大塚愛が歌う「死」

私がここで大塚愛に引っ掛けて好き勝手に書いていることは、つまるところ私の思索(妄想・ホラ話)に過ぎない。

けれども、大塚愛が「死」のことを意識せずに能天気に任せて詞を書いているとも思えない。実例はいくつか挙げられるが、わかりやすいのは「クムリウタ」あたりだろうか。

LOVE PiECE

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大塚愛の歌にある「死」は、歌の世界によくある比喩としての使い方では使われない。そこに感じられるのは、ざらつく手触り、心のざわつき。

おそらく、死のリアリティは、歌う彼女の内に外に、真綿のように在る。