吹田市有墓地シリーズの最後を飾る5か所目は、新田墓地です。
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所在は南吹田。金田墓地から1キロ余りのところにあります。交通網が発達した吹田の中ではちょっとアクセス不便な場所ですが、おおさか東線の南吹田駅開業は、そうした事情に変化を与えるかもしれませんね。
それはともかく、このあたりはもともと明治以前には吹田村の郊外の湿田地帯だったようで、現在あるような工場や住宅地が集まってきたのは主に昭和に入ってからだとのことです。
てことで、新田墓地です。
上に書いたような土地の来歴を踏まえて眺めれば、確かに近代以前や明治期のお墓が、他の吹田市有墓地に比べて目につきませんね…。
ないではないのですが、数はあまりありません。となると、例えばこのようなお墓がもともとここにあったのか、後に改葬してここに移されたのかについては、検討の余地がありそうです。
私がざっと見た限りでしかありませんが、昭和以前に遡ることができるお墓は、ほぼこの一基であったように思います。あとはおおむね、軍人墓も含めて昭和戦前期から戦後にかけてのものです。他の市有墓地と同様、この墓地は南吹田地域の「発展」とともに歴史を刻んできたのでしょうが、土地の来歴からくる「他の市有墓地との違い」もまた、透かして見ることができそうです。
ということで、吹田市有墓地5か所を巡る日帰り行は終了です。当初の見込みよりもずっと面白かったですね。
なお、現状では南吹田はどの駅からもそこそこ遠いのですが、私は新田墓地から神崎川を越えて、JRの東淀川駅まで歩いて帰りました。