不要不急の新国立競技場建設費を熊本・大分の災害復旧に

こないだ、吹田スタジアムのいちばん上の席から試合を観ててつくづく思ったんですけど。

こんな隅っこのいちばん上の端っこからでも、ピッチの全面が信じられないほど近くに見えるこのスタジアムは、ホントに素晴らしいです。

で、ですね。どう考えても、新国立競技場はこんな風にはならない。10倍以上の費用をかけても、この吹田のような評判を取ることはきっとない。重点の置きどころやお金を使う場所が、違いすぎる。

だいたい、前々から言われててみんなわかってることですけど、日産スタジアム横浜国際総合競技場)と味の素スタジアム東京スタジアム)と埼玉スタジアム2002を使えば、新国立競技場なんてなくても、オリンピックできるハコは首都圏に揃ってるんですよね。

新国立競技場ができなくて困る人は誰? - 大塚愛と死の哲学

なら、この事態を受けて、不要不急の新スタジアムの建設をやめ(オリンピック後に延期ということでもいい)、これから重い課題になってくる熊本・大分の災害復旧と復興にその分の予算を回せばええんやないですか。

オリンピックへの影響なら、新国立競技場を諦める代わりに一部の種目を熊本・大分でやることにすれば、オリンピックを通じて復興が進むだけでなく、そのことを世界にアピールできます。神宮球場を資材置き場化する必要もなくなります(むしろ野球・ソフトボールの会場として利用可能になる)。

そのために移動距離が多少長くなったとしても、その意味するところを意を尽くして説明すれば、出場する選手には受け入れてもらえるでしょう。一石二鳥どころやないんやないですか。

うまかな・よかなスタジアム大分銀行ドームなどは、そのまま使えるだけの施設なはずです。一部改修と周辺整備だけでオリンピックにも対応できると思いますよ。

f:id:bluetears_osaka:20160422213159j:plain
f:id:bluetears_osaka:20160422213217j:plain

ということで、「不要不急の新国立競技場建設費を熊本・大分の災害復旧に」というのは、そう筋が悪い話ではないのではないか、というのが、私の空想的結論です*1

*1:現実的な金の計算や政治の決断は、また別の話です。