が整っている。

 別の関係者によると、大会組織委員会は福島県での一部実施に向けた調査も進めているという。五輪を通じて東日本大震災被災地の復興を世界にアピールしたい考えで、13年にプロ野球オールスターゲームを開催した「いわきグリーンスタジアム」(いわき市)や「県営あづま球場」(福島市)が有力候補だ。

 東京ドームでの開催も検討されていたが、周辺に遊園地などが密集し、警備やメディアのために必要なスペースが不足している点などが障害となっていた。五輪のメイン会場、新国立競技場に隣接する神宮球場もセキュリティー対策や資材置き場としての活用が見込まれていることから横浜、千葉、福島が浮上した。

 課題はある。横浜スタジアムはDeNA、QVCマリンはロッテの本拠地。準備期間を含めて、約2カ月間はプロ野球の公式戦が実施できなくなる。ヤクルトの本拠地、神宮球場を含む3球場が使用できなくなれば、代替球場の確保や日程調整が必要になる。

 8月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で追加種目が正式決定。競技会場はその後、複数が必要になるかも含めてIOCと最終調整に入る。この日、公式エンブレムも決定した東京五輪4年後へ、いよいよ機運が高まってきた

★2008年北京五輪では

 五輪で野球が実施された直近の大会となる北京五輪では、野球競技のために建てられた北京市の五●(=木へんに果)松(ごかしょう)野球場で試合を開催。参加全8チームによる総当たりの予選リーグはメイン球場と第2球場を使用し、決勝トーナメントはメイン球場のみで行われた。星野仙一監督が指揮を執った日本は4位に終わり、韓国が金メダルを獲得した。

http://www.sanspo.com/sports/news/20160426/oly16042605040002-n1.html

「野球・ソフト」会場案にハマスタQVC、東京D

 2020年東京五輪の競技種目復活を目指す「野球・ソフトボール」の会場案として横浜スタジアムQVCマリンフィールド、東京ドームが挙がっていることが26日、分かった。

 福島は候補案に入っておらず、首都圏での開催を前提に検討が進められているという。横浜スタジアムを本拠地とするDeNAの池田純球団社長は「五輪も見据えて改修していかないと、と思っている。横浜市とはしっかりと(改修についての)話はできている」とした。

[ 2016年4月27日 05:30 ]

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/04/27/kiji/K20160427012479060.html

そもそも、五輪で野球競技が復活したとしても、そんなに出場国は多くならないでしょうから、試合数も限られてるでしょう。北京がそうであったように、2か所程度の会場で間に合うはずです。

プロ野球団の本拠地を避けて会場選定をすることだって可能なはずなのに、なんでそうしようとしないのか、理解不能です。

例えば、埼玉県営大宮野球場なんか、オリンピック用に改修して使えるんとちゃいます?今でもプロ野球の公式戦が開催できる球場ですし、大宮なら東京からでも便利でしょ?ついでに隣接のNACK5スタジアムをサッカー会場として利用すれば*1、コンパクト五輪のコンセプトにも貢献しますよ。

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その上で、大宮と並行して予選リーグから準決勝・決勝あたりはアマチュア野球の殿堂・神宮球場で行なえば、完璧やないですか?それくらいなら、オリンピック用に気持ちよく貸してもらえるでしょう。


追記2: これ見ても、「もしかして、傍目で見ている以上に、内実はグダグダなんとちゃうん?」と思わされます。整備計画自体をいったん白紙にして、神宮球場秩父宮ラグビー場を改修維持しながら、旧国立競技場跡を当面は資材置き場として使いつつ、新たな競技場整備構想を練り直すほうがよかろうと思います。いやホンマに。

【2020年五輪へ、新・東京物語神宮外苑整備大丈夫?球場使用中止問題「影響ない」と言うけれど…
2016年5月1日15時0分 スポーツ報知

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神宮外苑の整備計画案

 2020年東京五輪パラリンピック組織委員会が、メインスタジアムの新国立競技場に隣接する神宮球場などの使用中止を同年5~11月まで求めたことが波紋を呼んでいる。同地区は昨年4月に20年五輪終了後の整備計画が発表され、神宮球場秩父宮ラグビー場の場所を入れ替える案などが出た。約1年が経過した現在、計画はどのように進行しているのか。また、今回の使用中止問題をどのように見ているかを聞いた。(高柳 哲人)

 五輪後に神宮外苑が大きく生まれ変わる計画が発表されたのは、昨年4月1日だった。「スポーツクラスター(施設の集積)と魅力ある複合市街地の実現」を目標に、東京都がまとめ役となって神宮球場などを所有する明治神宮秩父宮ラグビー場を持つ日本スポーツ振興センター(JSC)など7団体、企業が覚書を締結した。

