豊洲6丁目に「大規模霊園」計画が急浮上?
すみません、日刊ゲンダイのその見出しに、思わず笑ってしまいました。マジっすか。
いやまあ、みんながそれでいいんなら、別にいいと思いますよ。案としては必ずしも悪い話ではありません。建物はそのまま流用して納骨堂形式にすれば、市場として無理やり使おうとするより補修の難易度も下がるでしょうし、相当な収容能力が確保できるはずです。私がイメージしているのは、こういう形です。
ただ、床は大丈夫かな?
墓地不足も一気に解消 豊洲「大規模霊園」計画が急浮上
2016年10月9日相変わらず「盛り土」問題でスッタモンダが続いている豊洲市場。基準値を超える有害物質が検出され、もはや食品市場にするのは困難との見方が強い。市場開場を断念した場合、あの巨大な用地をどうするのか。用途について「カジノ」や「物流倉庫」といった話が流れているが、ここへきて「霊園」も候補のひとつとして急浮上している。
生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏が言う。
「もし、豊洲が墓地として使われることになったら、それなりに人気が出ると思います。お墓が故郷にあり、遠くてお墓参りに行けない人も多いはず。都内に大規模霊園ができれば、需要はきっとあるでしょう」
実際、東京都は慢性的な墓地不足だ。年間約2万基前後の墓地需要があるのに、新たな墓地はほとんど開設されない。公営墓地が募集を行うと、定員を大きく上回る応募が殺到する状況が続いている。
問題は法規制の課題だが、東京23区には墓地設置にあたり、〈河川や海等からおおむね20メートル以上であること〉〈住宅や学校、病院、店舗等からはおおむね100メートル以上であること〉といった制約がある。だが、豊洲市場跡地の広さは東京ドーム8.5個分。余裕でクリアできそうだ。
■豊洲の地価が下がる可能性
霊園になるとしても、造るのが都なのか、宗教団体なのか、企業なのか、現時点では全く不明だが、すでに具体的な企業名が一部で挙がっている。埼玉、茨城、福島など全国に240施設を持つ「さがみ典礼」という葬儀社だ。俳優の左とん平をCMに起用している。
「社長は加藤茶、小柳ルミ子といった芸能人とも交流があります」(経済ジャーナリスト)
「さがみ典礼」は豊洲市場跡に大規模霊園を造るのか。広報担当者に聞いた。
「ワイドショーで豊洲市場跡地に大規模霊園ができるかもしれないというニュースは見ましたが、東京は当社の営業エリア外。社名が出たことは光栄ですが、霊園を建設する計画はありません」
大規模霊園ができるとなると、地価が下がる可能性もあり、近隣住民との調整も課題になる。ただでさえ、風評被害でマンション価格の下落が心配されている。
まあ、仮に「豊洲霊園」となってしまうと、豊洲の他のエリアの地価への影響や風評被害が多少は気になるかもしれません。
その際には、豊洲6丁目だけ「豊洲」の名前を外してしまうという手が考えられるでしょう。
個人的に推薦したいのが、「東京ヶ洲」なんですけど、他にも考えられるとは思います。
なお、「埋立地に墓地」という提案に違和感を持たれる方には、すぐ近くに「浦安市営墓地公園」という先例があることをご紹介しておきます。
http://www.meikai.ac.jp/04kyouiku/file/2014-0225-1307.pdf
日刊ゲンダイは民間会社に当たりをつけて取材してますけど、上の記事でも指摘されているように、もし本気でやるなら東京都が主体となって公営の都立霊園とするほかないと私は思います。
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