清峰、長崎勢悲願の初制覇

両エースの緊迫した投手戦は、試合を通じての清峰ペースを花巻東がしのいで耐えるという展開。結果的には唯一の長打が決勝点を叩き出したが、花巻東も終盤、今村をあと一歩まで追い詰めた。
いい決勝戦だったと思う。

今村完封!清峰、長崎勢悲願の初制覇/センバツ
2009.4.2 14:26

 第81回選抜高校野球大会・決勝(清峰1−0花巻東、2日、甲子園)長崎勢春夏通じて悲願の初制覇!清峰(長崎)が花巻東(岩手)を1−0で下し、初優勝を飾った。

 決勝は初となる長崎と岩手の顔合わせ。MAX150キロの花巻東菊池雄星(3年)とMAX148キロの清峰今村猛(3年)、プロ注目の左右の高校生ナンバーワン投手が先発し、戦前の予想通り1点を争う緊迫した好ゲームが展開された。

 中盤までは両チームとも毎回のようにランナーを出してチャンスを築くが、得点に結びつかない。バックの守りに助けられながらも両先発がゼロ行進を続けた。

 試合が動いたのは七回。清峰は二死から四球を選んで出塁すると、続く9番・橋本がセンターを大きく超える二塁打を放ち、待望の先制点を挙げた。

 八回、花巻東にこの試合初めてとなる連打を許し、二死一、三塁に持ち込まれるが、何とか3番・川村を三邪飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 清峰は第78回大会(2006年)決勝で名門・横浜(神奈川)の前に21−0と大敗した雪辱を果たし、紫紺の優勝旗を長崎にもたらした。今村は花巻東打線を7安打完封で締め、今大会5試合で44回を1失点に抑えた。

 花巻東岩手県勢最高成績となる初の準優勝。春夏通じて岩手勢、さらに第73回大会(2001年)の仙台育英(宮城)を超える東北勢初の優勝を目指したが、今村の前に打線が沈黙。先発の菊池はリリーフで登板した準々決勝から3日連投、この試合も毎回のように走者を背負うも、要所を締める投球を見せたが1点に泣いた。

清峰・吉田洸二監督の話

「この優勝が選手のおかげなのはもちろんだが、長崎県の多くの人の後押しがあって今日を迎えられた。うれしいというか感謝の気持ちでいっぱい。攻略というよりも、自分たちがしっかり守った。3年前に厳しい経験をしたことが生きた」


http://www.sanspo.com/baseball/news/090402/bsm0904021236016-n1.htm