 計画案によると、全施設完成のめどは五輪から5年後の25年を予定。まず、五輪開催前にラグビー場を解体して開催中は駐車場として利用。大会終了後、跡地に「新神宮球場」を建設する。新球場が完成したら、今度は神宮球場を解体してその場所に新たなラグビー場を建設するという“入れ替え”を視野に入れているとしていた。また、スポーツ施設の周辺にはオフィスビルやショッピングモールの建設なども検討することになっていた。

 発表から1年がたち、整備計画は徐々に具体化してきているのだろうか。答えは「1年前と何も変わっていない」だった。東京都の都市整備局によると「整備の内容や工事の時期等について、この1年間の中で決定したことは現在のところ何もありません」。また、締結者に名を連ねている民間企業の伊藤忠商事日本オラクルは「答えられることはない」、三井不動産も「東京都主導の街づくりにどのような協力が可能かを検討していますが、詳細については回答を控えさせていただきます」(広報部)と明言を避けた。

 神宮球場秩父宮ラグビー場の入れ替えや、その前段階のラグビー場の取り壊しに関しては、既に「決定事項」のようになっている。だが、都市整備局は「その方向で進めようとしているのは間違いありませんが、決まっているわけではありません」。あくまでも「案」であって、「確定」ではないという。

 同局によると、現在は覚書を締結した各地権者と都が、個別に協議をしている段階。締結者全体での協議は、まだ一度も行われていないという。「『神宮外苑地区のまちづくり』として昨年、いわゆる『スタート宣言』をしましたが、規模の大きな話なので、すんなりといくものではない。また、整備費用を出すのは都ではなく、各地権者の方々。いくら、我々が『このようにやりたい』と主張しても、それぞれ合意を得られなければ進めることができない。その準備をしているところです」と説明した。

 今後についても、整備計画が公表される時期については全く決まっておらず、工期に関しても「『大会後、速やかに着工できるように』としか、現在のところは言うことができません」。具体的なビジョンが見えないままの状態で「解体して新しいものを造ります」と“宣言”しているのは、問題が次々と明るみに出て、計画が白紙撤回となった新国立競技場と同様にも映る。さらに、20年の5~11月の使用中止問題が表面化したことで、国民からの疑問が浮上することも十分予想される。

 ただ、都市整備局では「20年の問題は、あくまでも組織委と明治神宮の間の問題で、別物。関係がないということを間違えないでほしい」と主張。明治神宮側からも、今回の問題に関して都への相談などはなかったという。都の計画では球場が使えなくなる期間は発生せず、ラグビー場に関しては、新国立競技場を使用することで問題ないとしている。「今回の問題に関しては、我々は答えるべき立場ではないし、こちらの計画には影響はないと考えています」と今後も自分たちの計画を着実に進めていく意向を示している。

 ◆五輪組織委要請遅い…

 今回の神宮球場をはじめとしたスポーツ施設の使用中止問題は、組織委の対応のまずさにある。

 組織委が地権者である明治神宮に対し、五輪・パラリンピックに関わる施設の使用への協力を要請したのは3月30日。五輪開催が決定した時点で、協力を得る必要が不可欠であることは、ある程度予想がついたはずだ。それにもかかわらず、今年に入るまで要請を先延ばしにしたことで、国民の「聞いてない感」がより強調されたとみられる。

 また、問題が表面化するまで、使用する側に何の申し入れもしていなかったことも疑問だ。同球場を本拠地とするヤクルトや、東京六大学野球連盟、都高野連に組織委が意向を正式に伝えたのは、4月11日だった。「大家に立ち退きを迫ったものの、店子はそれを知らなかった」では理解が得られないのは、想像に難くない。

 ◆費用負担なら反発は必至

 使用中止期間となる見込みの5~11月には例年、プロアマ合わせて300試合以上が開催されている。プロ野球の場合は、別の本拠地を用意するなど代替施設が必要となり、営業補償の協議もしなければならない。補償費用を組織委が負担するとなれば5000億円とされる大会運営費がさらに膨張する可能性もあり、問題は山積している。

 ▽神宮球場使用中止問題 2020年東京五輪パラリンピック大会組織委員会が3月下旬、プロ野球ヤクルトスワローズの本拠地である明治神宮野球場を五輪開催期間を含む20年5~11月までの約7か月間にわたり貸してもらえるように球場側へ打診した。

 要請を受け入れた場合、大学、高校野球なども含め300試合以上を代替会場で行うことが余儀なくされる。組織委は、球場を機材置き場などにしたい考えで、4月11日までにヤクルト球団東京六大学連盟など関係者に初めて使用中止を要請。15日に球場を管理する明治神宮外苑がヤクルト、東京六大学リーグなど使用4団体の幹部を集めて意見交換会を開催した。26日には組織委と4団体が初協議を行い、借用期間の短縮を要望した。

http://www.hochi.co.jp/topics/20160430-OHT1T50315.html

*1:大宮アルディージャの代替試合会場が仮に必要になるとしても、さいたま市内には駒場埼スタもあるわけで、問題は小さくて済むはずです。