KARAとJYPエンタテイメントの絡み、そして皮肉の利いた「朝鮮日報」のコラム

たまたまだと思いますが、KARAとJYPエンタテイメント所属歌手とのコラボレーションが並んでニュースに出ていました。こういう企画では、所属社の壁といったものはあまり関係ないのが韓国的スタイルな気がします。


2012-02-04 14:29:58
KARAニコル&2AM、Kappaのモデルに!

 カジュアルスポーツブランドkappaは3日、韓流スターとして急浮上したガールズグループKARAのニコルと2AMを2012年上半期専属モデルに選定したと明らかにした。

 Kappaのモデルに外国人でない国内(韓国)モデルが選ばれたことは今回が初めて。

 Kappaのマーケティング関係者は「韓流スターとしてすでに定評になっているKARAのニコルと2AMはKappaが追求する躍動的で新鮮なKappaブランドのアイデンティティにぴったりだと判断し選定した」と話した。

 普段からサッカーファンである2AMは、実際にサッカーをしながら楽しそうに撮影に臨んでいたとのこと。また、ニコルとの呼吸もぴったりで、スタッフからは終始賛辞の声があがっていたという。

 なお、この様子はHP(www.kappakorea.net) を通じて公開される予定。

(翻訳:宮本りさ)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

http://www.zaikei.co.jp/article/20120204/94446.html

Kポップ 3月4日に公演 三線コラボも
文化 2012年2月4日 09時36分

(27時間7分前に更新)

 韓国のドラマ音楽などを手掛ける作曲家が総合演出する「ワールド・ミュージック・フェスティバル・イン沖縄」が3月4日午後6時から、沖縄セルラースタジアム那覇で開かれる。KARAや2PMといった人気アーティストが出演。ドラマ音楽と琉球交響楽団、「さんしんの日」にちなみ、三線とのコラボレーションも企画されている。3日、県庁で記者会見があった。

 県のエンターテインメント創出・観光メニュー開発支援事業「元気プロジェクト」の一つ。約2万人程度の来場を見込んでおり、主催者は恒例イベントとして、国内外から観光客を集める起爆剤にもしたい考えだ。

 総合演出のオ・ジュンソンさんは人気ドラマの楽曲を制作してきた著名音楽家。東方神起や少女時代といったKポップグループの楽曲も手掛けてきた。オさんは「観客と深く交流できる舞台にしたい。沖縄か
ら音楽を発信できることに大きな価値がある」と語った。

 チケットの一般発売は4日午前10時から県内ファミリーマート全店で。全席指定6800円。

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-02-04_29430/



で、そうした動きに関連して、というわけでもないのですが、「朝鮮日報」の皮肉の利いたコラムが出ていたので併せてクリップ。

朝鮮日報」の論調にはしばしば文句を言っていますが、こういうのを当たり前にカチッと書いて載せられるところは、敵対する陣営にはなかなか期待できない部分です。ある種の言説の間抜けさと、そうしたものが成立する背景とを、朝鮮日報の立場から的確に打ち抜いています。

記事入力 : 2012/02/05 11:00
【コラム】韓国をうらやむ日本

 韓国では与党から離党を求める声が出るほどすっかり人気が落ちてしまったが、日本では今も李明博(イ・ミョンバク)大統領に賛辞を送る人たちが少なくない。李大統領が日本人に評価されるきっかけとなったのは、アラブ首長国連邦・ドバイ原子力発電所の受注だった。世界最高の技術力を有すると自負してきた日本が受注競争で韓国に敗れたことに対し「李大統領によるトップセールスが功を奏した」との見方が広がったからだ。韓国では低価格での受注が李大統領に対する攻撃材料となったが、日本では「総理大臣は一体何をしたのか」という批判が巻き起こった。その後、日本政府は韓国をベンチマーキングし「官民共同によるインフラ輸出」を国家戦略に掲げた。このほか、米国との自由貿易協定(FTA)の締結も、李大統領に対する評価を高めた。これは「指導者たるものは国家の将来のため、たとえ反対意見が多くても決断を下すべきだ」という論理が背景にある。野田佳彦首相が、一種のFTAといえる環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の締結交渉への参加を表明したのも、韓国をけん制しようという心理が働いたとの見方が出ている。

 韓国では「無能」の代名詞となってしまった韓国政府だが、日本では「万能」と評されている。日本の小学生までがKARAや少女時代の歌やダンスを真似するほど「K-POP」の人気が高まったのも、全て韓国政府の政策のおかげというわけだ。K-POP成功の秘訣(ひけつ)について分析した記事で必ず登場するのは、韓国政府が文化の輸出を組織的に支援したという見方だ。また、ベーカリーやカフェの経営にまで手を広げ、自営業者の没落の主犯と名指しされた財閥グループも、日本では賛辞を送る対象となっている。半導体や携帯電話、造船などの分野で韓国企業が台頭した秘訣は、迅速な意思決定や大規模な投資が可能な財閥のシステムにあるというわけだ。ソニーやシャープといった日本を代表する企業が巨額の赤字を計上している中、韓国の財閥は羨望のまなざしで見られているのだ。もちろん、日本でも「サムスンが成功すればするほど、韓国国民が貧しくなる」といった批判もみられる。日本の半分程度という法人税や電気料金など、さまざまなメリットを享受し、輸出価格をめぐる競争力を高めている一方で、輸入価格を引き上げることにより市民を苦しめる高いレートなど、韓国政府の政策が韓国企業にとって真の競争力となっているというわけだ。だが、このような主張も、円高を放置し日本企業の業績悪化を招いた日本政府に対する批判へとつながっている。

 日本人が韓国に対し、過剰なまでに賛辞を送るのは、韓国の弱点を知らないからではなく、日本のもどかしい現実が背景にある。人口は減少し、企業は赤字続きで、国家の債務が急増するなど、将来の見通しが暗い中で、政治家たちは早急に対策を打ち出すどころか、他人に責任を押し付け政争に明け暮れている。野党・自民党は、かつて自分たちが公約した政策でも、与党・民主党が推進すれば頑として反対する。毎年首相が交代する中で、1−2カ月もたたないうちに期待が失望に変わる。日本の政治は「ただ首相のせいにし、何事も決断できない政治システム」に成り下がってしまった。しかし、韓国の政界も、二極化や若者の失業など、当面する課題に対し、苦悩しながら対策を打ち出すのではなく、他人のせいにして非難を浴びせることに夢中だ。野党だけでなく与党も、大統領さえ代わればあらゆる懸案が全て解決するかのような主張を繰り返している。他人のせいにして無駄な歳月を過ごすだけの日本式政治を韓国も踏襲しているという懸念が、杞憂(きゆう)に終わることを願うばかりだ。

東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/05/2012020500188.html