熊本空港アクセス鉄道の検討が本格化?

前々から検討はされてきたことですが、昨今のアジアから九州への国際線需要のことなどを考えれば、以前とは状況が変わってきているのかもしれません。

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国内線的にも新幹線との競合における競争力の向上が見込めますし、空港利用客その他の旅客需要を掘り起こせるなら、県や空港・航空各社だけでなく、JR九州にとっても悪い話ではないでしょう。すでに新幹線駅である熊本駅が、空港の玄関口にもなるわけですからね。

何といっても、中心都市に向かう鉄道路線直結の空港となることの利便性の向上は大きいです。個人的にもそうなれば大歓迎です。

豊肥本線南阿蘇鉄道の復旧と併せて実現することを期待してます。

熊本空港へJR延伸 知事表明、豊肥線三里木駅から分岐
2018/12/6 12:0012/6 15:13updated
©株式会社熊本日日新聞社

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県がJR豊肥線の分岐・延伸によるアクセス改善を検討している熊本空港周辺。右奥は県民総合運動公園=2017年4月

 熊本県蒲島郁夫知事は5日、熊本空港(益城町)へのアクセス改善について、JR豊肥線を延伸する方法で実現を目指す考えを表明した。三里木駅菊陽町)から分岐し、県民総合運動公園(熊本市東区)を経由する大まかなルート案も提示。「この方針を基に、JR九州との協議を深めたい」と述べた。

 事業の枠組みは、県を中心とした第三セクターを設立して延伸部分の鉄道施設を整備し、運行をJRに委託する「上下分離」方式を想定。事業費は国の財政支援と県費で賄うとしたが、「既存路線の増収が見込まれる」としてJRにも一定の負担を求める意向も示した。実現の時期には言及しなかった。

 県は、2020年の空港民営化に加え、22年度末の新ターミナルビル完成で空港利用客の増加が見込まれることからアクセス手段の改善に着手。JR延伸(事業費300億~400億円)、モノレール新設(2千億~3千億円)、熊本市電延伸(200億~300億円)の3案で事業費や所要時間、輸送量などを比較検討していた。

 同日の県議会一般質問で、蒲島知事はJR延伸を選択した理由を「事業費が相対的に低く、採算が見込めてより早期に実現できる可能性が高い」と強調。三里木駅からの分岐とした点については、県民総合運動公園を経由させることで、大規模イベント時の観客輸送が課題だった同公園へのアクセス改善も図れるとした。自民党の松田三郎氏(球磨郡区)への答弁。

 県は、12日以降に開かれる県議会特別委員会や常任委員会で、需要予測や導入効果など詳細を公表するとしている。(並松昭光)

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●「要請あれば真摯に対応」 JR九州の青柳俊彦社長の話

 以前から話は聞いていたが正式な協議はまだない。協力要請があれば真摯[しんし]に受け止め、対応したい。

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豊肥線空港延伸三里木ルート、県試算で380億円 JRにも負担求める
2018/12/13 11:3012/13 16:57updated
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 熊本県は12日、熊本空港(益城町)へのアクセス改善策として実現を目指すJR豊肥線三里木駅からの分岐・延伸について、概算事業費を約380億円とする試算を明らかにした。既存路線の増収が見込まれるJR九州にも事業費の一部負担を求める方針で、年内にも協議を始める。

 同日の県議会特別委で、山川清徳企画振興部長は「すべて国民、県民負担とせず、民間にも協力してもらう。不退転の覚悟で(JRとの)協議に臨む」と強調。JR側には開業後に、事業費分の負担を毎年求める方向で調整する。

 また県は完成時期について「一般的には10年かかる」としながらも、短縮を目指す考えを示した。

 事業の枠組みでは、鉄道施設の整備と運営の主体を分ける「上下分離」ではなく、県が中心に設立する第三セクターが整備・運営を担い、運行をJRに委託する方式で検討する。

 特別委では、三里木と原水、肥後大津の各分岐駅ごとの事業効果を比較した結果を公表。三里木ルートは新線整備距離が約10キロと最長で、事業費も最高額だったが、県民総合運動公園付近に中間駅を新設することで、1日の利用人数が6900人と最も多くなるとした。

 一方、原水、肥後大津の各ルートは、中間駅の新設が必要な集客施設がない上、トンネル工事による事業期間の長期化などの懸念がある。このため大部分を高架にする三里木ルートの事業効果が最も高いと説明した。

 また、三里木ルートではJR熊本駅-空港間の所要時間は最短約38分で、リムジンバス(約60分)から大きく短縮できるとした。

 特別委では、委員から「(2022年度末完成の)新ターミナルビルの設計に、新駅を位置付けられるよう検討を前に進めてほしい」との要望や「県民に事業目的や効果を説明する場が必要」との意見が出た。(並松昭光)

(2018年12月13日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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