大阪モノレール、南へ延伸、彩都線延伸は中止

話には聞いてはいましたが、大阪モノレールの南への延伸が認められましたか。

先日、延伸部分が開通したおおさか東線と同様、大阪市内の京橋や鶴橋を経由せずに北摂北河内とが直結するルートですから、開通すれば新しい人の流れを作ると思われます。その沿線に位置する大阪空港・大阪大学吹田スタジアムガンバ大阪)・立命館大学なみはやドーム近畿大学あたりは、直接的な恩恵なり影響なりを受けそうです。

彩都はまあ、そもそもの沿線開発がぜんぜん計画通りにいってませんから、これは当然の判断でしょう。

大阪モノレール延伸、国が許可 南へ4駅、近鉄とも接続
波多野大介 2019年3月20日12時48分

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大阪モノレールの延伸ルート

 大阪モノレール門真市駅大阪府門真市)から同府東大阪市まで南へ8・9キロ延伸する事業について、運行する大阪高速鉄道は19日、国土交通省から許可されたと発表した。2029年の開業を目指す。

 延伸区間には、いずれも仮称で門真南門真市)、鴻池新田(こうのいけしんでん)、荒本、瓜生堂(うりゅうどう、以上、東大阪市)の4駅が新設される。それぞれ大阪メトロ長堀鶴見緑地線やJR学研都市線近鉄けいはんな線の駅、近鉄奈良線の新駅と乗り継ぎ可能になる。4月以降に着工し、総事業費は約1050億円の見込み。(波多野大介)

https://www.asahi.com/articles/ASM3M5CN4M3MPTIL02R.html

大阪モノレール彩都線延伸計画中止が確定 沿線開発変更で採算見込めず 南側は延伸へ
2019.03.19 草町義和(鉄道ライター)

大阪高速鉄道大阪モノレール)が申請していた彩都線 彩都西~東センター(仮称)間の延伸計画について、中止が確定。一方、大阪モノレール線南側の門真市~瓜生堂(仮称)間は、延伸計画国土交通大臣により認められました。

大阪モノレール線延伸計画は許可

 大阪高速鉄道大阪モノレール)が申請していた彩都線国際文化公園都市モノレール線)の延伸計画の中止について、国土交通大臣は2019年3月19日(火)、申請通り許可しました。

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彩都西駅の終端部。この先も約2km延伸されるはずだった(2007年5月、草町義和撮影)。

 彩都線は、大阪モノレール線万博記念公園駅大阪府吹田市)と国際文化公園都市(彩都)西部エリアの彩都西駅大阪府茨木市)の6.8kmを結んでいます。彩都西駅からさらに東部エリアの東センター駅(仮称)まで約2kmを延伸することになっていましたが、沿線の開発が進まず、延伸計画は事実上凍結されていました。

 大阪府は2017年、東部エリアの今後の開発方針を決定。住宅中心の開発を取りやめて工場などを建設することにし、彩都線の延伸中止も決めました。大阪モノレールはこれを受け、2019年1月11日に、未着工区間である彩都西~東センター間の軌道運輸事業の廃止を国交相に申請していました。

 一方、大阪モノレールが2018年7月11日に申請していた大阪モノレール線 門真市~瓜生堂(仮称)間の延伸計画も、2019年3月19日(火)に認められました。こちらは門真市駅大阪府門真市)から近畿道に沿って南下し、大阪府東大阪市内の近鉄奈良線と交差する地点まで延伸する計画。2029年度の開業が予定されています。

【了】

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軌道運輸事業の廃止が許可された彩都線の延伸区間(画像:近畿運輸局)。

https://trafficnews.jp/post/84552