樹木葬

韓国と言えば、「斜面に土饅頭のお墓」というのが定番の埋葬形式であった*1

しかし実際、国立墓地について何度か書いたように(こことかこことか)、納骨堂形式の埋葬も増えてきているし、この樹木葬もそれほど珍しいわけではない。どちらも韓流映画で見ることができる。

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このニュースが社会的なインパクトを持ち、そして受け入れられていくとすれば、韓国の死者祭祀の風景は予想以上に急速に変わっていくのかも知れない。

樹木葬を行う名門家系

光山金氏道峰公派、一族レベルで実施へ

 樹木葬に対する社会的関心が高まる中、光山金氏道峰公派の門中(姓や本籍地を同じくする父系一族)が今後、一族の葬儀をすべて樹木葬で執り行うことを決定し、話題となっている。

 同派の門中は28日、先祖の墓がある慶尚北道安東で門中事跡碑(一族の由来を記念する碑)の除幕式を行った。これにより今後故人が出た場合、事跡碑周辺の森に樹木葬として埋葬することにした。火葬した遺骨をまいた木には別途標示をつけず、事跡碑に10親等以内の子孫200人余りの名前を族譜(一族の家系図)形式で刻むとしている。

 門中総務のキム・ソングクさんは「樹木葬は葬儀費用がほとんどかからず、また子孫たちが時々事跡碑を中心に集まるため、直系の子孫でなくても、子孫が祭祀(さいし)を執り行ってくれるだろう」と話した。

 キムさんは「すべての家門がわれわれのようにすれば、費用と時間を節減でき、自然を傷つけることもない」と話した。

樹木葬

 木の横に火葬した遺骨を埋葬する環境に優しい葬儀方法。遺骨のほかに、遺品などは一緒に埋めることはできず、木に故人を示す小さな標示をつるす方法を勧めている。

キム・ミンチョル記者

http://www.chosunonline.com/news/20090623000039

*1:高速バスに乗ったり、地方へ向かう鉄道に乗ったりしたとき、車窓を少し眺めてみれば、飽きるほど見ることができる。