なんだかんだ言いながら、地方のマイナーなリーグの大学でも下剋上があり得るところが、大学野球の面白さであり、日本の学生野球の層の厚さでもあります。
この両大学は、ともに知らないではないところだけに、全国での初勝利は私も嬉しいです。京滋には佛教大、三重には(今はなき)三重中京大という強豪がいて、それをリーグで打倒することが長年の目標だったと思うのですが、今後は全国での上位進出も目標に入ってきますね。
【全日本大学選手権】京都学園大、6回目の出場にして初勝利
2015年6月9日12時27分 スポーツ報知
5回2死、右越えにソロ本塁打を放った京都学園大の河合(右)は次打者の浄徳とハイタッチ◆報知新聞社後援 第64回全日本大学野球選手権第2日 ▽1回戦 京都学園大6―3愛媛大(9日・東京ドーム)
京都学園大が、伏兵の一発で、6回目の出場にして初勝利を挙げた。「1番・DH」の河合絢斗外野手(2年)=京都外大西=が、1点リードの5回先頭で右越えソロ。「追い込まれていたので、コンパクトにいった。(バットに)うまく乗ってくれた」と笑みがこぼれた。
今春リーグ戦は出場がなく、今大会直前の登録変更でベンチ入り。今朝、1番抜てきを伝えられた。1点を先行された直後の初回には中前打を放ち、同点のホームを踏んだ。逆転勝ちに導き、「チームの役に立ったのが、一番うれしい」と喜んだ。
坂根耕世監督(39)は大会初勝利に「ホッとしました。河合の本塁打が大きかった。攻撃が淡泊で苦しいところで打ってくれた」と孝行息子をたたえた。
http://www.hochi.co.jp/baseball/ama/20150609-OHT1T50049.html
【全日本大学選手権】皇学館大、大会初勝利!V打・杉山、明治神宮参拝「効果あった」
2015年6月9日17時36分 スポーツ報知◆報知新聞社後援 第64回全日本大学野球選手権第2日 ▽1回戦 皇学館大1―0福井工大(9日・神宮)
初出場の皇学館大(東海地区大学)が38度目出場の福井工大(北陸大学)を撃破。専用練習場を持たない苦労を乗り越え、大会初勝利を挙げた。
0―0の5回2死三塁から1番・杉山由起遊撃手(3年)=駒大苫小牧=の左前タイムリーで先制すると、先発した右腕・浜岡健士(4年)=三重=が4安打シャットアウトで最少リードを守った。
伊勢神宮のお膝元にキャンパスがあり、「伊勢の神宮から明治の神宮へ」を合言葉に、市営球場を借りて練習に励んできた。2008年秋から指揮する森本進監督(56)は「投手中心に守って、少ないチャンスをものにするのがうちの野球。そういう形の試合をすることができた。うれしいです」と安どの表情だった。大会前には伊勢神宮で必勝祈願し、東京入り後は明治神宮でも参拝。決勝打を放った杉山は「『チームに1勝をもたらしてくれますように』とお祈りした。その効果がありました」と笑みがはじけた。
http://www.hochi.co.jp/baseball/ama/20150609-OHT1T50075.html
この両大学が奇しくも同じ日に歴史的初勝利を挙げたのには、伊勢で生まれ、京都商業に進んだ沢村栄治の縁を感じますね。