ふむ、なるほど。
一つ一つの分析が間違っているとは必ずしも思いませんが、私個人の思いとしては、この手のマーケティング戦略を語る人たちの未来構想力を、あまり信用していません。
記事入力 : 2011/11/28 11:26
アイドルでなくマーケティング戦略で「韓流新時代」に備えよ
第1回韓流未来戦略研究フォーラム「少女時代のメンバーがなぜ9人なのかご存じですか?」
ソウル大学経営学科のキム・サンフン教授は22日、ソウル市内のホテル「ウエスティン朝鮮」で行われた「第1回韓流未来戦略研究フォーラム」のテーマ発表で聴衆にこう問い掛けた。「人気ガールズグループ・少女時代の熱狂的なファンの間でも、メンバー9人に対する個人的な好みは違います。つまり、こうした点を考慮した、複数のターゲットを攻略するためのマーケティング戦略といえるでしょう」。
それぞれ違う個性を持った9人のメンバーを通じて、複数のファンを同時に攻略する「マルチターゲッティング戦略」との説明だ。メンバーのうちソヒョンとヒョヨンを見ると、アジアでは恥ずかしがり屋で女らしいイメージのソヒョンの方が人気があり、欧米ではダンスが上手でキッパリした印象のヒョヨンの方が人気があるという。
2年前に動画投稿・共有サイト「ユーチューブ」にアップされた少女時代『Gee』のプロモーションビデオは、再生回数が現時点で5800万回を超えている。これは韓国の人口よりも多い数だ。インターネットを通じK-POPが急速に広まり、外国人が韓国文化に夢中になる「韓流」は、再び飛躍のきっかけをつかんでいる。
■「『韓流3.0』に向けて海外メディアとの連携など戦略的マーケティングが必要」
キム・サンフン教授は「現在の韓流は、ドラマ中心だったかつての韓流とは違う。これからは『韓流3.0』に備えるべき時期」と述べた。同教授は、ドラマ・映画など動画コンテンツを中心に韓流が形成された1996年から2005年までの時期を「韓流1.0」(製品中心)、06年から現在までのK-POPアイドルグループに関心が集まった時期を「韓流2.0」(スター中心)と分類した。主に在外韓国人の共同体を通じて広まった「韓流1.0」は、日本・中国・台湾など一部のアジア諸国に限られた現象だったが、流通経路がインターネットへと変化した「韓流2.0」は、アジア全域に限らず北米や欧州にも拡大していったというのが大きな違いだ。
韓国文化産業交流財団と韓国経営学会の共同主催により開催されたこの日のフォーラムで、経営者やコンテンツ制作者は韓流がもう1段階飛躍する時期を「3.0時代」と定義付け、成功につながるさまざまな必須条件について話し合った。
キム・サンフン教授は「『韓流3.0』を目指すには持続可能な成長に基づいたマーケティング戦略が必要だ。何よりも生産(製造)中心のシステムからマーケティング中心のシステムへと、できるだけ早く移行しなければならない。徹底した市場調査を通じ、さまざまなターゲットを攻略するマーケティングシステムを発展させるべき」と語った。まず、地域・世代・ジャンル別に市場を細分化し、それぞれのニッチ市場(特定のニーズを持つ規模の小さい市場)に合わせた段階的なマーケティング戦略を策定することが重要だという。現在のK-POPブームはインターネットを多く利用する世界各国のマニア層が支持勢力だが、韓流が世界の主流となるには海外のメディアと提携し、外国の主な芸能メディアを攻略するマーケティング戦略を展開することにより、一般の人々にまで支持勢力を広げなければならないということだ。
■「『反韓流』という逆風にも警戒を」
韓流拡大に反対する「反韓流」の逆風にも備えなければならない。文化産業交流財団のムン・ヒョジン研究委員は「以前、韓国ドラマの中で『中国料理は油っこいものしかない』というセリフがあり、中国人の反発を買ったことがある。反韓流はコンテンツの質ではなく、韓国に対する反感が原因となって起きる」と指摘した。
キム・サンフン教授は「行き過ぎた自国文化中心主義や文化的純血主義に執着すれば、韓流は一時的な流行で終わる可能性もある。文化的な壁を乗り越えるグローバルなコンテンツを開発することが重要だ」と指摘する。K-POPブームは洋楽、日本のアイドルシステム、韓国的な情緒を一つに合わせ、世界の国々で受け入れられる独特の魅力をつくり上げるのに成功したが、こうしたコンバージェンス(一点集中)の長所を生かすべきというわけだ。
誠信女子大学のシム・サンミン教授は、韓流ブームを終わらせない「スマート・ブランド・コンテンツ」創作システムの強化を強調した。同教授は人文科学とIT(情報技術)をつなぐ「融合型人材」とされた、故スティーブ・ジョブズ元アップル社最高経営責任者(CEO)のケースを挙げ「東洋と西洋を一つにし、人文科学・芸術・経済を合わせた品格のあるコンテンツを開発することが、スマート・ブランド・コンテンツのカギになる」と主張した。
さらに、制作者の役割も重要とされる。中央大学経営学科のイム・ソンジュン教授は「最近はSMエンターテインメント(少女時代・東方神起・SUPERJUNIORなどが所属する芸能プロダクション)の所属アーティストがデビューすると『一度聴いてみようかな』と考えるファンが増えている。韓国でも制作会社・制作者のブランドが製品選択の基準となる現象が徐々に見え始めている」と述べた。
