バンコクにあるタイの国立博物館は、場所的にはタマサート大学のすぐ隣です。
入ろうとしたときに、「博物館は今日は閉まっている」というおじさんに声をかけられましたが、これはタイで旅行者を狙った詐欺の定番の手口だったようです。
そのおじさんが詐欺師だったかどうかは不明です。ただ、事実として、絶賛開館中であったことは間違いありません。しばらく話を聞いてから、勧められたトゥクトゥクに乗ることもなく博物館に戻ってきましたので、10分ほど時間を取られた以外に被害はありませんでした。
で、改めて入館してみました。
バンコク国立博物館 - Wikipedia
バンコク国立博物館 | タイ国政府観光庁
国立博物館[National Musuem] | バンコクナビ
一部工事中のところもありましたが、いちおう見れる限りの展示はおおむね見て回ってきました。
うん…これは、なかなか…おもしろいぞ…ある意味。
何が面白いって、全部見て回っても、タイの「歴史」が全然わからない。それがある意味、ここの素晴らしい特徴です。
もちろん、正確に言えば、歴史不在なわけではありません。ただそれは、私が普通に想像するような形ではなく、あらゆるものが仏教と仏教美術と王室によって表象されていて、私などはその展示の流れにまったくついていけません。あえなく溺死です。
東アジア的感覚で見て回ると、混乱すること間違いなしです。
それを了解のうえで、数多くの展示室の雑多な様々な展示物を見て回るならば、それはそれで楽しむことができます。「国立博物館」と聞いて想像するほどの規模ではありませんので、そんなに時間をかけずに見て回ることができるでしょう。
ともあれ、予備知識なしでは理解できないことが多々あります。できることであれば、一度はこうした日本語ガイドのお世話になった方がよいでしょうね。私も次に機会があれば、ガイドをお願いしてその説明を伺いたいと思います。