九州横断駆け足旅は、長崎・久留米と来て、大分に至ります。久留米-大分間は、久大本線を使ったいい電車旅でした。噂には聞いていましたが、大分駅はものすごく立派で綺麗になってますね。
さて、大分での最初の目的地は、その大分駅から歩ける距離のところにあります。2キロほどですかね。大分市営の駄原総合運動公園や大分西高校を過ぎて、住宅地を進んだところにあります。
この分かれ道をよく覚えておいてください。とりあえずまず左手を進みます。
突き当りにあるのが、桜が丘聖地と呼ばれる大分の陸軍墓地です。
他の軍人墓地の例に漏れず、ここも主に郷土出身の戦没兵士を葬っているわけですが、大分の場合、その構成が他とは異なる特殊なものになっています。
かなりの数の個人墓碑、そのほとんどが側面に「露国黒龍州ユフタ戦死」と刻まれています。そして戦死の日付は「大正八年二月二十六日」。
これは、彼らがいわゆる「シベリア出兵」の「田中支隊全滅」に関わる戦死者であることを意味します*1。
- 作者: 柴田秀吉
- 出版社/メーカー: クリエイツ
- 発売日: 2005
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
シベリア出兵 - 近代日本の忘れられた七年戦争 (中公新書)
- 作者: 麻田雅文
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (9件) を見る
この墓地を訪れた多くの先達も、この点については言及しています。
kanreport.blog58.fc2.com
kanreport.blog58.fc2.com
www.asahi-net.or.jp
nippon-gokoku.sakura.ne.jp
www.niigata-u.com
桜ヶ丘聖地(大分県) - 軍人墓地 参拝記録
大分聯隊と南京 - ノーモア南京の会・東京
今日は予想通り二二六事件一色なので…
— 盡忠報國 (@yuukyuunotaigi) February 26, 2019
大正8年の今日、シベリア出兵において歩兵第七十二聯隊(大分)、野砲兵第十二聯隊(久留米)により編成された田中支隊(田中勝輔少佐)がユフタにて共産過激派軍に包囲され勇戦敢闘ののち全員散華。
大分陸軍墓地、靖國神社にある田中支隊関連の墓所、記念碑など。 pic.twitter.com/TzbrB8xVeO
これだけ読んでいただければ、私から特に付け加えることはありませんので、以下はその他の施設や碑について見繕った写真を並べておきます。