ACL準決勝:「絶対に負けられない戦い」だとは、思われていなかったらしい。

まだホーム&アウェイの第1戦が終わっただけですが、FCソウル広州恒大がともに快勝して、決勝進出に王手をかけたようです。


記事入力 : 2013/09/26 08:16
ACLサッカー:FCソウルエステグラルに完勝

準決勝第1戦、イランのエステグラルに2−0で完勝

 サッカーのアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)は25日、各地で準決勝第1戦が行われ、韓国のFCソウルはホームでイランのエステグラルを2−0で破り、決勝進出に向けて優位に立った。

 FCソウルはこの日、ソウル・ワールドカップ競技場で行われた準決勝で、デヤンとコ・ヨハンがゴールを決めて完勝。FCソウルは来月3日午前0時30分(韓国時間)、アウェーのテヘランで第2戦に臨むが、1点差で負けても決勝進出が決まる。

 この日の試合は韓国とイランの国家代表戦の代理戦といっても過言ではなかった。両チームの「中盤の司令塔」こと河大成(ハ・デソン)とザバド・ネクナムが、共に国家代表で主将を務めたことがある上、両チームの主力のうち半数以上が代表でプレーした経験があるからだ。韓国のサッカーファンにとっては、今年6月に蔚山で行われたワールドカップ(W杯)ブラジル大会最終予選の最終戦でイランに0−1で敗れたことが記憶に残っていた。この日、競技場には1万2000人の観客が詰め掛け、応援を繰り広げた。

 FCソウルは前半開始直後、エステグラルの攻勢に押された。エステグラルはDFの最終ラインをセンターサークル付近まで押し上げ、積極的に攻撃を展開。押されていたFCソウルはカウンターでチャンスを狙った。均衡を破ったのは「得点マシン」ことデヤン。前半39分にコ・ヨハンがペナルティーエリア右からクロスを上げると、モリナがヘディング。このシュートがGKにはじかれたところをデヤンが頭で押し込んだ。デヤンは準々決勝のアル・アハリ戦の第1、2戦でもゴールを決めており、現在ACLで計5ゴールをマークしている。

 後半2分には尹日録(ユン・イルロク)がペナルティーエリア左から上げたクロスをコ・ヨハンが受け、右足で強烈なシュートを放った。ゴールネットが揺れるとムードは最高潮に。デヤンは両手を振り回して観衆の歓声を引き出した。

 FCソウル崔竜洙チェ・ヨンス)監督は「エステグラルの中心選手、ネクナムとテイムリアンは警告累積で第2戦に出場できないが、油断は禁物。テヘランでのアウェー戦は高地で行われるため、しっかり準備して、決勝に進出したい」と意欲を見せた。

ユン・ドンビン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/09/26/2013092600494.html

ホームで2−0で勝っただけでは、FCソウルはまだまだ安心とまではいかないと思いますが、気の早いこんな記事までもう出ています。

'서울? 광저우?'…ACL 결승만큼 궁금한 2014 亞 참가팀
입력 2013-09-26 07:59:32 수정 2013-09-26 07:59:32

[엑스포츠뉴스=서영원 기자] 지난 3월 시작한 2013시즌 AFC 챔피언스리그(이하 ACL) 대장정의 끝이 서서히 모습을 드러내고 있다.

FC서울은 25일 상암벌에서 열린 대회 4강 1차전서 에스테그랄(이란)을 2-0으로 꺾었다. 아직 이른 감이 없지 않지만 에스테그랄의 경기력을 고려하면 서울의 결승행은 무난해 보인다. 서울의 결승전 상대 역시 광저우 에버그란데(중국)가 유력해 보인다. 광저우는 4강 2차전서 홈 이점까지 떠안고 있다.

그런데 시선을 조금만 돌려보면 다음 시즌 ACL 참가를 위해 리그별로 뜨거운 막판 경쟁이 벌어지고 있다. ACL의 제도적 특성상 K리그 클래식 팀들은 중국, 일본, 호주 팀들과 한조에 속한다. 그렇다면 내년 ACL에서 만날 유력한 팀들은 어디일까.

일본, 요코하마 F마리노스의 9년 한

J리그 선두 경쟁 중인 요코하마는 2005년 이후 9년 만의 ACL 참가를 노리고 있다. 일본 내 명문구단의 입지를 다졌지만 일본만 벗어나면 크게 힘을 쓰지 못했다. 이에 따라 ACL에 대한 욕심이 대단하다. 요코하마를 비롯해 우라와 레즈, 산프레체 히로시마, 가시마 앤틀러스 등도 ACL 진출 가능성이 높다.

적지않은 국내 축구 팬들은 우라와 레즈와의 맞대결을 기대하고 있다. 최근 클럽 한일전에서 전범기와 서포터 난동 등 쌓인 감정이 풀리지 않은 상황이다. 히로시마가 참가한다면 대표팀 수비수 황석호와 K리그 클래식 공격수간 맞대결이 가능하다.

