アジアプリンス・イグァンス初主演映画「フィッシュマンの涙」を観る。

「ファミリーが現れた」「ランニングマン」というSBSの一連のバラエティ番組を観てきた者であれば、イチョニ・パクボヨンが共演者として脇を固めるイグァンスの初主演映画が気にならないはずはありません。

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ただ、気になってはいたものの、なかなか観ることができていませんでした。日本公開が始まってだいぶ経った今になってようやく都合がついたので、観に行った次第です。

ちなみに、この作品の原題は「돌연변이(突然変異)」なのですが、これはそのまま使っても内容が伝わってきません。なので、邦題を工夫する必要はあったでしょう。うーん、出来としてはまあまあかな。

fishman-movie.jp

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グエムル」を引き合いに出しての宣伝文句を耳にして「それはいくらなんでも不釣り合い…」と思ったんですけど、実際に観てみたら、その言わんとするところはわからないではなかったです。まあそれでも不釣り合いだと思いますが。

ファンタジーな設定の中に現実社会の様々な側面を取り入れていく手法によって、現代韓国の抱える諸問題が戯画化されつつ抉り出されています。そして、若いけどもう若くはない、そんな世代を描き出すのに、イチョニとパクボヨンはしっかりハマっています。その他の出演陣もしっかりしてます。

もちろんグァンスくんも、魚人間の孤独や寂しさ、みじめさを表現するにはベストのキャスティングでした。エンディングロールでも堂々の先頭に名前が挙げられていました。

…作中で顔が出たのはごく不鮮明なのと動かないのとの2回しかなかったような気がしますけど。でも主演です。初主演映画です。

おそらく、イチョニがいちばんおいしい役回りだったと思います(個人の感想です)。でも、こんな初主演作品を持っている俳優はそうはいません。ここを出発点にして、イグァンスにはもっとビッグな映画俳優になってもらいたいと思っています。

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