今年のセンバツ決勝は初の京阪対決

今日はラジオもネットもろくにチェックできる暇がなかったのですが、終わってみれば大阪と京都の決勝戦ということになりましたね。近畿勢同士の決勝戦は箕島‐浪商戦以来、京都勢の決勝進出は京都一商‐京都二商戦以来ということですから、道理でこの取り合わせは記憶にないはずです。

大阪でも強豪と数えられるようになった履正社にとって甲子園での優勝は悲願でしょうし、平安にしても、過去に夏3回の優勝を誇りながら、春はこれまでベスト4の壁を破ったことがなかったわけで、いろいろと新しい歴史を刻む決勝戦となりそうです。

昨年秋の近畿大会でも激突した両校です。どちらが勝つか予断を許さない、息の詰まる展開になりそうな気がします。

センバツ:控えの主将、値千金の本塁打履正社
毎日新聞 2014年04月01日 20時54分(最終更新 04月01日 21時11分)


履正社・豊川】九回表履正社無死、金岡が左越え本塁打を放ち、ほえる=阪神甲子園球場で2014年4月1日、小関勉撮影

 ○履正社(大阪)12−7豊川(愛知)●(延長十回、1日・準決勝)

 試合中にもかかわらず、履正社の主将・金岡はベンチで涙を浮かべた。「練習でも試合でも本塁打を打ったことがない」。普段は三塁コーチを務める背番号13のひと振りが、チームの窮地を救った。

 5失点で逆転された直後の九回、先頭打者だった。この回から登板したのは左腕・大河内。「(どんな投手か)データもない。直球だけ狙おう」。シンプルな発想が力強いスイングを生んだ。

 3ボール1ストライクからの5球目。真ん中の直球を引っ張ると、打球は浜風に乗って左翼席に飛び込んだ。いつもは走者を見送る立場の金岡が、見送られながら生還。喜びを全身で表現した岡田監督に出迎えられ、選手たちからも手荒い祝福を受けた。日ごろから集合時間に最初に到着し、点呼確認や道具運びなどを率先して行う金岡の姿を知ればこそ。信頼の厚い主将の一撃で、チームは息を吹き返した。

 そんな「三塁コーチ」にバトンをつないだのが「一塁コーチ」の三浦だ。2点を追う六回1死二、三塁で、代打として甲子園初打席を迎えると、豊川のエース・田中の甘いスライダーを振り抜き、同点の適時二塁打。この回直後、三浦に代わって守備固めとして出場したのが金岡だった。

 中盤までの劣勢と崖っ縁の終盤を、思わぬ2人の活躍でひっくり返した履正社。岡田監督は「控えの選手でも背番号がひと桁でも2桁でも選手の力の差はない」。初の決勝進出という新たな歴史を手繰り寄せたのは、紛れもなく「総合力」だった。【安田光高】

http://koshien.mainichi.jp/senbatsu/news/20140402k0000m050074000c.html

センバツ:38回出場の龍谷大平安が初の決勝、近畿対決に
毎日新聞 2014年04月01日 16時22分(最終更新 04月01日 19時31分)


佐野日大龍谷大平安】力投する龍谷大平安の先発・高橋奎=阪神甲子園球場で2014年4月1日、幾島健太郎撮影

 第86回選抜高校野球大会第11日の1日、準決勝2試合。第2試合は佐野日大(栃木) と龍谷大平安(京都)が対戦。龍谷大平安は二、五回で6安打を4点に結び付けて勝ち越し、その後の追加点で8−1として佐野日大を降し、38回目の出場で初の決勝を決めた。決勝は龍谷大平安履正社(大阪)との近畿勢同士の対決になった。

 ○龍谷大平安8−1佐野日大

 龍谷大平安佐野日大の好投手・田嶋を攻略した。二回1死から石川の左中間二塁打と続く高橋佑の右前適時打で先制し、2死後に徳本が右越え2点本塁打を放ってこの回計3点を奪った。中盤以降も効果的に加点。五回に河合の適時打で1点、七回に徳本と大谷の連続適時長打で2点を挙げた。先発の高橋奎は三回までは4与四死球と制球に苦しんだが、打線の援護に助けられて調子を上げ、1失点で完投した。佐野日大は9安打を放ち、毎回のように走者を出したが、好機をなかなか生かせず、六回の佐川の適時打による1点にとどまった。

 ▽龍谷大平安・原田英彦監督 まさかあそこで徳本が本塁打を打つとは思っていなかった。(二回の得点が)3点だったのが大きい。高橋奎はよく粘った。

 ▽佐野日大・松本弘司監督 体力の違いを感じた。(二回の先制機にスクイズ失敗に)あの場面で打って点を取る力がない。相手打線と能力の差がある。

http://mainichi.jp/sports/news/20140401k0000e050269000c.html

センバツ:決勝、初の京阪対決…履正社vs龍谷大平安
毎日新聞 2014年04月01日 21時21分

 第86回選抜高校野球大会毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は第11日の1日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準決勝2試合があり、決勝はともに初優勝を目指す履正社(大阪)と龍谷大平安(京都)の顔合わせになった。大阪勢と京都勢が決勝で対戦するのは初めて。第1試合は、1大会最多記録に並ぶ今大会7度目の延長戦に突入。履正社が延長十回、初出場の豊川(愛知)を降して初の決勝進出を決めた。大阪勢として、都道府県別優勝回数で愛知と並び最多となる10回目の優勝を目指す。龍谷大平安佐野日大(栃木)に快勝。38回目の出場で初めて4強の壁を越えた。

 決勝の近畿勢対決は第51回大会(1979年)の箕島(和歌山)−浪商(現大体大浪商=大阪)戦以来35年ぶり。同一地区勢による決勝は第79回大会(2007年)の常葉菊川(静岡)−大垣日大(岐阜)以来。決勝は2日午後0時半から開始予定。

http://koshien.mainichi.jp/senbatsu/news/20140402k0000m050096000c.html