京滋の盟主・佛教大が大学野球選手権初の決勝進出

京滋大学野球リーグの長年牽引し続けてきた佛教大が、初の日本一に王手というニュース。今年の関西大学野球界、大阪工業大の久々の優勝などの話題がありながら、福知山公立大の廃部の話題以降、なかなか取り上げる暇がありませんでした。でもさすがにこれは別です。

決勝の相手は明治ですか…。うーん、ここは勝って、大学野球界の勢力図の変化を見せてほしい。

佛教大 初の決勝進出!3点差逆転、近畿勢13年ぶり日本一王手
[ 2019年6月17日 05:30 ]

第68回全日本大学野球選手権第5日 準決勝 佛教大6―4東海大 ( 2019年6月16日 神宮 )

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東海大・佛教大>3点を追う5回に佛教大・野嶋が2ランを放つ(撮影・郡司 修)Photo By スポニチ

 第68回全日本大学選手権神宮球場で準決勝2試合が行われ、佛教大が東海大を6―4で下し、初の決勝進出を決めた。2―3の6回に相手守備陣の乱れを突いて逆転に成功すると、0―3の4回2死一塁から登板した2番手・木下隆也投手(2年=奈良大付)が5回1/3を1失点と好投した。近畿勢としては06年の大体大以来、13年ぶりの日本一をかけて明大と対戦する。

 仏教精神を建学の理念とする佛教大が“神がかり”的な力を得て、初めての決勝進出を果たした。3点差逆転勝利に田原完行監督(59)は「実感が湧かないです。全く」とあえて!?これまでと同じフレーズを使い、穏やかな笑顔を浮かべた。

 1回戦・八戸学院大戦、準々決勝・東北福祉大戦と同じく3点の先行を許す展開。このお決まりのパターンが勝利の前兆だった。0―3の4回1死一塁、3番・野嶋の2ランで1点差。追い風は2―3の5回に一気に強さを増す。無死一塁、7番・森本の三塁前バントを三塁手が二塁悪送球。無死一、二塁から8番・前田の投前バントも投手が一塁悪送球し、2者が一気に生還した。逆転に成功すると唐沢の犠打後、1回戦でサヨナラ安打を放った八木が左前打。流れを呼び込むバントの“数珠つなぎ”攻撃に八木は「与えられた仕事は塁に出ること。走者がいれば、還すことです」と胸を張った。

 逆転勝ちの象徴がいる。左腕・木下隆也投手は先発・中山怜の後を受け、0―3の4回2死一塁から登板。5回1/3を1失点と好投した。1回戦、準々決勝でも0―3から登板し、いずれもサヨナラ勝ち。実感を込めて「3点差なら野手が追いついてくれる」と言う。3試合計13回1/3で自責点は0。被安打もわずか3本と安定感抜群だ。

 近畿勢の決勝進出は06年に優勝した大体大以来、13年ぶり。決勝では東京六大学の覇者・明大と対戦する。指揮官は「恐れ多いです。こんな大観衆でやることも普段はないし、光栄です」と喜びをかみしめ、こん身のタクトを振る。(桜井 克也)

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