キム・ギホン記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/28/2011112801019.html
ものすごく端的なことを言えば、この人たちには少女時代の〈成功〉の分析やマーケティング戦略について語ることはできると思うのですけど、同じことをKARAについてできるか、と言えば、正直言って難しいんじゃないかなー、と思うわけです。
KARAについて分析できない韓流論には、私はさして興味を覚えません。
もちろん、そうしたものに意味がないと言っているわけではないですよ。
記事入力 : 2011/11/28 11:27
韓流:「海外公演よりファンを韓国に呼ぶことが大切」
李秀満SMエンターテインメント会長「韓国のアイドルスターが海外で公演を行うと、現地のファンたちが太極旗(韓国の国旗)を振って熱狂する。だが、海外公演は重要ではない。現地のファンが韓国に来てくれるようにならないと」
先ごろ行われた韓流未来戦略フォーラムで会った李秀満(イ・スマン)SMエンターテインメント会長(写真)は、東方神起や少女時代、SUPER JUNIOR(スーパージュニア)などが海外で行う公演を「慰問公演」と表現した。李会長は「SMタウン」という架空の国を作り、海外のファンをその「国民」にするという構想を進めている。SMエンターテインメントの所属歌手が欧米で公演し、大きな話題を呼んでいるが、海外公演は現地の「SM国民」をねぎらうためのもので、金を稼ぐことが目的ではない、と李会長は説明した。
韓国文化産業フォーラムの共同代表も務める李会長は「以前は企業が海外に進出すれば文化が後からついてきたが、今では文化が現地の企業活動を手助けする状況に変わっている。K−POPをはじめとする韓流を国の代表的産業にしていくべきだ」と指摘した。また、韓流の広がりが韓国の強力な支持層を増やすことにつながると強調。熱狂的な海外のK−POPファンが韓国製品を購入し、韓国語を学び、韓国を旅行することで、結局は韓国を支持するようになる、と期待を寄せた。
李会長の究極の目標は、アジア大衆文化が欧米を制し、世界市場で主導権を握ることだ。同氏は「将来的に世界の文化産業は国別ではなく、地域別で競争するようになる。私たちが培ってきたキャスティング(人材発掘)、トレーニング(教育)、プロデュース(制作)のノウハウをアジア諸国に伝え、韓流を土台とする『東洋流』が世界文化の覇権を握れるよう、努力していく」と語った。
金起弘(キム・ギホン)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/28/2011112801021.html
SMエンタテイメントについて言えば、もちろん東方神起やSUPER JUNIORなどを筆頭にしてすでに海外である程度成功を収めているとは言えるでしょうが、今後については、少女時代の海外活動の成否に大きく左右されるのではないでしょうか。ここでつまづくと、議論の前提が大きく揺らぐかもしれません。
記事入力 : 2011/11/29 11:15
少女時代、次の活動曲は『MR.TAXI』少女時代は今年末で3rdオリジナルアルバム『The Boys』で活動を続けていく。
少女時代は10月半ばに3rdアルバムをリリース、アルバム名と同じタイトルのリード曲『The Boys』がKBS『ミュージックバンク』5週連続1位、SBS『人気歌謡』3週連続1位ほか、Mnet『M Countdown』でもトップに立つなど、地上波局とケーブルテレビ局を代表する音楽番組だけで11回も1位に輝いた。
これほど人気を呼んだリード曲『The Boys』に続き、来月2日の『ミュージックバンク』からは同アルバムに収録されている『MR.TAXI』(韓国語バージョン)をステージで新たに披露するほか、ほかの番組でもスペシャル・ステージを用意し、年末まで活発に活動を続ける予定だ。
『MR.TAXI』は今年4月に日本でシングル・リリースされ、オリコンのデイリーランキングで1位になっただけでなく、現在約70万枚を突破した日本での1stオリジナルアルバム『GIRLS' GENERATION』にも収録されている曲だ。7月に行われた少女時代にとって2回目の単独コンサートでは初めて韓国語バージョンが披露された。また、3rdアルバムのステージでも『The Boys』と共に歌われ話題を呼んでいただけに、さらなるヒットが期待される。
また、少女時代の新たなイメージ写真がジャケットに入った3rdアルバム『MR.TAXI』バージョンも12月7日にリリースされるため、ファンは今から心待ちにしている。
イ・ジョンヒョク記者
http://ekr.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/29/2011112900864.html
少女時代(GIRL'S GENERATION) / THE BOYS, 3rd Album(韓国盤)
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