丹波に本家なし、ただ丹波一国あるのみ。

この話、諸悪の根源は廃藩置県ですよ。京都府とか兵庫県とか、せいぜい百数十年の枠組みで考えるからおかしなことになるのであって、そこもここも私もあなたも、みんな昔からずっと丹波ですやん。

丹波篠山市」に改名、京都は静観 14年前には反発も…

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丹波篠山市」への改名の是非を問う住民投票の準備をする篠山市選挙管理委員会。住民の手に判断がゆだねられることになった(篠山市役所)

 京都府兵庫県にまたがる丹波地域。兵庫県篠山市では「丹波篠山市」への名称変更の是非を問う住民投票が11月18日に実施される。14年前、同県で丹波市が誕生した際、府内では「丹波ブランドを独占するな」との反発があったが、今回は静観ムードが強い。地域間連携が進み、ライバルからチームメートに変わりつつある動きも背景にありそうだ。

 16日。篠山市役所に入ると「俺は丹波篠山だ」と書かれたのぼりが掲げられていた。市は以前から「丹波篠山」の名で観光、農産品を売り出している。なぜ今、改名が必要なのか。

 「『丹波篠山』ブランドを守るため。京都に迷惑はかからない」。市創造都市課の酒井誠係長は説明した。昨年末、東京などの大都市住民6000人に「丹波篠山はどこか」とアンケートしたところ、丹波市篠山市の「両方」と誤認した回答が最多の44%、「篠山市」は23%にとどまり、なぜか京都府の「京丹波町」も4%いた。県から農産物の生産地表示で「丹波市篠山市かまぎらわしく、消費者の誤認を生む」と指摘されたこともあった。

 多額の経費がかかる問題や現市名に愛着を持つ住民も多く、市民団体が住民投票での決着を求めて約1万人の署名を提出。条例で必要な有権者の5分の1以上をクリアし、出直し市長選と同日に投票が行われる。

 2004年の氷上郡6町合併で、新市名が「丹波市」に決まった際、府内では反対する声があった。綾部市観光協会は「丹波は地域全体の総称。大きな混乱が心配される」と再考を求める要望書を6町に提出、住民からも「京都にも丹波があることを忘れていないか」と怒りの声があった。

 ただ今回、府内の丹波5市町に聞いても目立った反発はない。綾部市観光協会の坂本成樹事務局長は「丹波市が誕生してからも目立った悪影響はなかった。抗議は考えていない」。年に数回、篠山市内のイベントを尋ねる間違い電話がある京丹波町商工会の野口敏一事務局長も「こちらも3町合併で京丹波町になった」と苦笑し、「篠山市丹波イメージが強くなる心配がないわけではないが、お隣の話」。地域でもほとんど話題にならない。

 篠山市を含む京都、兵庫の丹波地域は8年前から合同で観光、農産物のPRを開始。20年に放映が決まった、丹波ゆかりの明智光秀を主人公とする大河ドラマでも、府県を超えて誘致活動を行った。亀岡市は「市も『京都丹波』でアピールしており、『丹波篠山』に反対する理由はない。市名は篠山市民が決めることで、協力関係は変わらない」と冷静だ。

 元綾部市長の四方八洲男さん(78)は、かつて「わが街だけが丹波、というのは周辺に快い感情を与えない」と丹波市に不快感を示した。今も危機感を抱いている。「全国から丹波の本家争いに見られる。みなで築き上げた丹波の印象が悪くならないだろうか」

 丹波ブランドの浮沈で最も影響を受けるのが農産品。生産者らは改名騒動をどう見ているのか。

【 2018年10月25日 09時27分 】

https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20181025000030

そうですね。まずは学校教育の場で、旧国の地理空間の感覚を教えることをカリキュラムに盛り込むことから始めましょうか。

「丹波篠山市に改名して」1億円寄付 匿名で篠山市に : 京都新聞
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でないと、この京都新聞の地図の作成者のように、旧樫田村を丹波国から除外するというミスを犯すことになります。

樫田地区の紹介/高槻市ホームページ

「樫田地区」は、高槻市の最北部に位置し、田能・中畑・二料・出灰・杉生の5つの集落で形成され、古くは丹波国亀山藩に属していましたが、明治時代の町村合併により京都府南桑田郡樫田村となり、昭和33年には、全国初の府境を超えた合併により大阪府高槻市編入されました。

集落への道寸断、生活再建の壁 台風被災 大阪・高槻の樫田地区
2018/9/11付日本経済新聞 夕刊

台風21号の影響で、大阪府高槻市北部の山あいにある樫田地区は11日午前も断水が続き、停電が解消されていない世帯も残る。道路は倒木で寸断され、生活再建を阻む。ライフライン情報が地区内に行き渡らない課題も浮かび上がった。

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樫田地区は市中心部から車で40分ほどで、約230世帯の約410人が暮らす。

同地区は4日午後に全域が停電。高槻市によると、現在も地区内の一部で停電が続く。停電の影響で、貯水池の水も5日に枯渇。市中心部と同地区の主要部をつなぐ唯一の幹線道路、府道6号も約2.5キロにわたって通行止めとなった。

バスで市中心部に通勤する同地区北部の男性会社員(35)は「府道の通行止めで会社を3日間休んだ」という。

大阪府茨木土木事務所は復旧作業を急ぐが、倒木や電柱、電線が散乱し、難航しているという。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO35210190R10C18A9CC0000/