韓国の大学正規教員の年俸、というネタ

この記事、円換算した金額から実態を想像するのは案外難しいです。

為替レートのことを考えれば、近年はかなり円高ウォン安に振れていますから、円換算は安く出ます。数年前のウォン高のときのことを考えれば*1、記事の金額は最大で2倍程度まで想定できるように思います。

さらに、韓国内の物価を考えれば、その購買力は想像よりももっと上を行くような気がします。

結論としては「やっぱりけっこう貰ってるなあ」という感じです。平均年俸が最も高いという高麗大学校の正教授なんて、これは相当なものですよ。

暮らしてる世界が違う

記事入力 : 2011/04/04 08:57:40
韓国の大学教授、平均年俸が最も高いのは?

 教育科学技術部(省に相当)が3日までに国会教育科学技術委員会に提出した「2010年大学教員給与現況」と題する報告書によると、全国の四年制大学約220校に勤務する教授の平均年俸は、正教授が8596万ウォン(約665万円)、副教授が7147万ウォン(約553万円)、助教授が5962万ウォン(約461万円)、専任講師が4420万ウォン(約342万円)だった。

 正教授の平均年俸が最も高かったのは高麗大学(1億5468万ウォン=約1197万円)で、同大学を含め、乙支大学大田キャンパス(1億4183万ウォン=約1098万円)、ポステック(旧浦項工大、1億2680万ウォン=約981万円)など46校で、正教授に平均1億ウォン(約774万円)以上の年俸を支給していた。正教授の平均年俸が5000万ウォン(約387万円)未満の四年制大学は11校だった。

 ソウル大学正教授の平均年俸は9484万ウォン(約734万円)、延世大学は同9820万ウォン(約760万円)だった。最も高い年俸を受け取っている正教授は乙支大学医学部の教授で、3億1979万ウォン(約2476万円)という調査結果が出た。同大学で年俸が最も低い正教授(4769万ウォン=約369万円)の6倍を超える。医学部を置く大学では、医学部教授が基本給以外に診療手当などを受け取るため、こうした差が生まれる。

 2年制の専門大学145校の平均年俸は正教授が8097万ウォン(約626万円)、副教授が6737万ウォン(約521万円)、助教授が5376万ウォン(約416万円)、専任講師が3685万ウォン(約285万円)だった。

卓相勲(タク・サンフン)記者

http://www.chosunonline.com/news/20110404000014

もちろんこの記事は、この辺と併せて読む必要があります。

韓国の大学:授業料と非常勤講師時間給

韓国の高学歴ワーキングプア

続・高学歴の貧困問題

非常勤講師は「教員」ではなかったってこと自体が

大学非常勤講師の処遇「改善」?

*1:最近はだいたい100円=1300ウォン程度だと思いますが、一時は100円=700ウォンくらいまで行った覚えがあります。