「愛される福原愛」というニュース

最初に見かけたのはこれですが。

中国人選手に完敗した福原愛選手 慰めに来た中国メディアに「さっきまで応援してくれなかったくせに(笑)」→全中国が愛ちゃん萌え - ロケットニュース24

サーチナだとこの辺ですか。ニュースの背景の解説としては、これでほぼ尽くされていると思います。

【中国BBS】準々決勝で敗れた福原愛選手が中国人記者を批判? - 2012-08-01(水)[サーチナ]_cgi

福原愛…記者に“噛みついて”も中国で愛されるワケ=ロンドン五輪 - 2012-08-02(木)[サーチナ]_cgi

  中国人の福原選手にたいする「好意」の根底には、「中国を卓球先進国と認め、敬意を持って接した」ということがある。福原選手は2005年から06年にかけて、中国の卓球スーパーリーグに所属した。卓球の腕を磨いただけでない。中国語も相当に上達した。そのことで「技を盗みに来たのではない。中国社会を尊重して、溶け込もうとした」との評価が確立した。

  遼寧省のチームに属したということもあり、福原選手の中国語には、中国語の「東北なまり」が感じられる。そのことも、「福原選手は純朴」とのイメージを強くした。

  もちろん、容姿の「可愛らしさ」もファンを引きつけた。福原選手には中国で、「瓷娃娃(陶器のお人形)」というニックネームがつけられた。

  象徴的な事件が2005年にあった。福原選手は中国中央テレビのインタビュー番組に出演。司会者は福原選手の家庭の経済事情などについて、意地悪い質問をした。福原選手が困り果ててしまうと、同様の質問をさらに繰り返した。福原選手はハンカチを目に当てて泣き出してしまい、その姿が放送された。

  視聴者の多くは福原選手に同情し、司会者に怒りを示した。インターネットでは、「ああいったインタビュー手法は好きでない」、「まるで犯人を尋問しているみたいだ」といった書き込みが相次いだ。

  反日デモなどの影響が強く残っており、対日感情が極めて悪い時期だった。しかし、福原選手については「愛すべき少女だ」、「日本のスポーツ界には、日本人にだけでなく、世界中から愛される選手が多い。このことが、国際的な日本に対するイメージをよくしている。憎むべき点もあるが、愛すべき点もあるのが日本人だ」などと、好意的な書き込みがほとんどだった。

  中国人は、自国が発展しつつあるとして大きな自信を持つようになった。その一方で、「自分たちの国には、劣っている面が多い」という自信のなさもある。そのため外国人、特に先進国の人間が中国の「すぐれた所」を認めると、大いに気をよくして歓迎する面が強い。

  福原選手も、中国を「卓球王国」と認めて飛び込んだことで、中国人に歓迎された。さらに、持ち前の純朴な人がらが理解されるようになり、多くの中国人に愛されるようになったと分析することができる。


このニュースの中国語でのネタ元は、たぶんこれだと思います。確かに、好意的な書き込みが目につきますね。

【瓷娃娃福原爱输球落泪“批评”中国记者】_奥运会吧_百度贴吧

【瓷娃娃福原爱输球落泪“批评”中国记者】

国家队员7输给丁宁后,瓷娃娃福原爱又落泪了:“丁宁太强,没有办法。”面对中国记者们的安慰,心情平复的福原爱冒出一句妙语:“比赛时,你们给丁宁加油,下来后,又总安慰我!啥意思?”周围的人全乐了


こんな記事も見つけました。「オリンピックに萌える中国人」が最近は流行りのようです。

童心大发 “萌”动奥运
2012年08月03日 12:55:57
来源: 中国新闻网

伦敦奥运会的口号是“激励一代人”,但在不少“重在参与”的观众眼里,这届已有116年历史的奥运会却“童心大发”,“萌”翻一代人。

“萌”代表着从脑海里一闪而过的纯美感情。

伦敦奥林匹克公园篮球馆内,美国男子篮球“梦十”队将突尼斯远远甩在身后,提前下场休息的袪姆斯也没闲着,“小皇帝”伴着音乐扭动其超过两米的身躯。面对这一幕,评论员解释说:“袪姆斯看到了正对着他的特写镜头,于是开始卖‘萌’。”

首次参加奥运的中国体操小将冯竽为“偷懒”与教练斗智,他在微博上写下:“最近几天的训练啊!王导(教练)变换着词语的哄我,已经把王导四十多年的文学词汇都用上了!最后他很无奈的说,谈恋爱都没那么费劲!哎!伟大的王导!”冯竽的微博一夜爆红。网民称其为新“萌主”。

日本乒乓球选手福原爱在输球后几欲落泪,中国记者上前安慰,面对记者们的关心,福原爱乐了,用地道东北腔的中国话对记者嗔怪:“你们啥意思,场上给丁宁加油,场下却来安慰我。”她是永远的“萌娃”。

“萌”本意是指“植物发芽”、“事物的发生”,30年前,中国小说、漫画和影视作品中的美少女开始被称为“萌”。毋庸置疑,“萌”的使用度从未像现在这样多。

互联网放大并释放了网民对细微但美好的事物的好奇与追求。“萌”的流行得益于互联网的集纳功能,以“萌”为题的内容快速聚集眼球,蔚然成风。

在北京街头,一位30多岁的女白领手指划动智能手机屏幕,点出了wap网站上的《“萌”动奥运》专题里的每一张图片,这就是她的“伦敦时间”。

当欧洲大陆被债务危机笼罩,英国人为迎合市场需求也一改严肃和古板的形象,在奥运中打起“萌”的主意。英国广播公司的解说使劲浑身解数“卖萌”,在射箭比赛中,两位解说员对话可见一斑:“日本队和俄罗斯如果赢个铜牌的话,还是可以稍微心理平衡一下”、“对啊,有句古话说,宁可赢着拿到铜牌,也不要输着拿银牌,呵呵”。

不过有趣的是,卖萌也会“踩地雷”,61岁的英国女市长是想借奥运契机为著名的林肯郡香肠做宣传。但她穿着一套8英尺高的粉色香肠装来到街头迎接火炬传递的“卖萌”的方式却没有得到公众的“认可”。

从花边回归竞技场,顾拜旦说:“对于人生而言,重要的绝非凯旋,而是战斗。”需知,“萌”也反对懈怠,借用老牌“萌主”刘翔的话: “不管取得什么样的成绩,平静地去面对就可以了,反正就是一场游戏嘛,自己尽力就好。”

“萌”作为一种网络词汇可能不久后会“过时”,但目前,从某种意义上说,她让运动健儿不再刻板,使中国运动员们的感言不会只有一个标准“答案”,更重要的是,她给在奥运舞台上拼搏的健儿们带来了更多快乐。

“萌”是一种态度,当中国体操男团的小伙们夺冠后在赛场边组成五星国旗图案时候,“萌”再次印证了伦敦奥运会那句口号,“激励一代人”。

(记者 欧阳开宇)

http://news.xinhuanet.com/sports/2012-08/03/c_123522216.htm