悪口や露骨な表現あふれる×××

個人的な好き嫌いもありますし、何でもかんでも擁護するつもりはありませんけど、それにしても表面的なところだけ撫でた浅薄な記事、という感は否めません。

マーケット戦略以前に、作品の表現にはそこに至るまでの背景というものがあるはずですが、社会指導層はそのへんをどうお考えなんでしょうね。

「何も考えてない」なんて逃げはダメですよ。

あ、記事中に出ているMVは以下の4本です。ガインやゲリとアイドルとが一緒に並べられてて、個人的にはこの並びに若干違和感があります。


記事入力 : 2014/02/02 09:47
タイトルに悪口や露骨な表現あふれるK-POP
「目を引くための戦略、度を越えている」


▲写真提供=フォーチュン・エンターテインメント

 1月28日に公開されたガールズグループBrown Eyed Girlsのメンバー、ガインのニューアルバム「Truth or Dare」リード曲のタイトルは「Fxxk U」。「くそ食らえ」という内容の悪たれ口を表記したものだ。

 同曲のミュージックビデオは、俳優チュ・ジフンがガインの股に顔を押し付け、なでようとするシーンで始まり、2人が裸で抱き合い、性行為を連想させるようなシルエットで終わる。その間流れる歌で、ガインは「Fuck you」と15回も叫ぶ。このミュージックビデオは放送局で19歳未満聴取不可の判定を受けたが、当局の影響を受けないユーチューブでは誰でも自由に見ることができる。広く知られる英語の悪たれ口をタイトルにしたこの曲は、人々の関心を集め、リリース当日の音源チャートで一時1位になった。

 大衆音楽の世界では悪たれ口や性的表現を用いたタイトル、人の欲望をあおるようなミュージックビデオが流行のようにあふれている。ヒップホップグループLeessangのゲリが先月15日に発表したアルバムの最初の曲は「XX知らない(ZOTTO)」だ。「XX」が男性器を意味するスラングだということはすぐ分かる。ゲリは、セックスパートナーの体をたたえる内容を歌った「少し後でシャワー浴びなよ」も同アルバムのリード曲としている。ガールズグループの間では露骨なタイトルや歌詞が流行。AOAが先月16日に発表した曲のタイトルは『ミニスカート』、Dal shabetは『私の足を見て』という曲を発表した。

 刺激的な曲のタイトルが相次ぎ登場していることについて、韓国の音楽配信チャート「gaonチャート」のチェ・グァンホ事務局長は「社会的な雰囲気が変わってきたこともあるが、セクシーなダンス、歌詞、ミュージックビデオがあふれ、少しでも注目を集めようと、タイトルから目につくようにするという戦略的な面もある」と語った。

 「度を越えている」と懸念する声も上がっている。国立国語院のキム・セジュン公共言語支援団長は「子どもや青少年、そしてK-POPを愛する外国人が、実際の意味も分からず口ずさむことを考えると、もう少し良識や責任感を持って曲をつくる風土が求められる」と話した。

チョン・ジソプ記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/02/2014020202091.html

ちなみに、この手の「露骨な表現」と言われるものを思い起こして、極私的に真っ先に挙げられるのは、Brown Eyed Girlsでもイヒョリでもなく、T-araなんですけどね。「19禁MV」の内容にドン引きしたという意味で。

さらに遡れば、ソテジやDJ DOCやH.O.Tや、その他にも多数のアーティストがしばしば同様の難癖をつけられてきていますし、こうした記事に力も意味も大してないってことは、歴史がそれを証明しています*1

というか、こうした記事を書き、コメントを寄せている良識あるべき大人の皆さまにも、ご自分たちの世界―政治やらメディアやら何やらかんやら―にあふれる悪口や露骨な表現について、自らの問題として「もう少し良識や責任感を持って」もらいたいところです。そこでなされる(はずの)反省や弁明に基づいて、K-POPについて語りなおしてもらえれば、もう少し傾聴すべき主張が出てくるのではないでしょうか。

*1:こうしたセクシー路線の盛衰は、メディアや政治家がしばしば行なう「批判」よりも、音楽市場の動向に左右されているようです。流行れば増える、廃れれば減るの繰り返しです。むろん、時流に関係なくセクシーな人もいます。