承前・フレンジャーと死の哲学

いつだってそこに駆けつけてあげられるのは、
いつだってそこにいてあげられるのは、
いつだって君の味方でいられるのは、
いったい誰なのでしょう。


そこにおらへんやん。
本当にいて欲しいとき、そこにおらへんやん。おらへんかったやん。


あたしが月を見ているとき、あなたは太陽を見てる。
あたしが寒さに凍えているとき、あなたは汗を拭ってる。
あたしが一人の寂しさに震えているとき、あなたは他の誰かと一緒の時を過ごしてる。


それでもあなたが、いつだってそこに駆けつけてあげると、
それでもあなたが、いつだってそこにいてあげると、
それでもあなたが、いつだって君の味方でいると、
そう言うとき、言い切るとき、
あなたはいったい、どこにいるの?


そう、あなたはきっと、あたしを見守ってくれている。
あたしはあなたに、見守られている。


もう一つのチョコパイ、もう一つのおむすび。
そして飲み干すもう一杯。


それはすべて、もう一人のため。


あなたは一人じゃない。
あたしも一人じゃない。


桃色と青と黄色と赤とが、
あなたとあたしとを取り持ってくれている。