餃子の王将

関西に生まれ育ち、食べ盛りの学生時代も関西で送った人間にしてみれば、「餃子の王将」というのはたいへん身近であり、ありふれた存在である。そんな王将が今になって注目されているのも、何だか不思議な気がする。
下記の記事も、どことなく「何を今さら」という感じがあって、どうにも関東っぽいにおいがする。

餃子の王将」創業以来最高の伸び率 マクドナルドと対照の手法で躍進
4月3日10時0分配信 MONEYzine

 中華レストラン「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの3月の既存店売上高(直営店・速報値)が前年同月実績を14.5%上回り、1967年の創業以来、最高の伸び率を記録したことがわかった。既存店売上高が前年同月実績を上回るのは20カ月連続と好調を維持しており、08年10月以降は金融危機で景気が悪化したのにもかかわらず、伸び率は5%を超え、2月の既存店売上高も同12.7%増と高い伸びだった。

 景気悪化で外食を控える消費者が多く、外食産業には逆風が吹き荒れているが、手ごろな価格と個性ある店舗がリピーターを作り、家族連れや学生らをファミレスから奪取し、人気を集めている。

 好業績を支えるのは、やはり餃子だ。関東では6ケ220円(その他の地域では200円)という手ごろな価格だが、具材の豚肉は国産の「生」を利用するこだわり。中身も皮も自前で作り、半生状態で店舗に配送し、店内でその日のうちに手巻きして調理する。全国にチェーン展開を行っているのにもかかわらず、決して作り置きをしないのが特徴だ。

 またチェーン展開する外食業界の基本である「どの店でも同じメニューとサービスを提供」という考えは「餃子の王将」にはない。500店舗すべて立地・大きさ・レイアウト・定食メニュー等が一店ずつ異なり、各店舗がそれぞれの個性を発揮させるようなシステムを採用している。外食産業のガリバー企業である日本マクドナルドが大型店舗と小規模店舗のギャップを取り払い、全店舗でサイズやレイアウトの統一化を懸命に進めているのとは対照の動きだ。

 同社は、一店一店が地域・立地に見合った最適な販売方法を生み出すことで、地元から愛される店舗になると説明するが、チェーン店の常識を打ち破る手法が既存店売上20カ月連続増の躍進の源になっている。先月には既存店2店に太陽光発電システムを納入し、店内で消費する電力の約3割を賄う試みを実施しているが、今後は売上増だけでなく、コスト削減を進めることで利益率増加を狙っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090403-00000000-sh_mon-bus_all

ちなみに、「餃子の王将の関西っぽいネタ」というのは、例えば次のようなものである。残念ながらこの店はすでにないのだが。

王将名店案内 第2回 衣笠店
(Last Update 1999.04.17)

王将名店案内、久々になる第2回は、筆者を始めとするこのサイトのスタッフが大学時代、学食以上に利用した通称「立命館大学生の胃袋」こと衣笠店を取り上げる。超優良企業たる王将フードサービスにおいて、不採算店舗として常に閉店の危機に晒されながらも、歴代店長の熱い努力によって何とか今日まで営業を続けてきた王将衣笠店、皆さんも是非訪れ、熱い王将スピリッツを感じていただきたい。(なお、この記事の作成に当たっては全面的に大森組長の記事を元にさせていただきました。)

アクセス方法
京都市バス立命館大学正門前からローソンの方に歩いていけばすぐに見つかると思うので、各自適当にヨロシク。
営業形態
良く覚えてないが10時位に閉店だっけ?求ム情報。
特徴・見所など
かっては、とても貧しい立命館大学の学生を救済するためか、価格500円で死ぬほど食べれるワープランチ、平常価格で2玉入りも選べるラーメンなど、常に価格の限界に挑戦してきた、正に王将の鏡とも言うべき店舗であった。が、あまりに無謀な価格設定がたたったか、店は赤字続き(一番売れ筋のワープランチは売れば売るほど赤字が出たという、まるでセガサターンのような価格設定だったので当然といえば当然なのだが)。先代店長によると「王将衣笠店の歴史は、常に閉店を迫る本部との戦いの歴史であった」という。店長が変わるたび、新たなメニューをとり入れる、バイトに可愛い女の子を採用する、果ては定食メニューのアイデアを客である我々から募る、などの巻き返し策を次々と繰り出してきたのだが、なかなか経営は好転しなかったようだ。

そんな王将衣笠店が劇的な変化を遂げたのは1996年の春。従来まで王将コンパの会場として、一部好事家に親しまれていた2階を閉鎖するという大リストラを敢行すると共に、店内にビートルズのアルバムやポスターを配置しまくり、店内BGMもビートルズという、とても王将とは思えない内装になったのだ。さらにそのリニューアルも不評だったか、最近はBGMがすべてクラシック音楽に変わったようだ。

さらに最近では、とても王将とは思えない、得体の知れない名前のメニューを多数準備、正にルール無用の大暴れだ。下のメニュー一覧を見てもらえれば納得していただけると思うが、王将とは思えない価格設定とそのネーミングセンス、今や日本王将界最大の異端児となったといっても差し支えないないだろう。

なお、店舗のメニューには定食の中身に関する記述は無く、また店員もメニューの中身を全く把握していないため、今回は価格とメニュー名の紹介のみとさせていく。近々、久保隆二氏を調査隊員として、全メニュー制覇に挑戦していただくので、内容紹介はもうしばらくお待ち頂きたい。


定食一覧

750円の定食
プロレス大好き人間の定食、マンガ大好き人間の定食
800円の定食
ピアニストの定食、文学少年少女の定食、ギターマンの定食、シネマ大好き人間の定食、よく遊ぶお母さんの定食、元気なお姉さんの定食、うちのユーちゃんの定食、隣のミヨちゃんの定食、ただいま恋愛中の定食、ただいま失恋中の定食、さすらいのギャンブラーの定食、Mrロンリーマンの定食、洗濯屋ケンちゃんの定食、ジャズメンたちの定食、野球狂の詩、フレッシュマンの定食、ロックンローラーの定食、大根役者の定食、孤独なドラマーの定食、パロック音楽大好き人間の定食
900円の定食
アメリカンフットボーラーの定食、ラガーマンの定食、サッカーボーイの定食、アスリート達の定食、ヴォーカリストの定食、Mrベースマンの定食
1000円の定食
がんばるお父さんの定食、アルコール大好き人間の定食、スペシャルランチA、スペシャルランチB、ギョウザ定食
時価
あなたのお好みラーメン


http://homepage1.nifty.com/SiteK4/ousyou/o_mei2.htm