101回目の夏は履正社が悲願の初優勝

テレビで見守っていましたが、力の入るいい試合でしたね。選手や岡田監督はじめ、PL学園大阪桐蔭の後塵を拝し続けてきた履正社関係者には悲願だった全国制覇をついに見ることができました。

北陸勢の夏の優勝という悲願はまた持ち越しとなりましたけど、星稜も履正社と互角以上の戦いを見せてくれました。ただ、チーム全体的にピーク到達が早すぎて(たぶん智辯和歌山戦の死闘がそうさせたのだと思います)、コンディションが若干落ちた状態であったような気がします。奥川投手も、疲れが残る状態でいちばん強力な履正社打線とぶつかったのは不運でした。春の雪辱に燃える相手でもありましたしね。

履正社が初の全国制覇 大阪勢夏2年連続14度目V
[2019年8月22日16時35分]

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初優勝を決めマウンドに駆け寄る履正社ナイン(撮影・上山淳一)

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2死二塁、岩崎の左前適時打で生還する野口(撮影・梅根麻紀)

全国高校野球選手権履正社5-3星稜>◇22日◇決勝

履正社は春夏通じて初の全国制覇。また大阪勢としては100回大会の大阪桐蔭に続き2年連続14度目の夏の甲子園優勝となった。

星稜は奥川恭伸投手(3年)が先発。初回1死から池田凜内野手(2年)に今大会初の長打となる左翼線三塁打を許したが、2死三塁で井上広大外野手(3年)に対してスライダーを続けて見逃し三振に抑えた。

奥川は2回も先頭の内倉一冴内野手(3年)に右前に運ばれ、犠打で1死二塁とされるが、後続を連続内野ゴロに抑え無失点に切り抜けた。

星稜打線は履正社先発・清水大成投手(3年)に対して2回2死二塁から岡田大響外野手(3年)の適時二塁打で1点を先制した。

履正社は3回、2死から連続四球を選び2死一、二塁。迎えた4番井上は前の打席でスライダーを見逃し三振を喫していたが、初球117キロの外高めのスライダーをバックスクリーン左へ運ぶ今大会3本目となる逆転3ランを放ち試合をひっくり返した。

その後、履正社は4回1死二塁、5回1死二塁の好機をつくるも追加点はならず。星稜も3回無死から山瀬慎之助捕手(3年)が左前打を放つも二塁を欲張っての走塁死。さらに5回1死一塁での東海林航介外野手(3年)のけん制死があり、追加点を奪えなかった。

星稜は6回裏、連打で1死一、二塁としたが、福本陽生内野手(3年)が投ゴロでの併殺打に倒れた。

履正社は7回、連打で2死一、二塁として打席は井上。この試合奥川と4度目の対戦は、スライダーに空振り三振に倒れ無得点に終わった。

一方の星稜はその裏、1死二塁から山瀬が左中間へ適時二塁打を放って、2点目を奪い1点差。なおも2死一、二塁から知田爽汰内野手(2年)が右前へ同点適時打を放って3-3に追いついた。履正社は先発清水をあきらめ、岩崎峻典投手(2年)にスイッチ。内山壮真内野手(2年)が四球を選び2死満塁としたが、大高正寛内野手(3年)は二飛に倒れ、同点どまり。

履正社は8回表、1死三塁から7番野口の中前適時打で4-3と勝ち越し。さらに1点を加え5-3とした。好投手、奥川から11安打を放ち、攻略した。投げては7回途中からリリーフした右腕・岩崎が星稜打線の反撃を抑えた。

星稜は9回、同点の好機を作ったが無得点。履正社を上回る13安打を放つも及ばなかった。

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/201908220000402.html

履正社、地元切望の優勝 野球大国大阪の新たな歴史
[2019年8月22日22時13分]

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履正社対星稜 閉会式で行進する優勝の履正社ナイン(撮影・清水貴仁)

全国高校野球選手権履正社5-3星稜>◇22日◇決勝

履正社が令和初の甲子園王者となった。大阪勢として、夏は昨年の大阪桐蔭に続いて2年連続14度目の制覇となった。

履正社は1922年(大11)の創立で、当時は大阪府福島商業学校として大阪市北区に学校があった。67年に現在の所在地、豊中市に移転が完了。83年に履正社と改称された。野球部グラウンドは01年から茨木市に移ったが、それまでは豊中で練習。第101回大会は、高校野球史と縁が深いものになった。

第1回全国中等学校優勝野球大会が開催されたのは、現在の豊中市玉井町3丁目にあった豊中グラウンド。そのため、豊中は「高校野球発祥の地」と呼ばれる。地元の高校野球ファンが待ち望んだ優勝だった。

夏の大阪の優勝は浪華商(現大体大浪商、浪商時代の61年も優勝)、明星、興国、PL学園大阪桐蔭に続いて6校目。平成最後の夏は大阪桐蔭が史上初の2度目の甲子園春夏連覇で飾り、令和初の夏は履正社が制覇。野球王国・大阪に新たな歴史が生まれた。

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/201908220001095.html

履正社が星稜に春の雪辱 決勝では56年ぶり4校目
[2019年8月23日2時0分]

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履正社対星稜 初優勝を飾り喜ぶ履正社ナイン(撮影・清水貴仁)

全国高校野球選手権履正社5-3星稜>◇22日◇決勝

3安打17三振で完封負けしたセンバツの屈辱から約5カ月。履正社(大阪)が因縁の相手・星稜(石川)を破り、春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。

◆春の雪辱 履正社が今年センバツ1回戦で敗れた星稜に雪辱。甲子園の春夏連続対戦は12年の大阪桐蔭光星学院(現八戸学院光星)以来39度目。返り討ちが25度あり、リベンジは14度目。決勝でのリベンジは32年中京商(対松山商)40年海草中(対島田商)63年明星(対下関商)に次いで56年ぶり4校目。

https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/201908220000577.html