大統領記念館がポコポコと

…できてくるかもしれません。今後。

記事入力 : 2010/07/28 16:04:55
朴正煕元大統領の記念館建設、8年ぶり再開(上)

 故・朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領をはじめとする大統領経験者たちを記念する事業が、今後盛んに行われる見通しだ。

 27日に行われた国務会議(日本の閣議に相当)で、朴元大統領の記念事業を支援するため、政府予算から174億ウォン(約12億8550万円)を、また故・金大中(キム・デジュン)元大統領の記念事業に同じく15億ウォン(約1億1100万円)を計上することが認められた。

 これにより、2002年1月に着工したものの、8年間にわたってストップしていた朴元大統領記念館の建設工事が本格的に行われるものとみられる。朴元大統領記念館の建設は、1997年の大統領選を前に、「歴史的な和解」という趣旨で、当時の金大中候補が公約した。その後、金大中元大統領は1999年から3年間、208億ウォン(現在のレートで約15億3550万円、以下同じ)を国庫から支援した。99年7月に発足した「朴正煕大統領記念事業会」は、国庫からの支援金に加え、国民から500億ウォン(約36億9100万円)の募金を集めて事業を進めようとしたが、集まった募金は約107億ウォン(約7億9000万円)=当初の計画の21.5%=にとどまり、事業は頓挫(とんざ)の危機に直面した。

 これに加え、盧武鉉ノ・ムヒョン)前政権は、国民からの募金が集まらなかったことを理由に、国庫からの支援金の回収に乗り出し、建設事業は完全にストップした。2005年4月の国務会議で、政府は朴元大統領記念館の建設事業に計上した政府からの支援金の残額170億ウォン(約12億5600万円)を回収するとともに、「金大中図書館」の建設事業には、記念事業費として60億ウォン(約4億4300万円)を支援することを決めた。

 これを受け、「朴正煕大統領記念事業会」は政府を相手取って訴訟を起こし、大法院(日本の最高裁判所に相当)は昨年4月、同会の主張を認める判決を下した。同会は現在、約420億ウォン(約31億600万円)の募金を集めており、今後さらに80億ウォン(約5億9200万円)を集めて、500億ウォンの建設費を調達する計画だ。土地の掘削工事をしただけで放置された記念館の建設工事も、今年3月に再開された。ソウル市麻浦区上岩洞の上岩山の麓に建設される記念館の正式名称は、「朴正煕記念図書館」だ。京畿開発研究院の左承喜(チャ・スンヒ)院長は、「政治的に賛否両論がある人物だが、記念館を建設し、功罪ともに包み隠さず紹介することが重要ではないかと思う」と語った。


先月18日、慶尚南道巨済市長木面に開館した「金泳三(キム・ヨンサム)大統領記録展示館」で、入館者たちが、金元大統領が宣誓する様子をかたどった等身大の人形に見入っている。/写真=キム・ヨンウ記者

http://www.chosunonline.com/news/20100728000063

記事入力 : 2010/07/28 16:05:07
朴正煕元大統領の記念館建設、8年ぶり再開(下)

 一方、金大中元大統領の記念事業も、事業期間を2014年まで延長し、事業費は34億ウォン(約2億5100万円)=国庫からの補助金15億ウォン、事業主体の負担金19億ウォン(約1億4000万円)=増額されることになった。金元大統領の記念事業は、05年から昨年にかけ、総事業費124億ウォン(約9億1650万円)を投じ、資料の研究や国際協力事業などが行われた。だが、事業主体である延世大附属金大中図書館が今回、「一部の事業がまだ完了していないため、事業機関の延長と予算の増額が必要だ」して、事業計画書を提出し、27日の国務会議で承認された。

 だが、朴正煕金大中両氏以外の大統領経験者の記念事業に対する国庫からの補助は、今年の予算案に反映されているものの、まだ承認されてはいない。

 昨年12月に国会で可決された、大統領経験者の記念事業を推進するための予算を見ると、故・李承晩(イ・スンマン)元大統領の記念事業に30億ウォン(約2億2200万円)、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領と故・盧武鉉前大統領の記念事業にそれぞれ20億ウォン(約1億4800万円)を計上した。また、盧前大統領と金大中元大統領の資料収集・研究に計30億ウォン、盧前大統領の生家の復元と墓地の整備に20億ウォンを計上しており、これらを合わせると、120億ウォン(約8億8700万円)の予算が国会で認められたことになる。だが、行政安全部の李在豊(イ・ジェプン)国会担当官は、「これは国会で可決された予算案にすぎない。朴正煕金大中両元大統領を除く、ほかの大統領経験者の記念事業会は、記念事業をどう進めるかについて記した事業計画書が提出されていないため、予算の使途については何も決まっていない」と説明した。一方、「大統領経験者に対する礼遇に関する法律」によると、大統領経験者の記念事業会は、民間団体が主導することとなっており、その事業費の一部は政府から支援を受けられるとされている。

 先月18日に開館した、金泳三元大統領記録展示館は、地方自治体が自主的に建設したものだ。慶尚南道巨済市は2007年、金泳三元大統領の故郷であることを強調し、市民の意識を高めるという趣旨で、記録展示館の建設を決めた。同館は、金元大統領の生家がある巨済市長木面の1347平方メートルの敷地に建てられた、延べ面積740.66平方メートルの2階建ての建物だ。

 一方、故ユン・ボソン元大統領の記念展示館は、忠清南道牙山市が07年11月から、5億ウォン(約3700万円)の費用を投じ、ユン元大統領の生家を補修して、昨年12月に開館した。また、故・崔圭夏(チェ・ギュハ)元大統領の顕彰事業も、出身地の江原道原州市が中心となり、今年に入って本格的な活動が展開されている。

金成謨(キム・ソンモ)記者

http://www.chosunonline.com/news/20100728000064

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亀尾を訪れる。

「金泳三記録展示館」