済州航空の福島便をめぐる議論

こちらが思っている以上に、「福島と原発放射能」というセットがイメージとして韓国で広がっていることを知ることになったのは、日本旅行にも何度も行っていたVJチユン(지윤)さんが、にもかかわらず「放射能が心配だからしばらく日本に行くのはやめる」といった趣旨のことを書いていたのを見た時でした。もう何年も前の話ですけど。

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しばらくお見かけしてなかったのですが、最近になって放送のお仕事を続けているのを知って、嬉しく思っていたところです。

https://www.facebook.com/jiyoon.park.7311
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で、チユン氏のことはまた改めて語るとして、この済州航空の福島チャーター便の話ですけどね。韓国にいるときにもけっこう話題になっているのを聞いていました。

済州航空の会社がどうこうという以前に、乗務員の乗務拒否と韓国世論の利用拒否の可能性という問題への対処に会社が苦慮している、といった問題の構図です。

チェジュ航空の福島チャーター便、乗務員の乗務拒否続出 韓国メディア報道
2017年2月14日 9:12 am Traicy編集部

韓国メディアの報道によると、チェジュ航空(済州航空)が運航する、福島とソウル/仁川を結ぶチャーター便への乗務を拒否する乗務員が続出していることがわかった。

運航日は3月18日と20日の2往復で、福島から韓国への観光客が利用する。エイチ・アイ・エス(H.I.S)とツアー・ウェーブがツアー商品を販売している。

チェジュ航空側は資料を元に乗務員への説得を行ったものの失敗し、乗務員の指名を強行した。乗務員は3月18日と20日に休暇を取得するなど、対抗するという。労働団体もチャーター便の運航中止や謝罪を会社側に要求している。Newspimによると、チェジュ航空は志願者を中心に乗務日程を再調整したという。

チェジュ航空の福島への飛来は初めて。福島を発着する韓国路線は、アシアナ航空が運航を行っていたものの、震災後に撤退しており、現在は国際線の定期便は就航していない。福島空港は福島第一原子力発電所から100キロ圏内に位置している。

http://www.traicy.com/20170214-7Cfukushima

제주항공, 日 후쿠시마에 부정기편 투입...출범 이후 처음
일본 여행사 요청으로 3월 18일, 20일 운행

기사입력 : 2017년02월12일 14:11최종수정 : 2017년02월12일 16:29

[뉴스핌=전선형 기자] 제주항공이 출범 이후 처음으로 일본 후쿠시마에 부정기편 항공기를 투입한다.

12일 항공업계에 따르면 제주항공은 오는 3월 18일과 20일 두 차례 인천-후쿠시마를 왕복하는 전세기편을 운항한다.

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<사진=제주항공>

이번 제주항공의 인천-후쿠시마 노선은 일회성으로 운항하는 부정기편이며, 일본 내 항공사의 특별 요청으로 이뤄지는 것이다.

제주항공 관계자는 “일본에 있는 한 여행사가 후쿠시마 지역에서 한국으로 오고 싶어 하는 관광객을 모집해 요청한 건”이라며 “부정기편이라 18일에 후쿠시마에서 고객을 데리고 한국으로 왔다가 20일에 다시 후쿠시마로 가는 항공편만 운항된다”고 말했다.

이어 “보통 부정기편의 경우 여행사에서 고객을 모객한 뒤 항공사에 요청하는 식으로 이뤄진다”며 “현재 인천-후쿠시마 정기노선을 운항하는 항공사는 없지만, 일부 항공사들은 간간히 부정기편을 운항했던 것으로 안다”고 전했다.

인천-후쿠시마 노선은 국적항공사 중에선 아시아나항공이 지난 1999년 6원 22일에 처음 비행기를 띄워 2011년 3월 일본 대지진에 의한 후쿠시마 원전사고가 발생하기 전까지 운항했다. 이후 2013년까지 부정기편이 운항됐으나 현재는 수요가 줄면서 사실상 노선이 사라진 상태다.

다만, 제주항공은 이번 후쿠시마 부정기편 운항과 관련해 일부 방사능 노출을 우려한 승무원들의 탑승 거부로 갈등을 빚고 있는 것으로 알려졌다.

이에 제주항공 측은 “비행을 원하지 않는 승무원들은 스케줄을 바꾼 상황”이라면서 “경력이 오래된 승무원 중 지원자를 중심으로 재조정했다”고 설명했다.

