【釜山の風景】UN記念公園へ

続きです。

【釜山の風景】日帝強制動員歴史館とその周辺

日帝強制動員歴史館とUN平和記念館が並んでいる場所を背にして坂道を下っていくと、UN記念公園のある方向へ自然に向かうことになります。まっすぐな道ではありませんが、迷うような道でもありません。



ここは何度目かの訪問です。




韓国の歴史関連施設にはわりと共通していることですが、ここもまた追慕館や記念館のアジョシは極めて親切でフレンドリーです。お願いするまでもなく、いろいろ説明してもらえます。



開場当初ここに葬られていた朝鮮戦争の戦死者の遺体の多くは故国へ送還されているため、墓域には広々とした空間が広がっています。もちろん墓地であり続けてはいるのですが、現在では象徴的な追悼空間としての意味が強まっています。




慰霊碑・追慕碑の類も、新旧取り混ぜて様々な規模のものを見ることができます。



中でも「UN軍慰霊塔」は、朴正煕大統領の揮毫した題字が掲げられていて、現在でも最も目立つ墓域の中心部にあります。



これは単純に平面的な形ではなく、後ろに大きくせり出した三角形となっていて、その壁面には各国別の銘板が掲げられ、「第2記念館」という名前の小展示室が設けられてます。



展示室内には、慰霊塔の題字となった朴正煕大統領の揮毫の「御真筆」(たぶん)も掲げられています。


そして、この塔を中心に前後左右に道が伸びているのですが、このうち背後のものは、敷地外の公園内にある慰霊塔との間を結んでいます。ただし、間にフェンスがあるので、人間がそこに行くには大きく回り込まないといけません。




今回、特にオチは用意していませんけど、ここはこれからも当分、さして変わらぬ姿で、朝鮮戦争を象徴する遺跡であり続けると思います。

なので、この2005年の記事も、そんなに頻繁に更新する必要はないと思います。とは言え、よくよく見比べれてみれば、慰霊塔が塗り直されていることなど、微妙な変化を見てとることができます。

UN記念公園 - プサンナビ