ガンバ大阪のACLは4強で終戦:この敗北をネクストレベルへの出発点に

試合そのものは観れなかったんですけど。

しかし、ここにきてスコアレスドローになりますか…。色んな予想がありましたが、その斜め上を行きましたね。



G大阪広州恒大を崩し切れずドローでACL準決勝敗退…7年ぶり決勝逃す


広州恒大戦に先発出場した遠藤保仁(左) [写真]=Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグACL)準決勝セカンドレグが21日に行われ、ガンバ大阪広州恒大が対戦した。

 G大阪は9月30日に敵地で行われたファーストレグを1−2で落とした。しかし、アウェーゴールを奪ったため、この試合を1−0、もしくは2点差以上で勝つことができれば、優勝した2008年以来7年ぶりの決勝進出が決まる。G大阪はFW宇佐美貴史をベンチに置き、MF二川孝広をスタメンに入れた。一方、広州恒大はFWエウケソン、MFパウリーニョ、MFリカルド・グラルら強力な攻撃陣がスタメンに名を連ねた。

 試合は序盤から広州恒大がしっかりと引いてブロックを作り、カウンターからチャンスをうかがう。9分、チョン・ロンがエリア外で胸トラップして右足でロングシュートを放ったが、ここは枠の右上に外れた。続く24分、中盤でボールを奪うと、エウケソンがエリア手前左から左足でミドルシュートを放ったが、ここはGK東口順昭がなんとかキャッチした。

 ここまでなかなかシュートに持ち込めていなかったG大阪。30分、高い位置で遠藤保仁パウリーニョからボールを奪うと、エリア手前の倉田秋へパス。一度ターンして右足ミドルシュートを狙ったが、ここはゴール右に外れてしまった。

 広州恒大はセットプレーから好機を作る。36分、左CKからフアン・ボーウェンがクロスボールを上げると、ニアに飛び込んだリカルド・グラルがヘディングでスラしたが、ファーサイドに詰める選手はいなかった。

 さらに43分、広州恒大が高い位置でボールを奪うと、エリア内でパスを受けたチョン・ロンが右に流し、フリーのエウケソンがエリア内右から右足シュートを狙ったが、GK東口が横っ飛びでなんとかセーブ。ビッグプレーで得点を許さない。前半はG大阪がしっかりと守りきり、0−0のまま終了を迎えた。

 後半立ち上がりの52分、広州恒大が再びチャンスを迎える。エリア内左でリカルド・グラルからパスを受けたエウケソンがシュート右足でゴール左上を狙ったが、わずかに枠の上に外れてスコアは動かなかった。

 勝負を仕掛けるG大阪は、60分に阿部浩之を下げて宇佐美を投入。1点を奪いに出る。

 66分、広州恒大はエリア左でボールを持ったリカルド・グラルが右足で強烈なミドル。急激に落ちるボールになったが、ここはわずかに枠の上だった。

 G大阪は70分、左サイドに抜け出した藤春廣輝が深い位置まで持ち込み、マイナスの折り返し。これを倉田がダイレクトで合わせたが、相手DFにブロックされてしまった。

 86分、G大阪は倉田に替えて長沢駿を投入し、前線の枚数を増やした。一方、広州恒大は88分にエウケソンを下げてメイ・ファンを入れ、守りを固めに入る。試合はこのまま0−0で終了のホイッスルを迎え、G大阪は2試合合計1−2でベスト4敗退となり、7年ぶりの決勝進出を逃した。一方、逃げ切った広州恒大は、初制覇を果たした2013年以来、2年ぶりの決勝進出となった。

 広州恒大は決勝でUAEアル・アハリと対戦。11月7日にアル・アハリのホームでファーストレグが、同21日に広州恒大のホームでセカンドレグが行われる。

【スコア】
ガンバ大阪 0−0(2試合合計:1−2)広州恒大

http://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20151021/362001.html

とりあえず、アウェイゴールを奪ってアウェイゴールを与えず、1点を奪えば勝敗が逆転するところでの攻防だったわけですから、広州恒大の思い通りの試合展開だったはずはなく、ガチンコの真剣勝負の中でそれなりに相手を追い込んだと思います。まあ、負けは負けですけど。

ただ、東アジア唯一のビッグクラブと言っていい広州恒大とACL4強で真剣勝負できたのは、クラブにとっては貴重な経験となったはずです。

東アジアのクラブチームの対戦としては最高レベルの試合、平日のナイターで17,310人が観戦したということも心強いです。「ACLにはそれだけの価値がある」ということが、認められつつある…?