[뉴스핌 Newspim] 전선형 기자

http://www.newspim.com/news/view/20170212000024

済州航空原発事故が発生した福島不定期便の運航を巡る議論
登録 : 2017-02-20 14:44| 修正 : 2017-02-20 14:44

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済州(チェジュ)航空が2011年、原発事故が発生した日本の福島にチャーター機を運航することにし、論議が起こっている。

17日、航空業界によると済州航空は3月18日と20日、福島から仁川に入ってくる不定期便を運営する方針だ。

福島にある現地旅行会社が韓国に来ようとする日本人観光客100人余りを運ぶ航空便を要請して編成されたチャーター機だ。

国内でアシアナ航空などが就航していたこの路線は原発事故後、定期便が中止され、2013年まで不定期便が通っていて需要が減ると、これさえ中断された。

しかし、済州航空が福島路線を運航することにし、乗務員たちが放射性物質の露出が懸念している。

済州航空の関係者は"運航を望まない乗務員に強制的に業務を配分してはいない"、"まだ搭乗者の選抜が進行中であり、個人事情を考慮して弾力的に編成する計画"と話した。

済州航空の福島路線の運行計画が知らされ、一部のオンラインコミュニティでは今後、同社の航空機に乗るのは不安という反応が出ている。 福島に行ってきた航空機に放射性物質が付いてあり得るということだ。

しかし、済州航空はこのような懸念とは異なり、福島空港の放射能数値がむしろソウルより低いという点を挙げて安全に問題はないという立場だ。

福島空港のホームページに出た情報を見ると同日午前6時基準で福島空港の放射能数値は0.07μSv/hで、ソウル(0.09μSv/h)より低い。

http://japan.ajunews.com/view/20170220144358397

で、最終的に会社が折れた、というか、折れざるを得なかった、ということになります。苦渋の変更だっただろうと思います。

韓国LCC、福島便を変更=「原発事故」懸念で

 【ソウル時事】韓国の格安航空(LCC)、済州航空は28日、3月に運航を予定していた福島空港と仁川空港を結ぶチャーター便について、発着地を福島空港から仙台空港に変更したことを明らかにした。東京電力福島第1原発事故の放射性物質が乗務員らに健康被害をもたらすという懸念が一部から出たためという。

 済州航空によると、同社の崔圭楠社長は職員に送った文書で、科学的には福島空港の安全性に問題はないと指摘する一方で、「皆さんの懸念を払拭(ふっしょく)するため、チャーター便運航を取りやめる」と表明した。

 その上で、福島の人たちの「韓国観光の正当な権利」を守るため、発着地を仙台空港に変更すると説明した。(2017/02/28-16:50)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022800827&g=eqa

でもそれは、日本側には関係のない、また納得できる根拠もない事態ですから、HISの反発ももっともです。済州航空側は相応の責任を負わなければならないでしょう。

済州航空>福島発変更 HIS「認められぬ」

 韓国の格安航空会社(LCC)済州航空東京電力福島第1原発事故を理由にチャーター便の発着地を福島空港から仙台空港に変更した問題で、ツアーを企画した旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が済州航空に変更理由の説明などを求めていることが1日、HISへの取材で分かった。HISは「(変更は)一方的で認められない」と主張。今週末にも済州航空と協議する方針だ。

 チャーター便は今月18日に福島空港を出発、20日に戻る予定だった。到着地は仁川国際空港で、ソウルの南大門市場や水原(スウォン)にある世界遺産水原華城」などを巡るツアーが組まれている。昨年12月に発売した約180席はほぼ完売で、大半が福島県民とみられる。

 HISによると、済州航空から2月23日夜、発着地変更を突然、電子メールなどで伝えられた。HISは翌24日、認められないと伝えた。原発事故の健康被害に対する懸念なども含め、これまでに済州航空からの具体的な説明はない。

 発着地変更の報道を受け、HISには予約客から「ツアーはどうなるのか」といった声が寄せられた。同社は取材に「相互合意を経て契約を結んだ。一方的で変更はできない」と強調した。

 韓国紙などによると、済州航空の社長は2月24日、福島空港の利用をやめる方針を全職員にメールで表明。現地のインターネットサイトに「福島に飛んだ機体に乗りかねないので済州航空は今後利用しない」といった書き込みがあったことなどが理由という。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201703/20170302_63018.html