ホームレスを脱出したある体験談

これなんですけどね。


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私とは状況も違うし、ホームレス体験は持ってないんですけど、絶望感とか切迫感とかが全く分からないわけではないので、他人事ならぬ思いで読みました。読みながら、とりあえずここまで生き延びることができた人間にいま何ができるか、ということを考えています。

モデルケースから転落すると、復帰しにくい日本の制度

 このような私の一連の出来事を振り返ってみると、ポイントとなる場面で多くの方の支援をいただけたことがカギになっていると考えている。当時の日本は不況下で他人に気を配る余裕がなかった社会情勢ではあったものの、良い人の巡りに助けられたとも言える。

 ホームレスになってしまうと、あるいはそこまではいかなくても一度モデルケースから転落してしまうと、なかなか復帰できないのが日本社会の難しいところでもあると感じている。

 こう書くと、アメリカを称賛するいわゆる出羽守のように聞こえるかもしれないが、私はむしろ日本の生活の方が居心地はいいと感じている。

 最近、アメリカで入院も体験したが、こちらはすぐに病院にアクセスするのはそんなに容易くはなく、さらに保険など医療面でのハードルは高い。またスーパーに並ぶ食品の衛生管理も圧倒的に日本の方が優れている(一部が腐ったような状態で陳列されていることもそれなりの頻度である)。

 その安心・安全で、健康的に住みやすい日本をこれからも維持していくためには、かつての私のような転落してしまった人間をどう再起させるのかということを、色々な角度から考える必要があるのかもしれない。そして、これはおそらくアフターコロナでも重要になってくるだろうし、中国、韓国と同じく、いち早く感染者数が落ち着き始めた日本が手本になることを期待したいと思っている。

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