男語りの男知らず

 金原ひとみはコラムの中で、「男が子どもを簡単にほしがるのは、何かを諦めることを、全く考えていないから」というようなことを書いていた。女は問答無用に、色々をいったん、諦める。問答無用に、人生が変わる。別にそれは不幸なことじゃない。ただ、男とはずいぶんと違う、というだけ。だけどその変化は、「家族一緒が一番の幸せ」とか、「愛する人の子どもを産む幸せ」とか、誰も口にする当たり前の幸せのセオリーを自分に言い聞かせているだけでは、きっと心の中に大きな大きな疑問がどうしたって生まれてしまうくらいに、大きい。どうして、女だけ、どうして、私だけ、どうして、母親だけに、そこまで求めるの。

http://www.lovepiececlub.com/kitahara/2010/08/post-198.html

そらーあなた、あなたが「女」のこと「だけ」しか、まともに考えてないからでしょう。

そんなことを口走る男がいないとは言いませんが、「そんな男」しか相手にできないようなロジックでは、「男」を相手にするにはいろいろ不足だと思いますよ。

ひょっとしたら、「そんな男ばっかりの世の中」の方が、あなたは居心地がいいかも知れませんね。安心してこういう主張をしていられますから。

でもそれ、ここまで届かないですよ。

アイであそぶ。―二宮ひかる作品集

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