九州大学図書館の図書窃盗事件

ネットでちらっと見かけてた話なんですが、九大だったんですね。

「裁断して電子化する」という目的が見えていて、そこが目を惹く事件ですけど、根本はこれ、普通に窃盗と器物損壊という犯罪です。仮に弁償したとしても、それで済む話ではありません。

しかしまあ、なんで図書館の本でやるかなあ…。

九大図書館の78冊ごみに 一部裁断、電子書籍化か
九州・沖縄 社会 2018/4/20 21:58

 九州大学伊都キャンパス(福岡市)のごみ捨て場に、大学付属図書館の蔵書78冊がごみ袋に入れて捨てられていたことが20日、同図書 館への取材で分かった。大半は理科系の講義で使う教科書類。うち36冊が裁断されており、図書館側は学生が盗んだ本をばらばらにしてスキャンし、電子書籍化した可能性があるとみて調査している。

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九州大学伊都キャンパスのごみ捨て場で、裁断されて見つかった同大学付属図書館の蔵書(20日、福岡市)=共同

 ほかに約100冊の所在が分からなくなっており、学内調査終了後に警察に被害届を出すことを検討するという。

 図書館側によると、清掃員が3月26日にキャンパス内にある学生寮のごみ捨て場で、衣類などと一緒に袋に入った状態で見つけた。ほとんどが同キャンパスにある伊都図書館2階で貸し出されていた。いずれも盗難防止のための磁気テープがはがされており、館内から無断で持ち出すためとみられるという。

 裁断された36冊と付属CDが抜き取られた3冊の計39冊の被害総額は約10万700円相当。

 付属図書館の宮本一夫館長(60)は「学生による犯行の可能性が高い。犯罪行為だということを認識してほしい」と厳しく指摘した。

〔共同〕

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29667900Q8A420C1ACY000/

ゴミ袋から九大図書館の蔵書78冊 背表紙だけの本も
谷辺晃子 2018年4月20日21時29分

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背表紙だけになった蔵書=福岡市西区

 九州大伊都キャンパス(福岡市西区)の伊都図書館から蔵書が無断で持ち出され、一部が中身を切り取られていたことが大学への取材でわかった。学生寄宿舎内で78冊がゴミ袋に入れられた状態で見つかった。同館では昨年末の時点で約200冊がなくなっていたことが判明。主に理系の本で、今回見つかったのはこの一部の可能性もあるという。

 大学は被害届を出さずに、独自で調査を行う方針。本を電子データ化してパソコンやスマホなどに取り込んでいたとみられており、宮本一夫・付属図書館長は「学生がやった可能性が高く、大変ショックを受けている」と話した。

 3月26日の朝、構内にある学生寄宿舎の清掃担当者が、一般ゴミの中から見つけて管理人に連絡した。宮本館長によると、四つのゴミ袋に計78冊が入っていた。うち36冊は背表紙だけになったり、中身がはぎ取られたりしていた。3冊は付属のCDが抜き取られ、残る39冊はそのままの状態だった。理系の教科書や入門書が多く、英語教材もあった。被害額は10万728円という。

 九州大は、付属図書館の蔵書に特殊なテープを貼り、出入りする際に無断持ち出しをチェックしている。見つかった本はいずれもそれがはがされていたという。

 宮本館長は「教育的配慮の観点からも、まずは我々で調査を行う。同時に、貼り紙などで今回の事案を学生に周知し、再発防止に努めたい」と話している。(谷辺晃子)

https://digital.asahi.com/articles/ASL4N63PVL4NTIPE038.html