한편 세레소 오사카, 오미야 아르디자의 참가 가능성도 배제할 수 없다. 이밖에 일본의 FA컵인 일왕배는 이제 갓 2라운드가 진행된 상황이라 조금 더 지켜봐야한다.

중국, 광저우와 산동은 확정적

마르셀로 리피 감독이 이끄는 광저우는 25일 열린 ACL 4강 1차전 일본 원정에서도 가시와 레이솔을 4-1로 대파하며 인상적인 행보를 이어가고 있다. 그런데 ACL 뿐만이 아니다. 총 30경기를 치르는 중국 슈퍼리그는 광저우 에버그란데와 산동 루넝이 각각 1,2위를 기록하고 있어 내년 ACL 진출권을 확보했다.

중국 리그는 3위 자리를 놓고 베이징 궈안과 구이저우 런허가 경쟁 중이다. 슈퍼리그 출전 예상팀들은 이미 K리그 클래식과 수차례 맞대결을 펼친 바 있어 낯이 익다. 한편 구이저우 이후 5위부터는 승점차가 벌어져 현재로서는 ACL 출전과 거리가 멀어 보인다.

중국 또한 FA컵이 현재 진행 중이기 때문에 남은 한 팀의 ACL 참가는 가늠하기 힘들다.

호주, 이미 확정된 세 팀은?

추춘제를 적용하는 호주의 A리그는 이미 2012-13 시즌 순위로 내년 참가팀이 결정됐다. A리그는 웨스턴 시드니 원더러스, 센트럴 코스트 매리너스, 멜버른 빅토리가 다음 시즌 ACL에 참가한다. 이 가운데 웨스턴 시드니의 경우 전 일본대표팀 미드필더였던 오노 신지와 호주대표 출신 마이클 뷔챔프가 뛰고 있어 눈길을 끈다.

서영원 기자

[사진=데얀 ⓒ 엑스포츠뉴스DB]

http://www.hankyung.com/news/app/newsview.php?aid=201309269802l&nid=007&sid=010703

いっぽうの広州恒大は、アウェイに乗り込んで4−1の完勝ですから、アウェイゴールや次戦の地の利を考えれば、決勝進出に向けて圧倒的優位に立ったといってもいいでしょう。

柏レイソルも全力で戦ったと思うのですが、苦しい状況に追い込まれました。広州でのアウェイは、開き直って点を取りに行くしかありません。

ただ、もちろん勝負には時の運も実力もありますけど、今回はしなくも露呈したのは、相変わらず日本でのACLは、「絶対負けられない戦い」には位置づけられていないらしい、ということでした。戦う前の段階でのサポートや理解の欠如が柏の足を引っ張ったことは、Jリーグのチェアマンにも否定できない事実でしょう。

要するに、「別に勝っても負けてもどうでもいい」というメッセージを、Jリーグは今年もまたアジアに向けて発したわけです。そのことと引き換えに得られるものって、いったい何なんでしょうね。

柏 過密日程に“悲鳴”お疲れドロー…Jに日程変更要請へ

J1第26節 柏1―1C大阪 (9月22日 長居)

 ACLで4強に勝ち残った柏がJリーグに緊急の日程変更要請を行うことが22日、明らかになった。この日は敵地のC大阪戦で先制しながらも同点を許し、1―1の引き分け。過密日程で苦闘が続く中、25日には広州恒大(中国)とACL準決勝第1戦を戦う。10月2日の第2戦(アウェー)を前にした28日も新潟戦(ホーム)が予定されており、クラブは新潟戦の開催延期を熱望。24日にも直訴に動くことになった。

 28日の新潟戦まで準備の時間が少ない中、柏を異例の直談判に突き動かしたのは、抑えることができない不公平感だ。25日に対戦する広州恒大はこの週末に予定されていた国内リーグが延期されたため、18日の準々決勝第2戦から中6日で決戦に備えるが、対する柏はC大阪戦から中2日。クラブ関係者は「ACL4強に残ったチームでこの週末にリーグ戦を戦うのは柏だけ。Jリーグにも変更をお願いしたいと考えています」と訴えた。

 Jリーグも日程変更による援護射撃は行っているものの、前後に1日ずらすだけ。大幅な負担減には至っていないのが実情だ。

 昨季天皇杯王者として富士ゼロックススーパー杯も戦った柏は今季J1クラブが参加可能な全公式戦に出場し、この日のC大阪戦が今季41戦目。ナビスコ杯も4強に入るなど勝ち上がるほどに過密日程に悩まされ、最も試合数が少ないクラブと8試合もの差がある。この日は主力温存に消極的なことで知られるネルシーニョ監督が18日のアルシャバブ戦から先発4人を外す決断。それでも残った選手が気迫あふれるプレーを見せて前半38分に工藤が先制弾も、後半は押し込まれる展開が続いて38分に追いつかれた。ベンチに座ったまま引き分けを見届けた近藤は「タフな試合だったし、出ていた選手は相当きついと思う」と連戦の仲間を気遣った。