しかし、ガンバサポーターもさることながら、ACLでこんなにアウェイサポーターが来たことありましたっけ?浦和レッズ並みちゃいます?

広州恒大はいつもこんなものかもしれませんが、「万博でのACL」と言えば、いつも数十人で頑張って声を張り上げる韓国勢(FCソウルとか水原三星とか…)しか知らなかったんで、新鮮です。

https://twitter.com/fukkey_hulk5/status/656759723555860480

https://twitter.com/SPORTSLIFE_JP/status/656779037277208576

https://twitter.com/xma_soccer/status/656802778610733056

ともあれ、次に広州恒大と対戦するときには、新スタジアムで、より強くなって、雪辱を果たしたいですね。もちろん、Jリーグ全体にも今以上にACLに本気になってほしいんですけど、ガンバ大阪には「アジアから世界へと通じるクラブ」として、Jリーグの枠を超えて「日本でサッカーをするならガンバ大阪」と思われるようになる境地を目指してもらいたいと思います。

G大阪・長谷川監督が過密日程に苦言「本当に考慮していたのか」 - ゲキサカ


来季のリベンジを誓う長谷川監督「改めてACLを獲りたいと思った」


準決勝で敗退したG大阪 [写真]=Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグが21日に行われ、ガンバ大阪は0−0で広州恒大と引き分けた。しかし、2試合合計スコアで1−2と下回り、7年ぶりの決勝進出とはならなかった。

 敵地でのファーストレグを1−2で落とし、迎えたホームでのセカンドレグは、1−0、もしくは2点差以上の勝利が求められた。0−0で迎えた後半、G大阪は1ゴールを奪えば決勝進出という状況だったが、最後まで得点を挙げることはできなかった。「本当に最後の最後まで選手が戦ってくれた。そういう試合で勝てなかったのは本当に残念」。長谷川健太監督は選手へ労いの言葉をかけつつ、決勝進出を逃したことについては悔しさをにじませた。

 最後まで身体を張り、ファーストレグのリードを守り切った広州恒大には「2試合を通して、改めて力のあるチームだと感じました」と称賛の言葉を贈り、「アウェーの負けが最後まで尾を引いた」と敵地で敗れたことが勝負を分けたと分析した。

 連敗スタートで始まったグループステージや、後半アディショナルタイムで逆転勝利を収めた準々決勝の全北現代戦など数々の困難を乗り越えた今大会。決勝にはたどり着けなかったが、「本当に素晴らしい大会を経験して、改めてこのタイトルを獲りたいという気持ちになりました」と近い将来に大会を制したいという希望を口にした。

 今季のACLを総括し、「Jリーグの力が試された大会だった」と振り返った長谷川監督。G大阪とともに決勝トーナメントを戦った柏レイソルも含め、「あと一歩」だったと述べ、「こういう試合を勝ちきれるような力をつけていきたい」と日本の代表として成長することが求められると語った。

 過密さが指摘されている日程については、決勝の日程(11月7日にファーストレグ、同21日にセカンドレグ)とJ1セカンドステージの第16節(同7日)、第17節(同22日)が重なっていることもあり、「勝ち上がった時の日程まで本当に考慮していたのか」と疑問を投げかけたが、これらの問題点を改善することで「よりACLJリーグのチームが戦いやすくなる」と主張した。

 残り少なくなった今季については「気持ちを切り替えてチャンピオンシップに出場し、日本の代表権をとって年末のクラブ・ワールドカップに出場できれば」とJリーグ優勝とクラブ・ワールドカップ出場を目標に掲げた。

http://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20151022/362026.html

ということで、まずはリーグ戦と天皇杯で、来年のACL出場権を獲得することですね。