私が「死の哲学」なんてものを考えるに至ったきっかけの一つに、森岡正博の本に出会ったことがある(あれは森岡さんの講演を聞いたのが最初だったか…正確なことは忘れた)。
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ただ、大仰で前のめりな物言いと、愛憎の両極に振れるような「宗教」への対し方については、今もずっと違和感を抱いている。また、「宗教」と一口に言っても色々なものがその中には括りこめるわけで、森岡さんが否定しているような「宗教」だけが「宗教」ではないと思うのである。
そして、何よりも違和感があるのは、「死後生」という構想を徹底して否定する点である。
昔はさほどでもなかったが、今はこの点において、森岡さんと袂を分かたざるを得ないと思っている。その理由について書かねばならぬが、それについてはまたいずれ。