日刊スポーツの唐山翔自オンラインインタビュー

日刊スポーツ、ええ記事載せてるやん。唐山くんはホントに楽しみ。記事が言うようにもう秒読み態勢だとは思いますけど、早くJ1デビュー済ませて羽ばたいてほしいです。

G大阪18歳唐山翔自「W杯で点」全年代で代表目標
[2020年9月26日11時0分]

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23日、名古屋戦に勝利しイレブンと拳を合わせるG大阪FW唐山

ガンバ大阪の高校生プロ、U-19日本代表候補のFW唐山翔自(とうやま・しょうじ、18)が、日刊スポーツのインタビューにオンラインで応じ、各年代全ての日本代表入りを目標に掲げた。昨年はU-17ワールドカップ(W杯)に出場した高校3年は、来年のU-20W杯、24年五輪、26年W杯と続く大舞台を目標に設定。FW宇佐美ら多くの日本代表を輩出してきたG大阪下部組織出身の新星は、J1リーグ戦デビューも秒読みに入った。チームは27日にサンフレッチェ広島と対戦(アウェー)する。

【取材・構成=横田和幸編集委員

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祖母の“自分で羽ばたける子に”と願いを込めて命名された「翔自」の名のように、唐山は1学年上の西川(セレッソ大阪)らと昨秋にU-17W杯を経験した。来年5月には現実的な目標、U-20W杯出場がある。その先にも夢の大会は続く。

「4年後のパリ五輪をすごく意識しています。出ることが今の一番大きな目標。そこで点を取りたい。26年W杯(米国、カナダ、メキシコ共催大会)も同じ。W杯で点を取るのは、自分のサッカー選手としての夢なので実現したい」

本来は現在高校3年でG大阪ユース所属だが、宇佐美、井手口、堂安(ビーレフェルト)ら先輩と同じ、飛び級で今季からプロ契約を結んだ。G大阪のホームタウンの1つ、大阪・豊中市生まれで、服部緑地公園を走って足腰を鍛えた。幼稚園から下部組織で育ってきた生粋のガンバっ子だ。

「小6の時、僕はジュニアチームの中から1人だけ選ばれ、万博での触れ合いイベントで、宇佐美選手と1対1でボールの蹴り合いをさせてもらった。すごく興奮しました」

G大阪ユースといえば、稲本(J3相模原)、宇佐美選手のイメージが強い。先輩方が日本代表や海外で活躍しているのは分かっていたけど、僕はユースにいるだけという感じ。宇佐美選手なんか、もう別世界の人だった」

ガンバ愛にあふれた少年は急成長を遂げ、15歳から各年代で日本代表入り。高校2年だった昨年は2種登録され、G大阪U-23チームで参戦するJ3で10試合8得点。Jリーグ史上最年少となる16歳345日でハットトリックを達成した。今季も現時点で15試合7得点の量産ペース。ヘッド、両足のシュートに加え、同じ下部組織出身で日本代表に入ったFW大黒のような、裏への飛びだしが一級品になりつつある。

「目指すプレースタイルは大黒選手で、先輩のことを調べていたら、同じ豊中市出身で、勝手に親近感が湧いてきました。あの裏への動きだしを参考にしているけど、3試合に1回ぐらいしかできない。まだまだ完成度は低い」

「シュートの本数にこだわるよりは、実際に1点を決めるかどうか。G大阪ジュニアユース出身の本田選手(ボタフォゴ)みたいにW杯で得点して、時の人になってみたい」

既に8月12日のルヴァン杯湘南ベルマーレ戦でJ1の公式戦初出場を飾り、衝撃の2発デビュー。ベンチ入りを2度経験したJ1リーグ戦でのデビューへ、宮本監督は「予想より早く成長している。日程を見て考えていきたい」と明言し、秒読み段階に入った。

10月のU-19アジア選手権が来年へ延期となり、今秋は代表ではなく、Jリーグに専念できる環境が整った。21日に18歳の誕生日を迎えたばかりの未来のエース候補が、さらに羽ばたく時が来た。

◆唐山翔自(とうやま・しょうじ)2002年(平14)9月21日、大阪・豊中市生まれ。寺内スカイクラブでサッカーを始め、小4まではG大阪スクールと掛け持ち。G大阪ジュニア、ジュニアユース、ユースと進み、高3の今季からプロ契約。学校は豊中16中を経て、現在は通信制向陽台高(大阪・茨木市)に在学中。178センチ、65キロ。右利き。背番号38。4人家族。

【唐山の横顔】

まだ高校生という先入観は取材中に消えた。頭の回転が速く、答えによどみがない。18年U-16アジア選手権では日本の優勝と得点王を獲得したが、19年U-17W杯では無得点でベスト16敗退。「決めるという気持ちが強すぎて、空回りした。W杯という名前に負けました」。

今年2月にプロとして初の給料を得ると、父浩実さんら家族を連れて「ちょっと高いすし店」へ。「プロとしてお金をもらい、責任を感じた。喜びより緊張感の方が強かったです」。

1月の入団会見で丸刈りだった髪形は最近、独特な雰囲気になってきた。「こだわりというか(今の髪形は)完成形ではなく育成中です。憧れのラッパーがいるんです…名前は言いたくないので(苦笑い)」。ヒップホップとスニーカー集めが趣味。高校生プロの素顔は、オンとオフの切り替えも早かった。

https://www.nikkansports.com/soccer/news/202009250001229.html