森岡正博

私が「死の哲学」なんてものを考えるに至ったきっかけの一つに、森岡正博の本に出会ったことがある(あれは森岡さんの講演を聞いたのが最初だったか…正確なことは忘れた)。

宗教なき時代を生きるために

宗教なき時代を生きるために

無痛文明論

無痛文明論

専門外の場にいながら宗教や宗教性についてもそもそと考えていた人間にとって、これらの本はたいへん刺激的であり、上の本の外にも何冊か買いこんで、一時にまとめ読みをしたものである。

ただ、大仰で前のめりな物言いと、愛憎の両極に振れるような「宗教」への対し方については、今もずっと違和感を抱いている。また、「宗教」と一口に言っても色々なものがその中には括りこめるわけで、森岡さんが否定しているような「宗教」だけが「宗教」ではないと思うのである。

そして、何よりも違和感があるのは、「死後生」という構想を徹底して否定する点である。

昔はさほどでもなかったが、今はこの点において、森岡さんと袂を分かたざるを得ないと思っている。その理由について書かねばならぬが、それについてはまたいずれ。