寂しがり屋さん

傍から見れば人も羨む一人暮らし。

とは言え、それはそれで傍から見て羨ましがる人が思うほどに不満がないわけではないわけで。

久方ぶりに遠路はるばる尋ねてきた友人と語らうのは楽しい。

だが、みんなが帰っていく瞬間や、みんなを見送ったあとの冷え冷えとした部屋の感触を想像するのは辛い。

別れは、見送られる側より見送る側のほうが、寂しい。

だからと言って、酒に飲まれて周囲に絡みまくるのはどうかと思うぞ。

今度はそっちが来やがれ。散々小突き回して、帰りの新幹線に叩き込んでやるから。