映画「工作」を観る。

飛行機が遅れたこともあって、到着初日はどこかに出かけるほどの時間もなく、こういう場合の恒例として近場で映画を観ることにしました。

東大門の中でも寂れてるグッドモーニングシティ*1の9階にあるMEGABOX、封切りから2週間以上経過、しかも月曜日…という条件からして、きっと空いてるだろう、という予想は当たりました。

この夏に観るならこれでしたしね、極私的には。

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南北関係をテーマに、1990年代の実在の事件を題材とした作品です。安企部はもちろん、金正日も登場して、映画やと分かっていても観ててちょっと緊張します。韓国や北朝鮮、またその両者の間の関係には、決して一筋縄ではいかない複雑な面があること、その一端をわりとよく描き出していると思います。

しかし、この筋書きでこの金大中の扱いとなると、進歩と保守との間で評価が真っ二つになりそうですね。でもまあ、CJエンタテイメントの作品ですから*2

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対北工作員「黒金星」、北に軍事機密を渡した疑いで逮捕
2010年06月04日10時44分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

ソウル中央地検公安1部は3日、韓国の軍事機密を北朝鮮工作員に渡した疑い(国家保安法違反)で「黒金星」パク某容疑者(56)と防衛企業であるL社幹部ソン某容疑者(45)ら2人を拘束した。

パク容疑者は1997年、大統領選挙を控え、いわゆる「北風事件」当時国家安全企画部(現国家情報院)の対北工作員として活動した人物だ。同容疑者はこの事件以後、中国に滞在しながら対北事業をして来たという。検察と国情院によるとパク容疑者は2004年、中国で活動している北朝鮮工作員に包摂された後、2005~2007年、工作金を受け取り、軍で使っている各種作戦教理・野戦教本などを伝達した疑いだ。国情院はパク容疑者が軍の機密事項を手に入れるために接触した軍の関係者を探すことに力を入れている。

防衛事業体幹部ソン容疑者も2005年、軍通信装備関連内容を北朝鮮工作員に伝達した疑いがもたれている。また2008年「北朝鮮住民と接触してもいい」という政府の承認を受けず中国北京で北朝鮮工作員と会って通信中継機事業対北進出を協議した疑いもある。

ソン容疑者は陸軍中佐出身であることがわかった。パク容疑者とソン容疑者はお互いに知りあいだが2人がスパイ行為を共謀したかは確認中だと検察は付け加えた。


http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=129744

派手なアクションがあるわけではなく、そのストーリー回しのほとんどが会話によって進められていきます。私程度の語学力ではわからないことだらけなので、日本で公開してもらって、日本語字幕を頼りにしてもう一回観たいところです。

地味と言えば地味ですけど、日本人が大好きなスパイ+朝鮮半島もの、そして実績のあるファンジョンミン主演ですから、日本での公開は充分にあるでしょう。

ああそれから、内容的に基本、おっさんだらけの映画ですけどね。北朝鮮軍の要員を演じるチョンソリと、ラストでイヒョリ役を演じるイヒョリの「紅二点」も、また必見のポイントですよ。

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*1:実際、4階から8階までは営業してませんでしたからね…。

*2:それで納得していいのかどうかは知りません。