チヤホヤするのと親身になるのとは、違います。
その区別がつかないようでは、自分がどれだけ他人の世話になって生きているかも、気付かないでいるのでしょう。
それは、羨ましいことかもしれません。
けれどもそれは、「そんな風には決してなりたくない」と思わせることです。
他人の世話になること、他人の世話をすることは、選択以前の問題です。
生まれた時にはすでに、あなたは他人の世話になっています。
無力で役立たずのあなたに注がれた愛は、好きだ嫌いだという以前に、事実としてそこにあります。
事実としてそれを受けてここにいるあなたは、ここで何をしますか?
一生このことに気づかないでいるならば、幸せ者です。
あなたが抱えるべき悩み苦しみは、きっと他の誰かが引き取っているのでしょう。
もちろん、そのことを知らぬままでいるが故にもたらされる「幸せ」がホントに「幸せ」かは、立ち位置によって答えが変わってきます。