ガンバ大阪のリーグ初勝利に見るACLへの意気込み

ターンオーバー制を敷きつつ、リーグ戦でパトリック・アデミウソンをベンチに入れない。そしてこのスタメン、交替メンバー。

新戦力を「戦力」にしつつ、勝利という結果を出した上で、ACLにベストメンバーで臨む。ガンバがしているのは、そういう挑戦です。まだまだ満足のいくレベルではありませんが、まずは一つ、いい結果が出たことを喜びたいと思います。

G大阪・長谷川監督 瀬戸際の戦い明かす、今後は「ノビノビ戦える」

明治安田生命J1第1S第2節最終日 G大阪1―0甲府 (3月6日 中銀スタ


甲府・G大阪>リーグ戦今季初勝利にあいさつをするG大阪の選手たち Photo By スポニチ

 さすがの勝負強さだった。甲府を1―0で下し、公式戦5試合目にして今季初勝利を挙げたG大阪の長谷川監督は試合後、瀬戸際の戦いだったことを明かした。

 「新しい選手が使いづらくなる手前で勝利ができた。新戦力を使って結果が出ないと良くない方向に行きがちになる。大きな勝利だと思う。選手もプレッシャーから解放されて、ノビノビ戦えるのではないか、と思う」

 ACLとリーグの2冠を掲げて臨んだ16年シーズン。横浜から元ブラジル−21代表FWアデミウソンと元日本代表MF藤本を獲得した。新スタジアムこけら落としとなった2月14日のプレシーズン名古屋戦では2人ともが躍動。だが、公式戦になると攻守で連動を欠くシーンが目立った。さらにチームは過密日程を考慮してターンオーバー制を採用。毎試合、前線の顔触れが変わり、甲府戦前の時点で公式戦4試合2分け2敗、2得点5失点だった。開幕5試合を終えて白星なしならば目先の勝利を求め、従来のメンツ、戦術に“回帰”する必要に迫られていた。それを寸前で踏みとどまり、またDF初瀬やMF内田らここまで出番がなかった若手に自信を与えることにも成功した。

 「攻撃は1得点しか取れてないけど、迫力が出てきた。あとは“当たり(=ゴール)”が出てくれば、良い方向に向かっていく。そしてサポーターにはホームでの勝利をプレゼントできてないので、次はプレゼントしたい」

 次戦は11日。ホームで開幕2連勝と勢いに乗る大宮を迎え撃つ。ドローに終わった2日のACLメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)戦ではサポーターから痛烈なブーイングを浴びたが、今度こそ新スタジアム初勝利を手にする。


甲府・G大阪>後半43分、呉屋(左)がゴール前にボールを持ち込む Photo By スポニチ

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