 過密日程はカップ戦で勝ち上がる強豪の宿命。クラブにも快適な移動手段の確保などできることはあるが、限界があることも事実だ。日本勢のACL制覇は08年G大阪が最後。日本代表がアジア杯最多の優勝4回を誇り、Jリーグがアジア最高レベルの運営能力を誇る中、クラブでのアジア王座奪回にどこまで本気になれるのか。日本のサッカー界が試されている。

[ 2013年9月23日 06:00 ]

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/09/23/kiji/K20130923006669730.html

広州恒大が前倒し来日、万全のコンディションでACL柏戦へ

 柏とACL準決勝で対戦する広州恒大は22日に成田空港着の航空機で来日した。

 当初は23日に来日予定だったが、広州周辺が台風に見舞われる可能性があるため日程を前倒しした。この週末は準決勝に備えて中国の国内リーグが延期。J1・C大阪戦から中2日で準決勝第1戦を戦う柏に対し、広州は中6日と万全のコンディションで大一番に臨むことになる。

[ 2013年9月23日 06:00 ]

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/09/23/kiji/K20130923006669740.html

柏、ACL後の新潟戦の日程変更要請も却下

 J1柏の吉田憲司取締役は24日、Jリーグの大東和美チェアマンに28日のJ1新潟戦(柏)の日程変更を要請したが、認められなかったことを明らかにした。柏は25日と10月2日に広州恒大(中国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝を控える。

 柏とともにベスト4に進出した広州恒大やFCソウル(韓国)は、ACLに合わせて国内リーグの日程を変更している。吉田取締役は「ハンディを背負っているとは言いたくないが、同じ条件でやらせたい」と話した。

[ 2013年9月24日 20:28 ]

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/09/24/kiji/K20130924006680350.html

過密日程…足が止まった 柏、痛すぎるホーム4失点

ACL・準決勝第1戦 柏1―4広州恒大 (9月25日 柏)


<柏・広州恒大>終了のホイッスルに頭を抱える工藤 Photo By スポニチ

 柏は25日、ホームで広州恒大(中国)に1―4で完敗した。前半10分にMFジョルジ・ワグネル(34)の直接FK弾で先制したものの、追加点のチャンスを逃すと後半に急失速して4失点。過密日程に苦しむ中で痛恨の逆転負けを喫した。10月2日にアウェーで第2戦を残すとはいえ、崖っ縁に追い込まれた。

 柏に厳しい現実が突き付けられた。前半を1―0で終える理想的な展開も、後半に入ると次々とゴールを許して4失点。逆転での決勝進出には、4点差の勝利か5得点以上の3点差勝利が必要で、極めて厳しい状況に追い込まれた。

 「崩されたというよりは集中力を欠いた失点。弱さが出た」と栗沢は嘆いた。中盤の底で守備を締める主将の大谷を出場停止で欠きながら、前半は前線からの守備や球際での激しいプレーで奮闘。前半10分にジョルジ・ワグネルのFK弾で先制した。しかし、後半に入ると不用意なミスからボールを失う場面が増え、13分にクリアミスから失点。徐々に足が止まり、押し込まれる場面が続いた。カウンターからの失点に課題のセットプレーで集中力を切らせるなど力尽きた。

 「後半は全体的に足が止まった。引いて守ってもボールを奪った時に前に出る力がない。あんなに(運動量が)落ちるとは」と近藤。ナビスコ杯も4強に残るなど過密日程に苦しみ、JIクラブ最多の今季公式戦42戦目となったこの一戦を中2日で迎えた柏に対して相手は中6日だった。ネルシーニョ監督は「言い訳になるが、事実は中国、韓国、イラン(のチーム)は(準決勝第1戦直前の)リーグ戦を休んでいるということ」と指摘。10月2日に第2戦を控える中、28日のJ1・新潟戦の延期を求めるJリーグへの要請は24日に却下されたばかりだが「他の日に当てはめることは可能と思うんですが」と漏らした。

 逆転は困難ながら、最後まで声援を送り続けてくれたファンを裏切るわけにいかない。近藤は疲れた表情ながらも「一点一点返していけば…。諦めることはない」とイレブンの言葉を代弁した。

[ 2013年9月26日 06:00 ]

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/09/26/kiji/K20130926006687500.html

今年の結果がどうなるにせよ、こういうハンディキャップマッチを今後も余儀なくされるようであれば、普通に考えて、Jリーグ勢がアジアで勝ち進むのはどんどん難しくなってくるでしょう。

今年の場合、Kリーグの盟主を自認するFCソウルにとって、浦項や城南・全北現代蔚山現代がすでに持っている国際タイトルの獲得は悲願中の悲願ですし、広州恒大に至ってはチームだけでなくリーグや国を背負ってのタイトルへの執念も感じられます。両国の国内リーグも、そのチャレンジをサポートする方針を明確にしています。さらに東南アジアのレベルも上がっている中で、漫然と出場して勝ち進めるような大会ではなくなっていることを、日本サッカー界内部の人が理解できないはずはないと思うのですけど。

歯がゆく思っている人は、きっとたくさんいると思います。

Jリーグはなぜ柏の日程をずらせなかったのか - 戸塚啓コラム - Soccer Journal - livedoor ニュース