韓国「鉄道全盛時代」到来へ

内容自体は既報のものですし、「今まであまりにも鉄道網の整備がほったらかしにされてただけでしょ?」と思わないでもないのですが、翻訳された地図がたいへん見やすかったのもあって改めてクリップ。

ダイヤの整備状況次第という面もありますが、鉄道が今後、韓国国内の移動の選択肢として重要度を増していくことだけは確かなようです。

記事入力 : 2010/12/13 15:49:14
馬山にもKTX乗り入れ、「鉄道全盛時代」到来
4路線が年内に続々開通

 韓国高速鉄道KTX京釜線の第2期工事区間(東大邱−釜山)が先月開通したのに続き、新しい鉄道路線が年内に相次いで開業し、韓国に「鉄道全盛時代」が到来しようとしている。

 13日には、釜山新港へつながる鉄道の開通記念式典が行われた。同港の北コンテナ埠頭(ふとう)の貨物ターミナルから、釜山新港駅を経て、京釜線三浪津駅(慶尚南道密陽市)へ至る新線の総延長は44.8キロに及ぶ。この新線の開通により、釜山新港に陸揚げされた大型貨物を、首都圏などへ直接輸送できるようになった。

 15日には、慶全線三浪津−晋州間(93.9キロ)の複線電化工事のうち、第1期工事区間三浪津−馬山間(40.6キロ)が開通する。同区間の開通に伴い、ソウルから馬山までKTXの列車が乗り入れ、、これまで特急「セマウル」号で4時間54分かかっていたソウル−馬山間の所要時間は2時間54分に短縮される。なお、第2期工事区間の馬山−晋州間(53.3キロ)は2012年12月までに開通する予定。

 一方、ソウル(上鳳駅)と江原道春川市を60分台で結ぶ京春線(81.3キロ)の複線電化工事は、今月21日に開通記念式典が行われる。これまで、急行「ムグンファ(むくげ)」号で1時間50分かかっていたソウル・清凉里−南春川間の所要時間は、電化開業後は63分(急行列車)−79分(普通列車)に短縮される。また、運賃もこれまでのムグンファ号清凉里−南春川)の5600ウォン(約410円)から、2600ウォン(約190円)=上鳳−春川=に引き下げられる。なお、京春線の複線電化工事の完了により、これまで運行されてきたムグンファ号は今月20日を最後に運行が中止される。

 29日には、仁川空港鉄道の第2期工事区間が開通する。ソウル駅から孔徳駅・弘大入口駅・デジタルメディアシティ駅を経て金浦空港駅へ至る20.7キロの路線で、先行開業した区間金浦空港−桂陽−仁川空港)を経由し、仁川国際空港へ乗り入れる。各駅に停車する普通列車と、ソウル駅から仁川空港駅までノンストップの直通列車が運行され、仁川空港駅−ソウル駅の所要時間は直通列車で43分、普通列車は53分となる。

 韓国交通研究院のイ・ジェフン鉄道研究室長は、「国家の交通体系を、これまでの道路を中心としたものから、鉄道を中心としたものに転換する方針を打ち出し、鉄道事業に多くの予算を計上したことにより、事業が急ピッチで進んだ。現在、KTX湖南線など十数路線の新線の建設が進められており、近い将来、鉄道は内陸部の輸送手段として重要なウェートを占めることになるだろう」と話している。

キム・ミンチョル記者

http://www.chosunonline.com/news/20101213000058