ピーチと他のLCCとは何が違うか。

うーん、やっぱりピーチはわかってるなあ。


ピーチ、年内にも那覇空港を第2拠点化か 関空手狭、拡大戦略を加速へ
2013.6.19 02:00

 関西国際空港を拠点とする格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーションが、那覇空港を第2の拠点とすることが18日、わかった。関空で独占的に使用するLCC専用の第2ターミナルが手狭になることから、関空よりアジアに近い那覇を拠点化し、海外路線の就航拡充につなげる考えだ。

 ピーチは現在、8機の航空機を保有しているが、路線拡大に伴い、12月には11機に増える。だが、関空の駐機能力は「10機しか対応できない」(井上慎一最高経営責任者=CEO)といい、新たな拠点空港の整備が急務だった。

 そのうえで井上CEOは「第2拠点にするなら那覇だ」と述べた。那覇空港は昨年秋にLCC専用のターミナルも開業しており、関空に次ぐ拠点として、路線網を整備する考えだ。

 那覇空港は航空機の整備施設などの課題があるものの、関空に比べ飛行時間で2時間程度、アジアに近い。片道4時間圏内とするピーチの国際線のエリアが広がり、フィリピンやインドネシアへの就航も視野に入る。

 ピーチは9月に関空−プサン線、那覇−新石垣線、10月には関空成田線を開設する。井上CEOは成田空港の拠点空港化は「ありえない」と否定した。

 一方、エアアジア(マレーシア)との資本関係が解消されるエアアジア・ジャパンについては、「企業文化が違う」(井上CEO)と支援に否定的な見解を示した。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130619/bsd1306190200000-n1.htm

成田を起点に国内線だけを見ているとわからないかもしれませんけど、国際線も含めてLCCの展開を考えたとき、有望な市場はほぼ「日本から西もしくは南」にあるんですよ。つまり、韓国・中国・台湾といった東アジアに東南アジアといったあたりです。価格やサービスで勝負できれば、そうしたエリア内の移動に那覇空港乗り継ぎでピーチを利用するという選択肢は大いにありでしょう。

那覇をハブとして東北アジア東南アジアの両方面にスポーク型に路線を展開するのは、地理的に見ても合理的です。そうした方面への事業展開を考えれば、「関西空港那覇空港」というピーチの展開戦略は、たいへん理にかなっています。

そして、こうして那覇中心に地図を見てみれば、成田というのは日本の首都圏人口を背景にした有力な「取水口」の一つではあるものの、拠点にする意味のないポジションにあることは明らかです。おそらくいずれ、ピーチの成田‐那覇路線も就航するでしょうけど、その時のハブ空港那覇のほうであって、成田ではありません。

こう言っては悪いですけど、たぶん成田空港は、LCCの拠点には向いていません。