他所事ではないような

あー。まあそうでしょうね。日本の大学だって似たようなものでしょうし、大学以外の企業でも大同小異な部分はありますよそれは。

もちろん、理不尽な構造上の問題はありますし、人間としてどうかという人もいますけど、だからといって一律に成果主義で競争の中に叩きこめばいいというものではありません。その辺が、単純ではなく、難しいところです。

記事入力 : 2010/09/07 11:55:20
韓国の大学教授、3割は年間1本も論文を書かない!?(上)

 先日、ソウル市内のある私立大学を定年退職したA教授は、この大学に勤務していた26年間に3本しか論文を執筆しなかった。しかも、定年になる16年前からは、執筆した論文の数はゼロだ。この教授の講義を受けたことのある学生は、「休講が多いし、講義のときも酒を飲んでいるような行動や話をすることがあった」と語る。しかしこの教授は、大学側から一切の制裁を受けることなく、学科長を務め、名誉教授にもなった。

 「勉強しない大学教授」の実態が数字で明らかになった。国会教育科学技術委員会の徐相箕(ソ・サンギ)議員(ハンナラ党)が韓国研究財団から提出された資料を分析したところ、大学の専任教員のうち、3人に1人は年間1本の論文も執筆しなかったことが、6日までに分かった。

■芸術やスポーツ分野では68%が論文を執筆せず

 この調査によると、2008年の時点で全国の大学209校に勤務する専任教員(教授、副教授、助教授、専任講師など)6万3354人のうち、学術誌に論文を掲載しなかった割合は35.5%(2万2499人)に達した。

 そのうち1万9900人は著述の実績もなかった。専任教員全体の31.4%は論文1本、本1冊も出さずに1年を過ごしたことになる。論文や著述の実績がまったくない専任教員のうち、ソウル大学延世大学高麗大学など、主要10大学に勤務する2512人について、徐議員の事務所でその実態を調べたところ、定年が保障されている教授はそのうち1482人で全体の59%を占めていた。

 SCI(科学技術論文索引)クラスの論文や韓国研究財団に登録された学術誌、あるいは登録予定の学術誌、海外の学術誌などを含む「専門学術誌」に範囲を限定すると、論文を1本も執筆しなかったのは2万5627人に達し、全体の40.5%にまで比率が跳ね上がる。

 大学別に見ると、年間1本も論文を書かなかった教員の割合は高麗大学が20.2%、西江大学28.9%、ソウル大学19.9%、成均館大学19.9%、延世大学21.2%、漢陽大学24.8%だった。国公立大学(29.2%)よりも私立大学(38.2%)の方が割合は高かった。

 論文を書かない専任教員の割合を分野別に見ると、芸術・スポーツで68.5%、人文学51.1%、社会科学39.6%、工学29.8%、自然科学26.4%、農水海洋学26.0%、医薬学18.0%の順となった。

http://www.chosunonline.com/news/20100907000045

記事入力 : 2010/09/07 11:55:55
韓国の大学教授、3割は年間1本も論文を書かない!?(下)

■一部の教員だけが書き続ける

 今回の調査は、「韓国の大学で論文数が増え続けている」という別の調査とは一致しないように感じられる。つまり、ここから分かることは、「論文は書く人だけが書き続けている」という事実だ。

 最近は、大学でも研究実績がないと身分保障が行われないなど、専任教員に対する審査が厳しくなっている。しかし大学関係者は、「これは副教授や助教授など、一部の若い教員にしか該当しない」と指摘している。

 ソウル市内のある私立大学に勤務するB副教授は先月、「再任用審査」にやっとのことで通過した。この審査では、指定された学術誌に、論文を3年間に4本以上掲載しなければならないことになっている。単なる著述や指定された学術誌でない場合には業績として認められず、共著では半分の実績としてしか認められない。

 B副教授は3年にわたり、夏休みや冬休みも毎日のように研究室に出向いて論文の作成に取り組み、7本の論文を執筆した。同僚の助教授の中には、1学期に2本以上書いたケースもあった。再任用審査を通過しても、2年後には再び副教授としての職位昇進審査が待っている。つまり、論文を書かなければ生き残れないのが、若い教員たちの現実だ。

■正式な教授になれば論文なしに定年保障

 ところが多くの大学では、いったん正式な教授となればほぼ定年が保障されるため、論文執筆に苦労することはなくなる。論文を1本も書かなくても、定年まで教授としての立場を維持できるからだ。

 別の大学に勤務するC助教授は、「正式な教授になると同時に、待ってましたとばかりに研究をばったりとやめ、ゴルフばかりしている先生を何人も見たことがある。各大学の一人当たりの研究実績は、どこも若い教員たちによるものだ」と語る。

 ソウル市内の大学で人文学を専攻するD教授は、「1980年代に入ると、急に大学の定員が増え、大量の教員が採用されたが、その中には恩恵を受けるだけで、教育にも研究にも誠実に取り組まない人が多かった。つまり、彼らが残した悪習が今も大学に残っているのだ」「大学でも成果給のような制度を導入するなど、全面的な改革が必要な時を迎えている」などと述べた。

兪碩在(ユ・ソクジェ)記者

http://www.chosunonline.com/news/20100907000046


こっちのネタも、某ポータルサイトのコメント欄やらなんやらを見ていると、決して他所事ではないと思うんですが、悲しいかな日本の彼らにそこまでの力はないですし、ボキャブラリーも貧困で迫力に欠けます。

彼らの理想郷*1は、韓国にあるのかも知れません。

【外信コラム】ソウルからヨボセヨ ネットに潜む“怪物”
2010.9.7 02:44

 その正体不明の“怪物”を見てしまったため、自殺に追い込まれた韓国の芸能人が後を絶たない。姿、形はないが、すごい殺傷力をもっている恐ろしい存在だ。女優のチェ・ジンシルやチョン・ダビン、歌手のユニは、この怪物のせいで自ら命を絶った。

 韓国の悪質なネットユーザーたちの書き込みと、根も葉もないうわさ話という“怪物”は、とにかく陰湿で執拗(しつよう)だ。最近は米スタンフォード大学出身の人気歌手、タブロが学歴詐称のデマを流され、活動を中断する事態になっている。

 大学側が発行した成績証明書を公表しても、ネットユーザーたちは「偽造されたもの」と新たなデマを流している。人気歌手は、どんどんネットの暗い底なし沼に引きずり込まれている感じだ。

 私も小欄で韓国に批判的な内容を書いた後など、標的にされているらしい。“らしい”というのは、直接見たわけではないからだ。韓国の知人から「君の記事がネットで大騒ぎになっていたよ」と、だいぶ後になって知るしだいだ。

 怪物は最初から見ないに限る。でもたとえ、その怪物を見たとしても、外国人の私にはあまり怖くない。韓国語の語感がないので、いくら韓国人に罵詈(ばり)雑言を並べられても、馬の耳に念仏だから…。(水沼啓子

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100907/kor1009070244000-n1.htm

*1:「むげんじごく」