LPC的家事論

いちいち揚げ足を取る気はないのだが…。

●ハウスキーパー

一人暮らしをしているときは「家事」のことで悩んだことはなかった。一人分の食事をつくるのは難しいなぁ、という程度で掃除や洗濯にストレスを感じたことはほとんどなかった。

なのに、なぜだろう。もっこちゃんと二人で暮らし始めて3年になるが、年々年々、家事が負担になってきているのだ。

まあ、家事は基本的に負担ではありますけどね。

で、私たちはいつも、どちらかがより多く負担をしているような気分になっている。たいていのことで気があうもっこちゃんと私がケンカする理由は、ほぼ100%家事問題だ。

ふむ。そんなもんかも知れませんね。
でも、要するに二人暮しを始めるとき、二人ともこう思っていたのではありませんか?
「ああ、これで少しは家事から解放されるかも」
…と。
両方ともどこかで「嫁をもらった」気になってたからこそ、相手がその期待に応えないことに不満が募るわけで。

家事が好きとか嫌いとか、そんなことを言いたくはない。好きとか嫌い以前に、やらなくちゃいけないことであり、そしてやらなくちゃいけないことを、「どの程度まで真剣にやるか」というのが、家事のクォリティの問題なのである。いい加減にやると、気持ちが悪いのは自分の生活だし、一生懸命にやると疲れすぎるという。難しい家事加減。

でも、嫌いなんでしょう?他の人がやってくれるなら、それに越したことがないわけでしょう?

オリンピックで金メダルを取った男の選手(柔道だったか?)が、試合直後に妻と娘の名前を叫んだという。支えてくれてありがとう、という感謝の叫びだったとか。その記事を読んで思ったのは、この男は、柔道だけに専念できたのだろうな、家事などに患わされない生活を送ったのだろうな、というようなことだった。だからこその感謝であろう、と思った。一方、「ママでも金」を目指したやわらちゃんはどうだったのだろう。ずいぶん前、ご飯をつくり、掃除をし、子育てをしているやわらちゃんの様子が雑誌で書かれていた。母乳にもこだわり、どんなに練習がきつくても時間がくれば乳をあげていたそうだ。

内柴一家の秘密の扉

そんなことより、内柴一家と北原さんの二人暮しとを私が見比べているとき、後者の生活のほうがずっとストレスフルに見えることのほうが、よほど気になる。