『日経ビジネス』2010年9月27日号と少女時代

これもまたいささか旧聞に属するネタですが。

エンタテイメント系の雑誌などではなく、『日経ビジネス』の表紙を少女時代が飾ったというのも、現在起きていることが「音楽や芸能の世界だけでない、もっと大きな変動の波の一角」であるということを象徴しているのかも知れません。

日経ビジネス「少女時代、現代車・三星電子の戦略と共通点」

少女時代が日本の有力経済週刊誌の表紙を飾った。「日経ビジネス」9月27日号は「韓国の成長企業は少女時代と似ている」という興味深い分析をカバーストーリーで扱った。

日経ビジネス」は「韓国の人気ガールグループ少女時代が8日、日本に正式デビューし、CDの売上が著しく落ちている日本音楽市場でデビューシングル10万枚を販売した」とし「これは日本進出に成功したNHN、Eマート、CJエンターテイメントなどの韓国企業と共通点がある」と伝えた。

また「少女時代のパフォーマンスは徹底した準備と努力に基づいて完成され、単純なアイドルとは違うプロらしさを目指している。日本語・英語・中国語など外国語に堪能な人材で構成し、世界各国で現地化できるよう結成当時からグローバル市場を狙っている。これは世界的な企業である三星サムスン)電子や現代(ヒョンデ)自動車の戦略と相通ずる」と説明した。

インターネット版は、少女時代の成功要因を歌やダンスなど高い完成度で目を引く「技術志向」、外国語に堪能な人材はもちろん幅広いニーズに対応できる多才多能なメンバーで構成した「グローバル化」、SMエンターテイメントの「徹底的なマネジメント」という3つのキーワードで要約し、分析した。

2010.09.29 11:34:32

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=133395&servcode=700§code=720

雑誌記事そのものは、少女時代ではなくて、韓国の成長企業の分析に重点があるようなのですが、オンライン版のほうで少女時代とSMエンタテイメント、そしてK-Popに注目した記事が掲載されています。私はこっちを見落としていました。

「少女時代」と韓国成長企業:日経ビジネスオンライン

 日経ビジネスでは、2010年9月27日号で「次のサムスンはここだ 知られざる韓国急成長企業」という特集を組んだ。

 日本で韓国企業というと、真っ先にサムスン電子の名前を思い浮かべる読者は多いはず。だが、我々の隣国では、「次なるサムスン電子」を狙う企業も、続々と誕生している。彼らはどのような企業で、なぜ成長しているのか。その秘密に迫った。

 このコラムはその続編として、関連の話題やキーパーソンのインタビューなどを掲載していく。初回は、掲載号の表紙になった韓国のポップグループ(K-POP)「少女時代」について触れる。なぜ、ビジネス誌の表紙をK-POPの人気グループが飾ったのか。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20100927/216396/?P=1

ビジネスマンにも、K-Popファンにも、それぞれの立場から読み甲斐のある記事になっていると思います。

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