大分大学の紀要掲載論文「盗用」問題

ああ、そういうことか。見出しだけでは何が何だかわからんかった。

大分大学附属中学校→県内公立学校の教員」が主な執筆者で、「大分大学教育学部の教員(教授)」との共同執筆だったと。なるほど。となると、主に悪いのは大学教員になりますね。

研究者として大学に所属していた経験はないであろう主執筆者に過去、研究論文執筆の経験がなくてもまったく不思議ではありません。なので、その人の教育現場での経験を研究論文にふさわしい体裁に仕上げ、大学の研究紀要に掲載するための助言者として共著者となったはずの大学教員は何をしとったの?という話にしかなりませんよね、これは。

いやホンマ、こんなん、制度の問題でもなんでもなく、個人の怠慢ですよ。そこは、「引き受けた以上、当然やるべき仕事」をせんかった者があかん。

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大分大の論文で盗用 教員、4分の1切り貼り
2018/06/20 15:30

 大分大学は20日、教育福祉科学部(当時)の研究発表集に掲載された論文1本で盗用があったと発表した。全体の4分の1を、他人の論文をほぼ原文のまま切り貼りし、不適切に引用していた。教育学部の60代男性教授と県内の公立学校に勤務する50代男性教員が共同で書いたもので、同大は19日付で教授を内部処分にした。

 同大によると、論文は数年前に発行した「研究紀要」に掲載された。主な執筆者は教員。同大付属中学校で勤務していた際の生徒の指導についてまとめていた。他人の著作物を引用したとの注釈はあったものの、方法が不適切で、自らの理論のように書いていた。

 昨年7月に外部から「内容がコピペじゃないか」と通報があり、同大は弁護士らを交えた調査委員会を設置。2人が関与した論文に不正がないか調べていた。

 教員が論文を書いたのは初めてで、調査に対し「引用のルールを十分に知らなかった」と説明。指導者の教授がチェックを怠ったのが最大の要因と指摘した。

 紀要は約230冊を学内外に配布。既に教授が論文の取り下げを申し出て、削除したという。

 同大は「誠に遺憾。不正が起きた要因を精査し、再発防止に取り組む」とコメント。教授の処分内容は「懲戒処分に至っておらず、公表しない」としている。

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/06/20/130710802