高陽からソウルに戻って向かった先は、加山デジタル団地駅。
blue-black-osaka.hatenablog.com
目指したのは九老工団労働者生活体験館。駅からすぐのところですが、大通りから狭い路地に入らないと見えてきません。前の道が狭すぎて、建物の全体を写真に収めることが難しかったりもします。
このあたり、ソウルで暮らしていたころに地下鉄1号線で何度も通りかかってはいたのですけど、降りたことはありませんでした。この施設の存在も知らないではなかったのですが、きちんと意識したのは、こちらのブログ記事からだったと思います。
他でも訪問記は見かけますし、知っている人は知っている施設です。
www.koreatriptips.com
www.konest.com
ameblo.jp
ポスターのこの六角形模様が何を意味しているのか、「Honey」を歌っているときには気付いていなかった、とギュリはのちに告白しています。
それはともかく、ここは、写真・パネル・模型・再現資料などを駆使しながら、1960年代から80年代ごろにこのあたりにあった九老工団(工業団地)で働き、暮らした女性たちの生活世界を知り、追体験する施設となっています。そんなに広くはないのですが、展示の密度が高いので、一つ一つ見て回るとけっこう時間がかかります。
私が行ったときには午後4時を回っていたせいなのか何なのか、カギが開いていて誰もいない状況だったので、一人で勝手にじっくり見学させてもらいました(最後までついに誰にも会わなかった)。
かつての生活空間を再現したコーナーでは、蜂の巣のように規格だって個性のない空間の中で、それぞれに暮らした女性たちの精一杯の個性が垣間見られるように、複数の部屋が再現されています。
地下の体験館も見逃してはいけません。
こうした時代の人々の生活に興味がある人は、一度見学してみる価値のある場所です。
見学を終えた頃にはだいぶ夕方になってきていましたが、夏のソウルの日は長いです。さらに移動して、もう少しソウル見学を続けます。